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マレーシアの首都、クアラルンプール。一部首都機能は新都市プトラジャヤに移されたものの、現在でもマレーシアの首都として、著しい発展を続けています。マレーシアへ観光しようとする人が、まず検討されるのはクアラルンプールではないでしょうか。
クアラルンプールといえばペトロナスツインタワーこそ有名なものの、実際観光に行こうとするとイメージがわきにくいのは正直なところではないでしょうか。この都市には、マレーシアの多民族国家を象徴する観光スポットが多数あり、更には世界遺産・マラッカも近隣にあります。1度で様々な民族の文化を体験できるのは、クアラルンプールならではと言えるでしょう。そしてもちろん、その文化が合わさってできた各種のローカルフードも併せて楽しんでおきたいところです。
ここでは、プライベートのみでマレーシア入国回数7回、マレーシアの主要観光都市(クアラルンプール・ランカウイ島・ペナン島・ジョホールバル・マラッカ・ボルネオ島)には一通り観光した経験を踏まえて、クアラルンプールと他の都市との比較や、クアラルンプールの基本的な知識、そしてお勧めの観光スポット・レストラン情報をまとめました。皆様が観光を検討する際の助けになれば幸いです。
もしよろしければ、以下のマレーシア関連の記事も併せてご覧ください。
クアラルンプールは1896年に、マレー連合州(マレー半島でイギリス保護下に置かれた国々の連合体)の首都に指定されて以来、1963年のマレーシア成立以降もこの国の経済成長の中心部として、発展し続けています。
1998年にはクアラルンプールの新しいシンボルとして、当時世界一の高さである452メートルの高さを誇る高層ビル、ペトロナスツインタワーが建設。2003年には台北101(こちらは509メートル)に世界一の座を明け渡しはしましたが、現在でもツインタワーとしては世界一の高さを誇っています。
クアラルンプールは現在まで高い経済成長を遂げ、2024年には上海中心(632メートル)を抜いて世界2位の高さを誇る、PNB 118(644メートル)が竣工する予定です。さてそんな東南アジア随一の経済発展を遂げているクアラルンプール。観光する上では何を楽しめばいいのでしょうか。
クアラルンプール観光のポイントは大きく4つあります。「多民族国家らしい多種多様な観光スポット」「ショッピング施設が充実」「庶民派/高級どちらのレストランも安くておいしい」「世界一高級ホテルが安い」です。それぞれどういったものが楽しめるのかをご案内します。
まずクアラルンプール観光1つめのポイント。「多民族国家らしい多種多様な観光スポット」から。
マレーシアは多民族国家。主にマレー系、中華系、インド系の3民族によって構成され、それぞれの特徴が感じられる様々なスポットを訪れる事ができます。近隣には、ポルトガル・オランダ・イギリスの3国の植民地支配を受けた歴史を残す世界遺産マラッカもあり、多種多様な文化を楽しめるのが、クアラルンプールの魅力です。各文化事にポイントをご紹介します。
まずは現代マレーシア文化。マレーシア独特の文化が反映された高層建築物・ペトロナスツインタワーを中心に、高層建築物に囲まれたKLCC公園は、クアラルンプールの力強い発展を感じさせるスポットです。特に夜、ライトアップされた姿は圧巻の一言。
続いてマレー文化。クアラルンプールの名前の由来となった川の目の前に建てられたモスク、マスジッド・ジャメをはじめとする各種のモスクは、その荘厳で美しい姿に目を奪われることでしょう。近隣には旧連邦事務局や、クアラルンプール駅等、20世紀初頭に建築されたマレーシアの行政府が集中しています。これらはヨーロッパ様式にイスラム様式が合わさった独特の建造物が多く、独特のオリエンタルな風貌を楽しむことができる一帯は、歩いているだけで楽しめるスポットです。
マレーシアは人口の四分の一程度が中華系民族。ただ観光地で、表立って中華系民族の文化を感じることは、この国ではあまり多くありません。唯一感じるスポットといえば、チャイナタウンくらいでしょうか。
反対に食事の面では、中国系文化の勢いを強く感じる事ができます。チキンライスやバクテー、牛肉麺といった、日本人の口にも非常に会いやすく、リーズナブルで非常においしい食事の数々は是非食べておきたいところ。
中華系とは反対に、目立ったスポットが多いのがインド系文化です。その象徴はクアラルンプール郊外にある、バトゥ洞窟。日本でもなじみ深いスカンダ(仏教では「韋駄天」の神様)神の巨大な像が目を引くこの洞窟は、神秘的でオリエンタルな雰囲気が楽しめるスポットになっています。また「ロティチャナイ」という、ナンを柔らかくてもちもちさせたような食べ物があり、こちらもカレーをセットで食べると非常に食が進みます。お値段もかなりリーズナブルなので、おすすめです。
もし時間があるのであれば、是非世界遺産へも訪れたいもの。クアラルンプールから車で片道2時間程度、世界遺産認定がされた古都・マラッカも必見のスポットです。ポルトガル・オランダ・イギリスの各植民地時代の建造物が今も残る港湾都市には、日本にも訪れたフランシスコ・ザビエルも滞在しており、東南アジアの長い歴史と繋がりを感じさせてくれる一大観光名所です。
続いてクアラルンプール観光2つめのポイント。「ショッピング施設が充実」
クアラルンプールはマレーシア随一のショッピングタウンでもあります。ブキッビンタンには大小さまざまなショッピングモールが集中しており、高級品からリーズナブルなものまで、幅広い買い物が楽しめるのはメリット。
クアラルンプール郊外には世界第7位のショッピングモール、1Utamaや、世界21位のサンウェイ・ピラミッドがあり、さらにブギッビンタンにも世界31位のベルジャヤ・タイムズスクエアがあります。いずれも日本最大・世界51位のイオンレイクタウンよりも巨大で、1Utamaはレイクタウンの2倍の広さがあります。どれだけショッピング大国なのかがこの数字で分かっていただけるでしょうか。
一方、おみやげらしいもや雑貨を買いたいのであれば、セントラルマーケットやチャイナタウン、リトルインディアへ。特にセントラルマーケットは、各種の雑貨や日本人に大人気のなまこ石鹸等、お土産向きのコーヒーやチョコレート等が販売されており、一か所でいろいろそろうためおススメです。(ただしお値段は気持ちお高めの印象)
さらにクアラルンプール観光3つめのポイントが、「庶民派/高級どちらのレストランも安くておいしい」。
まず誰でもまんべんなく楽しめる料理といえば、高級ホテル(マンダリンやシャングリラが有名ですね)の各種ビュッフェ等がかなりおすすめです。値段自体は日本と同じく5000円前後の所が多いと思いますが、提供される料理の種類が段違いに多く、質も高い場所が多いです。予算などに応じてこちらもぜひ訪れてみてください。
そして人によって好みは出ますが、マレーシアでは多種多様な食事も大変楽しめます。マレー系も、中華系も、インド系も、本格的な料理がまとめて楽しめるのは、多民族国家ならではです。
食事のお値段は場所によるのですが、本当のローカル向けレストランであればクアラルンプール中心部でも2リンギット(60円程度)で出てきます。庶民派レストランは1品5~15リンギット(150円~450円)、高級モールに入るようなレストランでは1品15~25リンギット(450円~750円)といった所でしょうか。後程具体的なお値段も紹介しながらおススメのお店はまとめています。
まずマレー系料理、ナシゴレンやラクサ、サテー等の料理が有名ですね。レストランの朝食等でも提供されることが多いのではないでしょうか。ここはマレーシアなので、マレー料理自体はどこでも提供されていますが、著名なお店も多くあるので、こちらは後述してまとめていますのでご参照ください。
個人的には日本人が好むマレー料理は、日本にも専門店はありますので、せっかくなら日本ではなかなか食べられない「カヤトースト」は非常におススメです。カヤという甘いペースト状のものと、バターをこれでもかと塗りこんで提供されるトーストは、南国らしい強い甘みが特徴。毎日食べたら太る事間違いなしですが、マレーシアにいる間はいったん忘れて食べてみるのはいかがでしょうか。
中華系料理では、チキンライス、クレイポットチキンライス、バクテー、ワンタンメンなどが有名ですね。個人的には中々日本では食べられない、クレイポッドチキンライスとバクテーが一押しです。基本的に中華料理はどれもレベルが高く、日本人の口に合いやすいです。人気店はシンガポールのセントーサ島へ支店を出しているお店もあります。
最後にインド系。こちらはあまりマレーシア独特のインド料理、といったものは少ないですが、その中でも一押しはロティチャナイです。ナンを非常に薄く延ばして焼いたようなパンなのですが、こちらはもちっとさくっとして絶品。ナンと同じく、カレーとセットで食べるスタイルなので、安心して召し上がれます。朝食等でも提供されることが多くおススメ。あとは激アマ紅茶のテー・タリッ。相棒の右京さんのように高い所から紅茶を入れていくスタイルは見ごたえもあります。
最後クアラルンプール観光4つめのポイントは、「世界一高級ホテルが安い」
観光客が必ず利用するのはホテルですが、どのホテルに泊まるのかは結構悩みどころ。実はクアラルンプール、超高級五つ星ホテルが世界一安い都市と言われています。少し前になってしまうのですが、2015年ごろにエクスペディアが東アジア各国の値段を比較した記事があり、こちらが分かりやすいですね。記事によれば最もお安く楽しめるのはクアラルンプールで、特に五つ星ホテルの安さが際立つ結果になっています。
クアラルンプールは経済発展が著しく、超高級ホテルが数多く出店しているのですが、同時に物価も安いため日本(やお隣シンガポール)ではありえないくらいの値段がついていたりします。これらのホテルにお値段を気にすることなく宿泊できるのは、かなりうれしい所です。以下にとある閑散期時期の、1泊2名のお値段をまとめてみました。
特に築年数がたっている(20年オーバー)、リッツカールトンとかシャングリラは、諸外国と比べてかなりの値ごろ感があります。もちろんどちらも定期的に改装を行っているため、中は非常にきれいです。マンダリンオリエンタルも日本やシンガポールと比べると半額程度が目安になっていますね。予算に応じてこちらもおすすめです。
もし日程的に予定があるのであれば、合わせてマレーシアリゾートも訪問するのをお勧めしています。特におススメなのはランカウイ。こちらも近年高級リゾートが数多く出店しており、ウェスティンやラグジュアリーコレクション等の高級リゾートホテルに1泊2名20000円代~で宿泊できるのが魅力的なポイント。どちらもプライベートビーチが完備された自然の豊かなホテルで、日本とかけ離れたのんびりした時間を過ごすのにおすすめなホテルです。
観光スポットは少ないのですが、リバークルーズがかなり定評があるのでおすすめ。お時間に応じて、ケーブルカーを利用して山頂からランカウイ島を見下ろすのも迫力があります。
また世界遺産を擁するリゾート、ペナンを同時に訪れるのもおススメです。日程的に厳しいのであれば、ペナンにいくなら、同じ時代の世界遺産として認定されたマラッカは省略してもいいかもしれません。
ペナンはプライベートビーチではなくパブリックビーチなので海はあまり整備されていないのですが、それでもシャングリラ等の質の高いビーチリゾートを1泊2名15000円代~で楽しめるのでおススメです。
これはでクアラルンプールで楽しめる内容をご案内してきましが、反対にクアラルンプールでは楽しめない内容はなんなのでしょうか。
クアラルンプールで楽しみにくい観光スタイルとしては、現代的な観光があげられます。具体的に言えば動物園や遊園地、観覧車といった観光ですね。定番とされるのは、水族館やキッザニアと、種類が限られるのは正直なところです。(動物園はそこまで評判は良くなく、大型遊園地はシンガポールの海を挟んで反対側ジョホールバルのレゴランドまでいかないとありません)
どういった観光を楽しみたいかによると思いますが、現代的な観光はシンガポールに分があります。ユニバーサルスタジオを初め水族館や動物園(しかも3種類もある)、マリーナベイにガーデンズバイザベイ、シンガポールフライヤ―と都市型の観光が目白押し。
選ぶポイントとしては、大人だけの観光であれば、どういった観光をしたいかで選んでだければいいと思います。もし子連れの場合には、小学校低学年くらいまでのお子さんであれば、KLCC公園の大量の遊具や水族館、キッザニア等でも十分楽しんでもらえると思います。ただある程度大きいお子さん連れの場合には、シンガポールは子連れの鉄板スポットが数多くあるため、お子さんの好み等に応じてどちらを訪れるかを検討して下さい。(あとシンガポールは全体的にお高めになってしまうのは重要ポイントでしょうか)
ここからは、クアラルンプールの基本的な知識についてまとめました。知っておけばより楽しめると思いますが、興味がない方は飛ばしてください。
クアラルンプールはだいたいこの辺り。マレー半島の真ん中、といった感じの場所にあります。
「Kuala lumpur」は、マレー語で「Kuala」が合流点、「lumpur」が泥を意味します。市内を流れる二つの泥川が合流するこの場所を中心に、人々が定住し始めたことが名前の由来です。この中心部にはイスラムモスク、マスジッド・ジャメが建立されています。
クアラルンプールへは直行便として、JAL(成田)、ANA(成田・羽田)、マレーシア航空(成田・関空)、エアアジアX(羽田、関空、新千歳、福岡)の便が就航しています。首都だけあり選択肢も多く、プランもかなり立てやすいのではないでしょうか。LCCのエアアジアXもかなり多くの場所で就航しているのはポイントですね。
料金は日程によりますが、安いと往復料金で、エアアジアXで30,000円~ANAで70000円~、マレーシア航空で60000円~、JALで55000円~といったところ。クアラルンプール行きの便は、どの空港でも大体このくらいのお値段ですね。高いと1~2万かそれ以上がる事があるのでご注意を。
時間は便により異なりますが、成田からで7時間30分、関空からで7時間が目安。帰りは30分程度短縮されます。 また、到着後はタクシーか電車によりクアラルンプール中心部へ移動します。移動時間は電車で30分+ホテルまでの時間、タクシーで1時間前後といったところでしょうか。
クアラルンプールがどんな都市なのか、マレーシアの歴史とともに簡単にご紹介します。歴史が分かっていると様々な観光スポットの背景が分かりより楽しめると思いますが、興味がない人は読み飛ばしてください。
マレー半島には、マラッカ王国等のマレー系による王国がもともと存在していました。当時からインドと中国を結ぶ中継点のマラッカは、海上貿易の要所。貿易都市として15世紀頃には大きな発展を遂げていました。しかしその重要性から、16世紀以降は西欧各国の植民地支配を受ける事となります。
・1511年:ポルトガルの侵攻を受け、マラッカが陥落。植民地支配下に。
・1641年:オランダの侵攻を受け、マラッカは再度陥落。植民地支配下に。
・1824年:オランダがイギリスに、マラッカを割譲する。
このように3か国の支配を受けたマラッカですが、最終的にはイギリス植民地となりました。マレー半島では1786年からイギリスが支配していたペナン、同じく1824年に支配下に入ったシンガポールとともに、マラッカは英国海峡植民地として支配を受ける事となります。ただこのころにはマラッカ・ペナンは、衰退の一途をたどっており、英国海峡植民地の首都はこのころ急成長していたシンガポールへ、1832年に置かれることとなります。
・・・と、ここまで一切クアラルンプールが出てきません。この時代のクアラルンプールは人があまり住んでおらず、ただの田舎。クアラルンプールが発展するのはこのあたりでのスズの採掘が盛んになり、1857年頃にかけて、スズ鉱山の採掘の拠点として人が集まるようになった頃からになります。このころからスズの採掘は一大産業として大きく発展し、最盛期にはマレーシアは世界最大のスズ産出国として、その名をはせる事になります。スズの利益を重要視したイギリス本国は、1867年には、この地の運営を東インド会社からイギリス本国の直営に移管。1870年代に欧州のスズがその急速な工業化により枯渇し、このころからスズの権益を確実なものとする事を目的に、イギリスはマレー半島の各国に介入。1896年にマレー連合州が成立します。
このマレー連合州の首都となったのが、当時スズの一大産地として大賑わいになっていたクアラルンプールです。やっとでてきます。これ以来クアラルンプールはマレー半島の中心部として、そして1963年のマレーシア成立以降はマレーシアの中心部として、発展を続けていくことになります。
・・・思ったより長くなってしまったのですが、観光のポイントとしては。
という事が言いたいだけですね。観光スポットを決める上では注意しておいたほうがいいかもしれません。
マレーシアの公用語はマレー語のため、記載としてはマレー語を見かける事が一番多いですが、基本的には英語が併記されている事が多いのでそれほど不便なことはありません。
また、多民族国家のマレーシア、各民族間の言語としては英語が用いられる事が多いため、ほとんどの人はうまい下手の差はありますが英語は話せます。ホテルやレストランはもちろん、現地のローカルな場所でも簡単な意思疎通であれば基本的に英語で出来ると思っていて問題ありません。
マレーシアは赤道に近い常夏の国。基本的に年間を通じて暖かいため特にベストシーズンはありません。台風も赤道に近い国が影響を受ける事はほとんどないため、考える必要は無いでしょう。
強いて言えば、雨季シーズンはスコールが多くなるため、避けたほうがいいでしょうか。ただそれも可能であれば、のレベルです。スコールなので、様子をみながら室内に逃げれば、気づいたときにはやんでいることが多いです。
市街地はMRTやモノレールが整備されているため、電車での移動は不便なくできるでしょう。
ただ個人的にはマレーシアはタクシーの価格が著しく安いため、タクシー利用がおすすめです。ただ1点気を付けて頂きたいのが、クアラルンプールはタクシーの質が極めて悪いです。スリアKLCC等の中心部の超有名ショッピングモールのタクシー配車所でも、外国人観光客と見れば多少吹っ掛けてくることはままあります。(というか吹っ掛けられました)そんな有様なので、あまりクアラルンプールのタクシーは信頼できないと悪い意味で評判が高いです。
なので、クアラルンプールではタクシー配車アプリのGrabを使ってください。私はもうGrabがない東南アジア旅行は考えられないくらいになってしまいました。マレーシア各都市を初め、シンガポールやベトナムでも便利に使わせてもらって、気が付けばゴールド会員になっていましたが何か問題が起きたことは基本的にありません。(一度だけベトナムの空港へ行くときに、国内線ターミナルと国際線ターミナルを間違えられたくらいです)
Grabは本当に便利です。もちろん海外なので注意は必要ですが、市中のタクシーとは比べ物にならないくらい快適に利用できるでしょう。おススメです。ただクアラルンプールの中心部は、夜の18時前後を目途にかなり道が混みあいます。この前後1時間くらいは利用を避けたほうが無難です。どうしても移動したい場合はMRT等も検討して下さい。
マレーシア国内の時間は統一されています。日本との間では、日本のほうが時間が1時間早いです。マレーシアの朝9時は、日本の朝10時になります。時差が短いのは時差ボケが少なくてかなり助かります。
一方、マレーシア横にかなり広いのに時差が統一されています。この影響を受けてクアラルンプールは日の出がかなり遅いです。時期によるのですが大体7:00~7:30頃。日が沈むのも19:00~19:20頃ですね。東京では一番日の出が遅い12月~2月ごろでも7:00を超える事がなく、夏場は4:30頃に日の出を迎えるためこのあたりは違和感を感じるかもしれません。
マレーシアは多民族国家のため、宗教もかなり多用です。国教はイスラム教ですが、マレーシアでは信仰の自由が保障されており、中国系に信仰の深い仏教や、インド系の間で信仰が深いヒンドゥー教、そしてキリスト教の信者も多いです。数多くの宗教施設が、首都クアラルンプールでも見られます。(もちろん信者の一番多いイスラム教のモスクの数が一番多いですが)
多民族・多宗教国家を象徴するように、マレーシアの祝日にはイスラム教の宗教的行事日だけではなく、仏教やヒンドゥー教の宗教的日付が祝日になっているのはもちろん、キリスト教のクリスマスまで祝日に指定されています。クアラルンプールでもクリスマスの時期には、各ショッピングモールに盛大にクリスマスツリーが掲げられ、「Merry Christmas」の文字が踊ります。(外は普通に暑いですが
両替は、レートの悪い順に日本の空港<クアラルンプール国際空港<日本の外貨両替ドルユーロ<クアラルンプールの市街地、となります。
特にクアラルンプール国際空港のレートはかなり悪いですので、両替はおススメできません。日本の外貨両替ドルユーロは、比較的レートの良いランカウイ国際空港と同程度のレートで両替できるためおススメです。ただし、レートが最も良いのはクアラルンプールの市中になりますので、この点を踏まえて事前の両替を外貨両替ドルユーロで行い、クアラルンプール市中で追加の両替を行うのがおススメです。
詳しい両替レートの差は以下にまとめています。
ここではクアラルンプールのモデルコースをまとめました。成田・羽田はANA/JAL/マレーシア航空便があり、時間は日中便から深夜便までまあまあタイプがあります。一方関空はエアアジアが日程により日中便・深夜便と1日2便飛ぶ場合があり、LCCで訪れやすいのがメリットですね。
今回は行き日中便・帰り深夜便のイメージでモデルコースを作成してみました。
08:30 日暮里駅発 京成スカイライナー乗車
09:15 成田空港着
11:20 成田空港発(JAL 移動時間7時間25分)
17:45 クアラルンプール国際空港着着
18:45 クアラルンプール国際空港発
19:45 トレーダースホテル クアラルンプール着
20:30 パビリオン マダムクアン(ディナー)
22:00 トレーダースホテル着
朝早起きできたらKLCC公園をのんびり散策しつつ
10:00 トレーダースホテル発
10:30 バトゥ洞窟着 観光
12:00 バトゥ洞窟発
12:30 Heun Kee Claypot Chicken Rice 着 昼食
13:15 Heun Kee Claypot Chicken Rice 発
13:30 Kuala Lumpur City Gallery 着
14:00 ムルデカ広場、カウントダウンクロック、マスジッドジャメ等 街歩き
14:30 クアラルンプール駅着 マレーシア交通公社等 街歩き
15:00 マスジッドネガラ着 モスク観光
16:00 トレーダースホテル
休憩をはさみながら適宜ブギッビンタン
17:00 パビリオンでショッピング
19:00 鼎泰豊で食事
疲れ次第ホテルへ
08:00 トレーダースホテル発
10:00 マラッカ着 オランダ広場 観光
11:00 セントポールの丘 観光
11:30 マラッカタワー
12:30 Mahkota Paradeでランチ(SecretRecipeかChickenRiceShopあたり)
13:30 ババ・ニョニャヘリテージ博物館
14:00 青雲亭
14:30 マラッカ発
16:30 トレーダースホテル着
休憩をはさみながら適宜ベルジャヤタイムズウクエア
17:30 ベルジャヤタイムズウクエアでショッピング(ばらまき土産はここで)
19:30 新峰肉骨茶 バクテー
20:30 トレーダースホテル
10:00 セントラルマーケットでお土産購入
11:30 チャイナタウン&スリマハマリアマン寺院
12:30 Le Yen@リッツカールトンにてランチ
14:00 スリアKLCCにてショッピング&ツインタワー展望台
17:30 KLCC公園で休憩
18:30 トレーダースホテル発
19:50 クアラルンプール国際空港着
食事はここで、個人的にはKFCのチキンが美味しい
最後にオールドタウンでカヤトースト&コーヒーも
22:50 クアラルンプール国際空港発(JAL 移動時間7時間15分)
07:05 成田空港着
08:20 成田空港発 京成スカイライナー乗車
09:10 日暮里駅着
もし日程にさらに1日程度伸ばせる場合には、マラッカ観光を削ってペナン観光に変えるのもおすすめです。合わせてペナンのリゾートも訪れてみてください。2日以上調整できる場合には、ランカウイ等で本格的にリゾートを訪れるのもおススメです。
つづいて、クアラルンプールの観光を行う際にお勧めの観光地をまとめました。クアラルンプールの主要な観光地は、主に以下の6エリアに分けられます。
歴史的に、クアラルンプールの名前の由来となったクラン川の合流地点を中心に、中国系移民は右岸側に定住しました。イギリス人は、左岸側に政府機関と高台の居住地を作りました。現在でもその名残があるため、右岸側は公的機関による施設が数多くあり、左岸側は中国系を中心とした民間施設が多くあります。
それぞれのエリアに関する、具体的な観光スポットを以下にまとめます。
まずはクアラルンプールから片道2時間、2008年に「マラッカ海峡の歴史的都市群」として、ペナン島のジョージタウンとともにマレーシア初の世界遺産に認定された古都、マラッカです。観光らしい観光をしたいのであれば、やはり歴史的建造物の多いこの都市がおススメです。基本的には植民地時代の建造物を中心に観光をする形となります。主要なスポットをご案内します。
まずはマラッカを一望できるタワー・マラッカタワー。写真左側の塔がタワーです。上のほうに円盤みたいなのがついていると思うのですが、こちらが昇降式の回転展望台となっています。着席型ですが、下から上へ回転しながら登っていくので座りながらにしてマラッカを一望できる、というシステムになっています。ただ、一部ツアーには組み込まれていないので行かれたい方は注意してください。(私も行けなかった)見た目は死ぬほど地味ですが・・・。
こういうタイプのタワーは日本でも数が少ないのですが、シーパラダイスタワー(神奈川)、瀬戸大橋タワー(香川)、宇和島展望タワー(愛媛)、弥彦山パノラマタワー(新潟)、西武園遊園地ジャイロタワー(埼玉)、あたりと似たような感じです。
つづいてはメイン、オランダ広場。この広場の景色はマラッカ観光のメインスポットとして、雑誌等にも先頭に掲載されることが多いです。この特徴的な色合いが印象的ですが、実はこちらはイギリス植民地化に入った後の1911年に塗りなおされた際の色で、もともとは真っ白に塗られていたんだとか。
続いてセントポールの丘。1521年に建築されたセントポール教会が有名です。当時、鹿児島県出身の「ヤジロウ」が殺人を犯し、罪を逃れるためにマラッカへ逃亡しました。マラッカで自らの罪を懺悔するために訪れたのが、当時マラッカに滞在中していたフランシスコ・ザビエル。ザビエルの導きにより、ヤジロウは日本人で初めてキリシタンとして洗礼を受ける事になります。その後ザビエルとヤジロウはともに日本を訪れ、宣教師として活動を始めます。そんな日本と世界史のつながりを感じられるのは、マラッカならではですね。
1645年に建築された中国式寺院。三教(仏教、儒教、道教)の寺院。当時の中国人移民たちの間で、 必要に応じて政府機能や裁判機能等をもったコミュニティーの中心部として利用されていた場所です。
「ババ」「ニョニャ」は、マレー語で中華系移民とマレー系住民との混血を指す言葉です。「ババ」は男性、「ニョニャ」は女性の場合を指します。これら中華系移民の子孫をまとめて「プラナカン」と称します。このミュージアムは、そんなプラナカンの豪商の家を19世紀の当時そのままに博物館にしたもの。当時のプラナカンの人々が、どういった暮らしをしていたのかを感じることができます。入場料一人16リンギット(480円程度)。
続いてクアラルンプールから車で30分程度、バトゥ洞窟。中心部KLセントラル駅から電車でもアクセスは可能ですが、本数が少なく駅まで移動が必要になってしまうため、ホテルからタクシー移動がおススメです。
1890年に建立された、ヒンドゥー教の寺院、バトゥ洞窟。高さ100メートル程度ある山中の洞窟の中に作られた寺院を訪れるためには、272段ある階段を上ってその中へ訪れる必要があります。
特に目を引くのはこのヒンドゥー教独特のオリエンタルな寺院の形状と、更にそれを強調するような独特の極彩色のカラーリング。実はこのカラーリング、もともとは歴史を感じさせる塗装が落ちた灰色ベースの色合いだったのですが、2018年に塗りなおされたものになります。
この塗りなおし、現地当局が関与しない場所で施設側の方針で塗りなおされたものなのだとか。当局側としてはもともとの周辺と調和し、歴史を感じさせる落ち着いた色合いのままにすべき、という考えがああるようです。ですがそもそもこちらは宗教施設ですし、施設側の考えを重視すべきだ、との意見もあり議論は紛糾。とりあえず塗り替わってしまっているので今はそのままになっています。
今後この議論がどういう経緯を経るかは分かりませんが、とりあえず私が訪れた際は、入口に世界中のインスタ女子たちが大量におり、入れ代わり立ち代わりばしゃばしゃ写真をとりまくっていました。確かに見てわかる通り、インパクトはすごいんですよね。そういう意味では施設側の決断は成功だったのかもしれません。
クアラルンプールの新都心部として、20世紀後半から新たに作られた町がKLCCとブギッビンタン。今や完全にクアラルンプール観光のメインスポットの一つとなりました。このエリアのスポットをご案内します。
KLCCはマレーシアの都市としての魅力を感じれるスポット。中心部には、現在でもツインタワーとして世界一の高さを誇るペトロナスツインタワーがそびえたちます。このツインタワーはイスラム様式を意識したデザインがされており、ライトアップも非常に美しく、下からも真正面からも、非常に圧巻の景色が楽しめます。
ツインタワーのおひざ元には、超高級ショッピングモールスリアKLCCがあります。非常に大型のこのモールは、イオンレイクタウンmoriに近い面積の中に、多くの高級外資系店舗が出店しています。レストランエリアにはマレーシアの有名レストランはもちろん、鼎泰豊等の東南アジアの有名店が目白押しです。
そのツインタワーのふもとがKLCCパーク。こちらも非常に広大な都市公園で、周辺部には超高級ホテルが林立し、水族館もあるクアラルンプールの新しい中心部。公園から見渡せる超高層建築の数々には圧倒されます。大小さまざまなショッピングモールが林立するショッピングエリア・ブキッビンタンへもスカイウォークで直結しています。特にこの公園は小さいお子さんずれにおススメで、公園の中心部には信じられないくらいほどたくさんの子供向けの遊具が設置されています。子連れであれば是非訪れてほしい場所。
ブギッビンタンはクアラルンプール随一のショッピングエリア。大小さまざまなショッピングモールが立ち並び、観光客のお金を奪っていきます。ブギッビンタンのシンボルは、1991年オープンのLot10。ブギッビンタンの街びらき当初からあり、オープン当初は様々な高級店がここに出店していました。最近はパビリオンやスターヒルギャラリーに押されて影が薄くなってしまいましたが、ISETANの日本食エリアには助けられる日本人は多いのではないでしょうか。
そして現在のブギッビンタンを象徴するショッピングモールと言えばパビリオン。スリアKLCCと匹敵する面積のショッピングモールには、名だたるお店がそろっています。パビリオン+スリアKLCCの面積は、日本最大のショッピングモールであるイオンレイクタウンのmori+kaze+outletの面積よりも大きいです。とても1日ではすべてを見切れない、非常に大型のモールが多数あることが分かっていただけるかと思います。
まだまだショッピングモールはあります。こちらはブギッビンタン最大のショッピングモール、ベルジャヤタイムズスクエア。世界13位の広さを誇るこちらのモールは、日本最大のイオンレイクタウンの1.3倍の広さを誇ります。ほかのモールと比べるとローカル風の庶民的なお店も多く、観光客よりローカルのマレーシアンも多い印象です。
ちなみにマレーシアは超大型モールが多く、クアラルンプール郊外には世界4位の広さのショッピングモール、1 Utamaもあります。日本最大のレイクタウンの2倍近い広さを誇るモールです。超大型モールが狭い範囲にすごいあります。
そしてブギッビンタンといえば超有名ナイトマーケット、アロー通りもあります。ただこちらはさすがにクアラルンプールの最中心部だけあり、お値段はそんなに安いわけでもないので注意してください。(ランカウイのナイトマーケットだと2~3リンギくらいのものが、5~10リンギぐらいで売られている感覚)とはいえ、雰囲気は味わえると思います。
続いてクアラルンプールの中心を流れるクラン川。右側はクアラルンプールの開拓当初から、中華系人民が居住区としていたエリアになっています。このエリアのスポットをご案内します。
一帯に広がるお店と多種多様なレストランが特徴のチャイナタウン。中国系人口の多いマレーシアではチャイナタウンの規模もかなり大きなものとなっています。シンガポールのチャイナタウンとは異なり、東南アジアらしいカオスさが残ったこのエリア。ただし置いてあるものは玉石混合、特にこのエリアのブランド物は基本的に偽物なのでこの点は注意してください。
中国一切関係ないインド系ヒンドゥー教寺院のスリマハマリアマン寺院もこのエリアにあります。マレー半島にあるスリマハマリアマン寺院と基本的には似ていますが、すぐ近くにあるので外見だけでも見てみると面白いのではないでしょうか。
クアラルンプールでお土産を買う上で、セントラルマーケットはかかせません。お値段は若干高めではありますが、マレーシア各地の様々な物品や、東南アジアらしい小物を扱っているお店もあり必見のスポットです。
日本人に一番人気はランカウイ島の特産品、なまこ石鹸。なまこ石鹸だけは、どのお店も日本語で解説が出るくらい日本人に人気です。おすすめは「HAPPY CREATIONS」のもの。ランカウイ島で日本人が経営する人気店、「ピサン」でのものがそのまま売られています。お値段はピサンより1.5倍はしていまいますが、輸送の手間を考えると良心的な値段だと思います。クアラルンプールの中心部で買えるのは便利なので、ランカウイへ行かない場合はおススメです。
おみやげやしいおみやげのお店はもちろん、雰囲気の東南アジアの雑貨の店もあったりします。このあたりはぶらぶら見ながら、自分の好みのお店を探してみてください。
続いてはクアラルンプール中心部を流れるクラン川、その右側にはイギリス人の手によって、行政府や高級居住区がつくられました。この結果、マレー半島独特の文化が集結しているのがこのエリア。こちらは当時の東アジアのイギリス植民地に見られる、インド・サラセン様式の建造物が多く見られます。イスラムとヨーロッパの様々な要素を組み合わされた事が特徴のこの様式は、その独特であるオリエンタルな雰囲気が魅力です。
まずはクアラルンプールの名前の由来となったクラン川の合流点を見守る、イスラムモスクのマスジッド・ジャメ。その荘厳な姿に人々は圧倒されます。東側にはマレーシアの独立宣言がされたムルデカ広場、南側にはクアラルンプール駅をはじめとした、各種行政府の建物が点在しています。北側にはインド系住民が多く住むマスジッドインディア通りがあります。これららは比較的近くにかたまっているため、まとめて観光するのがおススメです。
マレーシアの歴史を知るための、様々なものが展示されている博物館。入場料も5RMと安価。外ではマレーシアの車メーカー、プロトンの展示や、昔の王族の家を模した建造物、SLの展示等が無料で行われていました。値段も安いですし、さらっと見てみると勉強になります。
1910年に開業したクアラルンプールの当時の中心駅。2001年にKLセントラル駅が開業したため、現在は交通の要所としての重要性は落ちたものの、建物はそのまま残されています。目前にはマレーシア鉄道公社の本社があり、こちらも1917年建造の歴史ある建造物です。
1965年に、マレーシアの独立を記念して、クアラルンプールに新しく作られたモスクがこちらのモスク。内装は非常に美しく、その荘厳な雰囲気にはかなり圧倒されます。
こちらは中心部のイスラム教徒専用のエリア。イスラム教徒以外の観光客は入れませんが、入口から様子は見る事ができます。こちらも非常に美しかったです。かなり厳かなエリア・・・なんですが、イスラマー達もここに入って自撮りしてました。その楽しげな様子は、ちょっと羨ましかったです。イスラマーにとってもここは重要なスポットなようですね。
植民地時代、この地にはイギリス国旗ユニオンジャックが掲げられていましたが、1957年、イギリスからの独立の際にマラヤ連邦国旗が掲げられたことから、この地はムルデカスクエア(独立記念公園)と名付けられることになります。
クアラルンプールの名前の由来となった地に立つモスクです。クアラルンプールの中心部に立つこの建物は、今もマレー系住民の信仰の中心地。私が訪れた際も、たくさんのマレー人が訪れていました。
インド系住民が多く住むエリア。この辺りには様々なお店が並んでおり、観光客向けのものもいくつか並んでいます。値段がきちんと提示されている事が多く、お値段も比較的良心的なのでおススメです。
特にこちらにあるスーパー、MyDINは、ばらまき用のお土産にちょうどいい、各種チョコレートや紅茶等が大量に取り揃えられており、お値段もかなりお安めになっていておススメです。やや中心部からは遠いのは難点ですが、ブギッビンタンのスーパーよりは圧倒的に品ぞろえがありかつ安いのでおススメ。ただこのお店ならではのはありません、とにかく安い大型スーパーです。
もしお時間がある場合にはこちらにも。クアラルンプールから車で30分程度、クアラルンプールの一部行政府が移転され、行政の新しい中心地として作られた都市、プトラジャヤです。
ピンクモスクをはじめとした、モダンなイスラム様式の数々は、ここがイスラム国家であることを強く感じさせてくれます。完全に新しく作られた都市なので、道も非常に広く、マレーシアの趣向を凝らした現代建築物がずらっと並ぶ姿は圧巻です。
一方、なにか楽しめる施設があるわけではなく、モールもありますが特に特色あるモールというわけではありません。街の雰囲気を楽しむ場所ですね。
まず最初に注意事項。イスラム教ではお酒は禁じられているため、マレーシアでは極めて高い酒税が課せられています。お酒は基本的に普通にお値段がするのでこの辺りご注意を(免税のランカウイやペナンなら安いのですが、クアラルンプールでは高いです)。
また食べ物に関しては、基本的にシンガポールと共通です。同じ時代に、同じイギリス植民地下にあった国同士ですからね。そもそもマレーシア連邦成立直後は、シンガポールもマレーシアの一部でした。なので、文化面では共通の要素が見られることは多いです。
この上でクアラルンプール中心部のおすすめレストランをご紹介します。幅広くご紹介したいので、モールに入っているような複数店舗あるきれいめレストランから、現地ローカルのレストランまで評判店をいくつかご案内します。特にきれいめレストランはクアラルンプール国際空港にもお店があるものもありますし、入国時・帰国時も是非訪れてみてください。
まず観光客が利用しやすいお店といえば、マレーシア国内で8店舗あるマダムクアンが定評があるお店です。スリアKLCCや、パビリオンといった有名モールの中にあることもありアクセスも便利。お値段帯的には15~25リンギット(450円~750円程度)の商品が多く、マレーシア料理が中心で提供されます。
こちらの看板メニューはナシレマで、17.9リンギット(537円)。クアラルンプールの中心部でもローカルレストランだと、今でも2リンギット(60円)でナシレマを出している所もある事を考えれば結構なお値段です。高級マレー料理レストランと言っていいでしょう。ただやはり高級モールの落ち着いた、かつ衛生的な雰囲気の中でいただけるのはメリットですね。はずれを引きたくない人にはおススメです。
こちらも有名なマレー料理店。2006年開業の比較的新しいお店ですが、オーストラリアやシンガポールを中心としたアジア・オセアニア地域や、アメリカにまで出店している超有名店です。今や12か国に100店舗以上を展開する、一大マレーシア料理チェーンに成長しました。クアラルンプールではパリオンやNUセントラルのお店が訪れやすいでしょうか。マレーシア各都市にもあるため、クアラルンプール以外で訪れてみてもいいかもしれません。もちろん空港にも、KLIA1・KLIA2のどちらにも出店しています。
ナシレマやカレーラクサ等のマレー料理から、カヤトーストまで各種料理がそろっています。値段的には20リンギット(600円程度)前後といったところでしょうか。現地的にはファミレスの雰囲気なのかな、とも思いつつ、ただお値段はマレーシア的にはやはりお高めの部類に入ります。
クアラルンプールのチャイナタウンに本店がある、チキンライスで有名な中華料理店。最近はチェーン展開もしているようで、パビリオンやKLIA2にも店舗があります。・・・あるんですが、なんかお店により評価はまちまちなのが気になりますね。チャイナタウンの本店が無難なのかもしれません。
お値段はお店でも違うのですが、チキンライスのセットで18.9リンギット程度(567円程度)。概ねメニューは20リンギット前後(600円程度)のものが多いように感じます。
鼎泰豊って台湾でしょ?とおっしゃる方。まったくもってその通りです。小籠包で有名な台湾の名店鼎泰豊が、ここマレーシアにも出店しています。わざわざマレーシアでいかなくてよくない?と思われる方、まあそうなんですけどね。個人的に好き、というだけです。
ただこちらの鼎泰豊、おそらく世界一安い鼎泰豊なのじゃないかな、と個人的に思っています。小籠包10個入りは21.3リンギット(639円程度)。台湾だと220台湾ドル(770円)なので、2割程度安い計算です。ちなみに日本は6個入りなのに908円なので、半額以下の計算になります。とにかく日本より圧倒的にお手軽に食べられるのでおススメ。あと台湾だとかなり並んでますし。ここだとピーク時間はさすがに混んでますが、それでもちょっと時間を外せば普通に入れます。
味はもちろん変わらず。かなり日本人向きの味なので、マレー料理にお腹が疲れたときの、おなか休めには最適だと思います。
リッツカールトン内にあるレストランで、特にランチ時間帯の飲茶は(リッツカールトンのレストランとしては)お値段も比較的手ごろでおススメ。飲茶全般非常においしいですし、チャーハンもおいしいですし、あとマンゴープリンも定評があるようです。味は全体的に非常に絶品です。
写真ないんですが、ここリッツカールトンなので圧倒されてしまって写真を撮れなかったんですよね・・・。ビビりですいません。空いてる時間に行った、っていうのはあるとおもいますが、中国茶頼んだら後ろにスタッフが基本張り付いてて、お茶飲みきったらおかわりすぐ注いでくれるんですよ?そんなレベルの高級店だったので、普段行き慣れてない自分はちょっとびびってしまいました。さすがのリッツカールトンなので、本当かなりの高級店です。
1999年にイポーで開業した、マレーシアローカルのコーヒーチェーン。マレーシア中に200店舗以上を出店しており、シンガポールやインドネシアにも出店しています。クアラルンプールだとスリアKLCCやパビリオンが観光客は訪れやすいでしょうか。とはいえマレーシア中、割とまんべんなくどこにでもあります。名前的と雰囲気はスタバっぽい感じですが、どちらかというとコメダ珈琲で、コーヒーはもちろんですが豊富な食べ物が売りです。
個人的なおススメはカヤトースト(2.98リンギット)ですが、ご飯ものや麺料理までかなり豊富なので、きっちりご飯を食べるのもおススメです。もちろん名前の通りドリンクメニューも豊富です。ただ油断するとご当地流のあまあまコーヒーが出てくるので、このあたりは好みをきちんと伝えましょう。
マレーシアでも台湾ティーショップ店は大人気。俗にいうタピオカミルクティーのお店ですが、タピオカに限らず幅広いドリンクが楽しめます。もともとは日本でもおなじみchatimeがマレーシアでも大人気で、マレーシア全土に広がっていました。ですがマレーシアで出店していたフランチャイジーが、本家chatimeと揉めたようです。ある時一気に全国のchatimeがこのtealiveに衣替えしました。
という事でマレーシア独自チェーンの道を歩み始めたtealive。マレーシア各地でお手頃なお値段で楽しめます。ただ本場台湾よりは、四割くらいお値段お高めの印象です。目安は7リンギット(210円)前後ですね。それでも日本と比べたら半額~三分の一程度のお値段ですが。
こちらは1981年、マレーシア・ジョホールバル発祥のハンバーガーチェーン。イスラム教国のマレーシアらしく、牛肉を使わないチキンのみのメニュー構成が特徴のお店です。イスラム教国を中心に世界20ヵ国、サウジアラビアやアラブ首長国連邦、イランにまで出店している大型チェーン店です。
食べてみましたが普通においしかったです。チキンを売りにしているだけあり、チキンはジューシーな印象でした。個人的にはマレーシアはどのチェーンでもチキンがおいしい印象です。チキンバーガーのポテト・ドリンクセットで12.10リンギット(363円程度)。ごはんや麺ものもあったりします。マレーシア料理にお腹が疲れてきた時に、マクドナルドやKFCもいいですが、せっかくならローカルのこちらもいかがでしょう。
こちらはクアラルンプールで人気の牛肉麺店。かなりローカル色の強いレストランです。こういうところでも、オーダーぐらいであれば英語で通るのは、マレーシアのいいところですね。
メニューは基本牛肉麺ですが、おかゆやチキン等のちょっとしたものもあります。牛肉麺はラーメンスタイルか、写真の麺別盛りかを選べます。料金は小7リンギ(210円程度)、大8リンギ(240円程度)。写真は小ですが割とお腹は膨れます。個人的にはラーメンスタイルのほうが、さっぱりしていてお肉も柔らかくておいしく、好みです。
こちらは日本人観光客にも大人気、クアラルンプールのバクテーの超有名店です。比較的遅くまであいていることもあり、利用しやすいのがポイントでしょうか。バクテー以外にも様々な中華料理が並んでいます。
バクテー18リンギット(540円)、コーラは3リンギット(90円)。ライスは別料金、お値段忘れましたがそんなにしなかったはず。ローカルですがまあまあお値段はします。モツのありなしは選べるようなので、お好みで。自分が行ったときは聞いてくれました。
シンガポールはセントーサ島、ユニバーサルスタジオのど真ん前、マレーシアンフードストリートにも支店を出しているクアラルンプールの名店です。クレイポッドチキンライス自体、結構手間がかかる(土鍋でご飯炊くので時間かかる)のでお店は少ないのですが、こちらは比較的定評があります。
難点はややクアラルンプールのはずれにある事でしょうか。とはいえそこまで遠くは無いので、ブギッビンタンの中心部からであれば、grabで10分もあればいける距離ではあります。小13リンギット(390円)、中20リンギット(600円)、大28リンギット(840円)。個人的にはクレイポッドチキンライスがかなり好きなので、一押しです。
以上、クアラルンプールの観光についてまとめました。
世界遺産や独特の文化もありながら、更に街中のショッピングモールも楽しめたりと、いろいろな事が楽しめるマレーシア。お隣シンガポールのような動物園や大型施設など、設備系の観光ではまけてしまいますが、それ以外の文化面や、そしてなによりおいしい食事と安いホテル等、シンガポールにはない魅力的なスポットも数多く詰まっています。
直行便も多く就航していて楽しめるクアラルンプールへ、是非皆さん訪れてみてはいかがでしょうか。