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クアラルンプールおすすめ観光案内 世界遺産も食も楽しめる多民族都市に行ってみた

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マレーシアの首都、クアラルンプール。一部首都機能は新都市プトラジャヤに移されたものの、現在でもマレーシアの首都として、著しい発展を続けています。マレーシアへ観光しようとする人が、まず検討されるのはクアラルンプールではないでしょうか。

クアラルンプールといえばペトロナスツインタワーこそ有名なものの、実際観光に行こうとするとイメージがわきにくいのは正直なところではないでしょうか。この都市には、マレーシアの多民族国家を象徴する観光スポットが多数あり、更には世界遺産・マラッカも近隣にあります。1度で様々な民族の文化を体験できるのは、クアラルンプールならではと言えるでしょう。そしてもちろん、その文化が合わさってできた各種のローカルフードも併せて楽しんでおきたいところです。

ここでは、プライベートのみでマレーシア入国回数7回、マレーシアの主要観光都市(クアラルンプール・ランカウイ島・ペナン島・ジョホールバル・マラッカ・ボルネオ島)には一通り観光した経験を踏まえて、クアラルンプールと他の都市との比較や、クアラルンプールの基本的な知識、そしてお勧めの観光スポット・レストラン情報をまとめました。皆様が観光を検討する際の助けになれば幸いです。

もしよろしければ、以下のマレーシア関連の記事も併せてご覧ください。

もくじ

クアラルンプールってどんな場所?

マレーシアの首都として発展を続けるクアラルンプール

クアラルンプールは1896年に、マレー連合州(マレー半島でイギリス保護下に置かれた国々の連合体)の首都に指定されて以来、1963年のマレーシア成立以降もこの国の経済成長の中心部として、発展し続けています。

KLCC公園/クアラルンプール

1998年にはクアラルンプールの新しいシンボルとして、当時世界一の高さである452メートルの高さを誇る高層ビル、ペトロナスツインタワーが建設。2003年には台北101(こちらは509メートル)に世界一の座を明け渡しはしましたが、現在でもツインタワーとしては世界一の高さを誇っています。

PNB 118(建設中)/クアラルンプール

クアラルンプールは現在まで高い経済成長を遂げ、2024年には上海中心(632メートル)を抜いて世界2位の高さを誇る、PNB 118(644メートル)が竣工する予定です。さてそんな東南アジア随一の経済発展を遂げているクアラルンプール。観光する上では何を楽しめばいいのでしょうか。

クアラルンプール観光のポイントは大きく4つあります。「多民族国家らしい多種多様な観光スポット」「ショッピング施設が充実」「庶民派/高級どちらのレストランも安くておいしい」「世界一高級ホテルが安い」です。それぞれどういったものが楽しめるのかをご案内します。

多民族国家らしい多種多様な観光スポット

まずクアラルンプール観光1つめのポイント。「多民族国家らしい多種多様な観光スポット」から。

マレーシアは多民族国家。主にマレー系、中華系、インド系の3民族によって構成され、それぞれの特徴が感じられる様々なスポットを訪れる事ができます。近隣には、ポルトガル・オランダ・イギリスの3国の植民地支配を受けた歴史を残す世界遺産マラッカもあり、多種多様な文化を楽しめるのが、クアラルンプールの魅力です。各文化事にポイントをご紹介します。

現代文化

ペトロナスツインタワー/クアラルンプール

まずは現代マレーシア文化。マレーシア独特の文化が反映された高層建築物・ペトロナスツインタワーを中心に、高層建築物に囲まれたKLCC公園は、クアラルンプールの力強い発展を感じさせるスポットです。特に夜、ライトアップされた姿は圧巻の一言。

マレー文化

旧連邦事務局/クアラルンプール

続いてマレー文化。クアラルンプールの名前の由来となった川の目の前に建てられたモスク、マスジッド・ジャメをはじめとする各種のモスクは、その荘厳で美しい姿に目を奪われることでしょう。近隣には旧連邦事務局や、クアラルンプール駅等、20世紀初頭に建築されたマレーシアの行政府が集中しています。これらはヨーロッパ様式にイスラム様式が合わさった独特の建造物が多く、独特のオリエンタルな風貌を楽しむことができる一帯は、歩いているだけで楽しめるスポットです。

中華系文化

バクテー/新峰肉骨茶

マレーシアは人口の四分の一程度が中華系民族。ただ観光地で、表立って中華系民族の文化を感じることは、この国ではあまり多くありません。唯一感じるスポットといえば、チャイナタウンくらいでしょうか。

反対に食事の面では、中国系文化の勢いを強く感じる事ができます。チキンライスやバクテー、牛肉麺といった、日本人の口にも非常に会いやすく、リーズナブルで非常においしい食事の数々は是非食べておきたいところ。

インド文化

バトゥ洞窟入口/クアラルンプール周辺

中華系とは反対に、目立ったスポットが多いのがインド系文化です。その象徴はクアラルンプール郊外にある、バトゥ洞窟。日本でもなじみ深いスカンダ(仏教では「韋駄天」の神様)神の巨大な像が目を引くこの洞窟は、神秘的でオリエンタルな雰囲気が楽しめるスポットになっています。また「ロティチャナイ」という、ナンを柔らかくてもちもちさせたような食べ物があり、こちらもカレーをセットで食べると非常に食が進みます。お値段もかなりリーズナブルなので、おすすめです。

世界遺産マラッカ

オランダ広場/マラッカ

もし時間があるのであれば、是非世界遺産へも訪れたいもの。クアラルンプールから車で片道2時間程度、世界遺産認定がされた古都・マラッカも必見のスポットです。ポルトガル・オランダ・イギリスの各植民地時代の建造物が今も残る港湾都市には、日本にも訪れたフランシスコ・ザビエルも滞在しており、東南アジアの長い歴史と繋がりを感じさせてくれる一大観光名所です。

ショッピング施設が充実

続いてクアラルンプール観光2つめのポイント。「ショッピング施設が充実」

パビリオン/クアラルンプール

クアラルンプールはマレーシア随一のショッピングタウンでもあります。ブキッビンタンには大小さまざまなショッピングモールが集中しており、高級品からリーズナブルなものまで、幅広い買い物が楽しめるのはメリット。

クアラルンプール郊外には世界第7位のショッピングモール、1Utamaや、世界21位のサンウェイ・ピラミッドがあり、さらにブギッビンタンにも世界31位のベルジャヤ・タイムズスクエアがあります。いずれも日本最大・世界51位のイオンレイクタウンよりも巨大で、1Utamaはレイクタウンの2倍の広さがあります。どれだけショッピング大国なのかがこの数字で分かっていただけるでしょうか。

セントラルマーケット/クアラルンプール

一方、おみやげらしいもや雑貨を買いたいのであれば、セントラルマーケットやチャイナタウン、リトルインディアへ。特にセントラルマーケットは、各種の雑貨や日本人に大人気のなまこ石鹸等、お土産向きのコーヒーやチョコレート等が販売されており、一か所でいろいろそろうためおススメです。(ただしお値段は気持ちお高めの印象)

庶民派/高級どちらのレストランも安くておいしい

さらにクアラルンプール観光3つめのポイントが、「庶民派/高級どちらのレストランも安くておいしい」。

鼎泰豊/スリアKLCC

まず誰でもまんべんなく楽しめる料理といえば、高級ホテル(マンダリンやシャングリラが有名ですね)の各種ビュッフェ等がかなりおすすめです。値段自体は日本と同じく5000円前後の所が多いと思いますが、提供される料理の種類が段違いに多く、質も高い場所が多いです。予算などに応じてこちらもぜひ訪れてみてください。

そして人によって好みは出ますが、マレーシアでは多種多様な食事も大変楽しめます。マレー系も、中華系も、インド系も、本格的な料理がまとめて楽しめるのは、多民族国家ならではです。

食事のお値段は場所によるのですが、本当のローカル向けレストランであればクアラルンプール中心部でも2リンギット(60円程度)で出てきます。庶民派レストランは1品5~15リンギット(150円~450円)、高級モールに入るようなレストランでは1品15~25リンギット(450円~750円)といった所でしょうか。後程具体的なお値段も紹介しながらおススメのお店はまとめています。

カヤトースト/オールドタウンホワイトコーヒー

まずマレー系料理、ナシゴレンやラクサ、サテー等の料理が有名ですね。レストランの朝食等でも提供されることが多いのではないでしょうか。ここはマレーシアなので、マレー料理自体はどこでも提供されていますが、著名なお店も多くあるので、こちらは後述してまとめていますのでご参照ください。

個人的には日本人が好むマレー料理は、日本にも専門店はありますので、せっかくなら日本ではなかなか食べられない「カヤトースト」は非常におススメです。カヤという甘いペースト状のものと、バターをこれでもかと塗りこんで提供されるトーストは、南国らしい強い甘みが特徴。毎日食べたら太る事間違いなしですが、マレーシアにいる間はいったん忘れて食べてみるのはいかがでしょうか。

Heun Kee Claypot Chicken Rice/セントーサ島

中華系料理では、チキンライス、クレイポットチキンライス、バクテー、ワンタンメンなどが有名ですね。個人的には中々日本では食べられない、クレイポッドチキンライスとバクテーが一押しです。基本的に中華料理はどれもレベルが高く、日本人の口に合いやすいです。人気店はシンガポールのセントーサ島へ支店を出しているお店もあります。

ロティチャナイ

最後にインド系。こちらはあまりマレーシア独特のインド料理、といったものは少ないですが、その中でも一押しはロティチャナイです。ナンを非常に薄く延ばして焼いたようなパンなのですが、こちらはもちっとさくっとして絶品。ナンと同じく、カレーとセットで食べるスタイルなので、安心して召し上がれます。朝食等でも提供されることが多くおススメ。あとは激アマ紅茶のテー・タリッ。相棒の右京さんのように高い所から紅茶を入れていくスタイルは見ごたえもあります。

世界一高級ホテルが安い

最後クアラルンプール観光4つめのポイントは、「世界一高級ホテルが安い」

観光客が必ず利用するのはホテルですが、どのホテルに泊まるのかは結構悩みどころ。実はクアラルンプール、超高級五つ星ホテルが世界一安い都市と言われています。少し前になってしまうのですが、2015年ごろにエクスペディアが東アジア各国の値段を比較した記事があり、こちらが分かりやすいですね。記事によれば最もお安く楽しめるのはクアラルンプールで、特に五つ星ホテルの安さが際立つ結果になっています。

セントレジス/クアラルンプール

クアラルンプールは経済発展が著しく、超高級ホテルが数多く出店しているのですが、同時に物価も安いため日本(やお隣シンガポール)ではありえないくらいの値段がついていたりします。これらのホテルにお値段を気にすることなく宿泊できるのは、かなりうれしい所です。以下にとある閑散期時期の、1泊2名のお値段をまとめてみました。

  • 30000円~:フォーシーズンズ
  • 20000円~:W、セントレジス、マンダリンオリエンタル、グランドハイアット
  • 15000円~:リッツカールトン、JWマリオット、インターコンチネンタル
  • 10000円~:シャングリラ、ウェスティン、ヒルトン、メリディアン

特に築年数がたっている(20年オーバー)、リッツカールトンとかシャングリラは、諸外国と比べてかなりの値ごろ感があります。もちろんどちらも定期的に改装を行っているため、中は非常にきれいです。マンダリンオリエンタルも日本やシンガポールと比べると半額程度が目安になっていますね。予算に応じてこちらもおすすめです。

マレーシアリゾートもセットでおすすめ

ケーブルカー/ランカウイ島

もし日程的に予定があるのであれば、合わせてマレーシアリゾートも訪問するのをお勧めしています。特におススメなのはランカウイ。こちらも近年高級リゾートが数多く出店しており、ウェスティンやラグジュアリーコレクション等の高級リゾートホテルに1泊2名20000円代~で宿泊できるのが魅力的なポイント。どちらもプライベートビーチが完備された自然の豊かなホテルで、日本とかけ離れたのんびりした時間を過ごすのにおすすめなホテルです。

観光スポットは少ないのですが、リバークルーズがかなり定評があるのでおすすめ。お時間に応じて、ケーブルカーを利用して山頂からランカウイ島を見下ろすのも迫力があります。

デラックスファミリールーム/シャングリラ ラササヤンリゾート

また世界遺産を擁するリゾート、ペナンを同時に訪れるのもおススメです。日程的に厳しいのであれば、ペナンにいくなら、同じ時代の世界遺産として認定されたマラッカは省略してもいいかもしれません。

ペナンはプライベートビーチではなくパブリックビーチなので海はあまり整備されていないのですが、それでもシャングリラ等の質の高いビーチリゾートを1泊2名15000円代~で楽しめるのでおススメです。

現代的な都市観光がしたいならシンガポールへ

これはでクアラルンプールで楽しめる内容をご案内してきましが、反対にクアラルンプールでは楽しめない内容はなんなのでしょうか。

ユニバーサルスタジオシンガポール/セントーサ島

クアラルンプールで楽しみにくい観光スタイルとしては、現代的な観光があげられます。具体的に言えば動物園や遊園地、観覧車といった観光ですね。定番とされるのは、水族館やキッザニアと、種類が限られるのは正直なところです。(動物園はそこまで評判は良くなく、大型遊園地はシンガポールの海を挟んで反対側ジョホールバルのレゴランドまでいかないとありません)

ガーデンズバイザベイ/シンガポール

どういった観光を楽しみたいかによると思いますが、現代的な観光はシンガポールに分があります。ユニバーサルスタジオを初め水族館や動物園(しかも3種類もある)、マリーナベイにガーデンズバイザベイ、シンガポールフライヤ―と都市型の観光が目白押し。

KLCC公園/クアラルンプール

選ぶポイントとしては、大人だけの観光であれば、どういった観光をしたいかで選んでだければいいと思います。もし子連れの場合には、小学校低学年くらいまでのお子さんであれば、KLCC公園の大量の遊具や水族館、キッザニア等でも十分楽しんでもらえると思います。ただある程度大きいお子さん連れの場合には、シンガポールは子連れの鉄板スポットが数多くあるため、お子さんの好み等に応じてどちらを訪れるかを検討して下さい。(あとシンガポールは全体的にお高めになってしまうのは重要ポイントでしょうか)

クアラルンプール基礎知識

ここからは、クアラルンプールの基本的な知識についてまとめました。知っておけばより楽しめると思いますが、興味がない方は飛ばしてください。

クアラルンプールの場所

クアラルンプールはだいたいこの辺り。マレー半島の真ん中、といった感じの場所にあります。

もくじ