マレーシアは多民族国家。
最も多いのはマレー民族ですが、それでも7割行かない程度です。
2割強を中華系が占め、残りがインド系の民族となります。
実際にマレーシアを訪れてみると、やはり食事の時にこの民族の多さを多く感じます。
店舗の料理のバリエーションが非常に豊か!
マレー系・中華系・インド系と、比較的日本人にもなじみやすい料理店が多いです。
そして中華系・インド系といっても、本国にはない、マレーシア独自の中華・インド料理があるのも面白い所。
本国では味わえない、マレーシアならではの中華料理・インド料理を食べることができます。
これもマレー料理の一つといっていいでしょう。
このページでは、民族別に、特にマレーシアで食べたい料理をまとめてみました。
併せてクアラルンプールで実際に食べられる料理店も紹介しています。
マレーシアで食事をする際の参考になると幸いです。
マレー料理
料理概要
まずは本命、マレー料理から。
マレーシアのマレー人が食べていた料理がマレー料理。隣国インドネシアとも被ることがおおいですね。これはインドネシアにもマレー系の民族が多い事、地理的に近い事、同じオランダの影響下にあったことなども影響しているのではないでしょうか。
このため、ナシゴレン等、有名な料理はインドネシアでも共通しています。
代表的な料理は次の通りです。


ナシゴレン・サテー/ザ・ダタイ
- サテー:マレー風焼き鳥、味付けがピーナッツソース等独特
- ナシレマ:ナシはごはん、レマはココナッツミルク。ココナッツミルクで炊いたごはんをメインに、ピーナッツや小魚等の添え物が付く
- ナシゴレン:ナシはごはん、ゴレンは揚げる。マレー風チャーハン、使用する調味料がエスニック風
- ミーゴレン:ミーは麺、ゴレンは上げる。マレー風焼きそば。やはり使用する調味料がエスニック風
- ラクサ:麺料理。味付けにいろいろな種類がある。
これらの料理はマレーシアの普通の民族料理、特別美味しいお店というのもありません。どこの屋台街いっても普通に出てきますので、気になった所を訪れるのがいいでしょう。
食べられる場所
マレー料理はだいたいどこでも食べられます。
後述しますがチェーン店も豊富。
強いていうならボルネオ島側は歴史や民族構成が異なるため、マレー半島側のほうが提供は豊富です。
有名チェーン店もこちらに集結しています。
(Old Town White Coffee等、もちろん食べられるチェーンもあります)
中華料理
料理概要
マレーシアの中華料理は非常にレベルが高いです。
本場中国のがっつりした中華料理店もあり、かなりレベルの高い中華が食べられます。
非常においしいです。
とはいえ、マレーシアにきて本気の中華をまず頂くのも考え物。
マレーシアの中華系民族が作り上げてきた、マレーシアご当地中華もあります。
なぜかこれらのご当地中華、中華のイメージとは裏腹にあっさり目のものが多いです。
非常に暑いマレーシアですが、結構さっぱりめに美味しくいただくことができます。
まずはそちらから召し上がりたいもの。
代表的なものをご紹介します。
個人的にはマレー料理よりも、こちらのほうが日本人の口にはあいやすいかなと思います。


肉骨茶
- 肉骨茶(バクテー):骨付き豚バラ肉をエスニック風スープで味付けしたもの。見た目とは裏腹に以外とあっさり
- チキンライス:蒸し鶏&鶏ガラスープごはん
- スチームボート:具材がマレー風の鍋
ちなみにどれもシンガポールにもあり、物によってはどちらが本家だ元祖だという言い争いをしているものもあるようですが。
元々シンガポールもマラヤ連邦で一つの同じ国でした。
これらの料理は中華系民族の間で親しまれた料理ということで、中華系民族の多いシンガポールではまあ当然のように親しまれていますよね。
同じマレー半島の中華系民族で親しまれている料理、と捉えていただければいいかと思います。
正直どちらで食べても一緒です。そんなに大差はありません。
強いていうならマレーシアのほうが安いのだけは間違いないでしょう。
食べられる場所
やはりチャイナタウンのほうが多いですが、個人的にはどうしても衛生面が気になってしまうところ。同じお店がパビリオン等ブキッビンタンにあったりすることもあるので、落ち着いてブキッビンタンで食べるのが個人的にはお勧めです。
マレー料理とことなりこれらの料理は土地ならではの人気店があったりします。併せてご紹介します。
インド系料理
料理概要
マレー料理、中華料理と異なり少し影がうすい感のあるインド料理。
実際、有名なチェーン店等もなく、普通に街中だけで過ごしていると見逃しがちです。
基本的に屋台で召し上がるようなものが多く、あまり大きなお店で出てくるようなものがありません。
ですが、味は非常に日本人向きです。
比較的日本人になじみやすい料理があるのもインド系料理の特徴でしょうか。
ただ本気っぽい店舗になればなるほど手で食べるので注意しましょう。
こちらも代表的なものをご紹介します。


ロティチャナイ
- ロティチャナイ:ナンを薄くやわらかく小さくしたものがロティチャナイ。これにルーを付けて食べます
- バナナリーフカレー:バナナの葉の上にライスとカレー、そのたつけあわせを乗せたもの
個人的にはロティチャナイが本気でお勧めです。
怪しげな路面店だと1RM前後が相場ということもあり、とにかくやすく、でも美味しく食べられます。
手で食べますが、ナンを手で食べるようなものなのでそこまで抵抗もありません。
そしてナンよりやわらかくもちもちしていておいしいのが特徴です。
このお店!っていうのがあまりないのですすめにくくはあるのですが、反対にどこの路面店でたべても美味しいと思います。
有名ホテルであれば朝食で出たりもしますので、ぜひぜひ召し上がってみてください。
食べられる場所
これもクアラルンプールのインド人街のほうに多くあります。
ですがロティチャナイぐらいですと、結構どこでも食べられます。コタキナバルのほうにも小さな店舗であればどこにでもあったりします。
反対に有名なしっかりしたお店、というのがないので、そういった場所で食べたいときにすすめずらいでしょうか。
店舗型飲食店
マレー料理&中華料理
おすすめ料理店1:Madam Kwan’s
公式ページはこちら:Madam Kwans
マレーシアでは有名なマレー料理チェーン店。(といっても国内8店舗ですが)
屋台ではなく、落ち着いた店舗で食べたいならこちらでしょうか。
味も少し落ち着いた感じになっていますので、個人的にはこちらで食べるのがお勧め。
マレー料理も豊富なのですが、中華系の料理やチキンとポテトといったジャンキーなものまでそろっています。
比較的量は多いので、少な目にたのんだほうがいいかもしれません。
マレー料理そのものに若干くせがあるため、こちらは人にあうあわないがあるとは思いますが、それ以外の料理は普通に日本人でも違和感なく食べれるものが多くあります。


オタオタ(魚のすり身)


チキン&ポテト


ワンタンスープ
場所はクアラルンプール市内に何か所か点在していますが、行きやすいのはスリアKLCCかパビリオンの店舗でしょうか。
どちらでも差はないので、お好みで訪れていただければ十分かと思われます。
おすすめ料理店2:Old Town White Coffee
公式ページはこちら:Old town white Coffee
マレーシアのコメダ珈琲といったところでしょうか。
カフェでもあるのですが、かなりしっかりお食事も頂けます。
揃っている食事もカヤトーストのようなモーニング風のものから、ナシゴレン等のしっかりしたものまで、揃いに揃っています。
味に癖もなく、誰にでもお勧めです。
困ったらここに入っておけば間違いないです。


Old Town White Coffee


Old Town White Coffee
店舗はどこにでもあります。Googleでの検索結果をつけておきますので、行きたい場所を拡大してみてください。
クアラルンプールであればスリアKLCC、パビリオン、クアラルンプール国際空港の中にもあります。
ランカウイにもランカウイ国際空港にほどちかいパンタイチェナンのモール内にあります。
こちらのチェーンはボルネオ島にもしっかり展開しており、シグナルヒル展望台の近くの路面店や、コタキナバル国際空港に展開しています。
しっかりマレーシアに根付いたチェーン店です。個人的にはかなり一押しです。
おすすめ料理店3:Pappa Rich
公式ページはこちら:PappaRich
国外進出にも熱心なマレーシア料理チェーン店。進出しているのはオーストラリア、ブルネイ、中国、香港、インドネシア、ニュージーランド、シンガポール、韓国、台湾、アメリカ。特にオーストラリアは出店数が多いようで、人気なんでしょう。
これだけ出店しているのでマレーシア国内にも店舗は豊富、クアラルンプール市内はおろか、マレー半島中いたるところに店舗があるのですが、何故かボルネオ島側には一切店舗はありません。なんででしょうね。ランカウイにも店舗がありますので、訪れたい方は是非。
マレー料理、中華系料理が基調で、こちらも外れは少ないとおもいます。
クアラルンプールではパビリオンやNU Sentralがアクセスしやすいでしょうか。空港はKLIA2側の出店です。
ランカウイだとクアタウン中心部のLangkawi Fair Shopping Mallに出店しています。
肉骨茶
宝香肉骨茶
公式ページはこちら:宝香绑线肉骨茶
マレーシア中心ですが、諸外国にも展開している肉骨茶で有名なお店。
いくつか店舗はありますが、パビリオンの店舗が落ち着いてたべれるかと思います。
比較的お値段はするほうなのかと思いますが、やっぱり肉なので、ある程度するところじゃないと処理が日本人にあわない可能性があります。
とくに肉骨茶はあっさり目なので、結構肉の感じはダイレクトに出るんですよね。
こちらはまだ比較的処理は日本人に合うかと思います。
チキンライス
Nam Heong
公式ページはこちら:Nam Heong
チャイナタウンにも店舗はありますが、パビリオンの店舗のほうが綺麗なのでお勧めです。
同じ店なのですが結構落差があるのはなんでしょうか。
チキンライスのみというわけではなく、結構幅広く、マレー料理も普通にあります。
ですが種類が豊富で評判が高いのはチキンライスですね。
一緒にマレー料理も食べたい方にもおすすめです。
スチームボート
客家飯店
公式ページはこちら:Facebook
スチームボートといえばここ!というくらいの超有名店。
ツアーで組み込まれている事も多いのだとか。
場所もパビリオンのすぐ真裏になるため、アクセスが非常にしやすいです。
弱点といえば、非常にボリューミーなところでしょうか。
特に2人とかで訪れるなら注文量にはかなり気を付けたいところです。
余らせるともったいないので・・・。
ロティチャナイ
Restoran Yusoof dan Zakhir
ロティチャナイは比較的どこでも美味しいですが、アクセスの分かりやすさ+雰囲気で選ぶならここでしょうか。
評判も比較的よいです。
セントラルマーケットからすぐ近くの場所にあるため、場所が非常にわかりやすいのが特徴です。
まとめ
マレーシア料理について代表的な店舗をまとめてみました。
もちろんアロー通り等の屋台街にも、マレー料理は大量に出ています。
個人的には味はどこでも大差はないかな、と思いますが、違うのはお値段でしょうか。
個人的には旅行に来て食事を頂くので、落ち着いて食べることをメインに店舗側のお店を中心に紹介しています。
どちらが良いというわけではなく、旅の目的が何かによるでしょうか。
屋台街のおみせも非常においしいので、お好みに応じて選んでみてください。