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クアラルンプールにMRT(地下鉄)が2017年開通 駅や他の鉄道との比較まとめ

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クアラルンプール中心部の公共交通機関が、また便利になりました。
2017年7月17日、クアラルンプールの中心部を貫く地下鉄網(MRT)が開通しました。これにより、クアラルンプール中心部の交通アクセスがより便利になっています。

ただこの地図情報、Google Mapでも日本の地下鉄のように表示されていないので非常に分かりずらいものとなっています…。なんでなんでしょうね?

この交通アクセスは、今までのクアラルンプールの交通網の弱点を見事にカバーする、非常に便利なものなのです。
これからクアラルンプールに訪れる皆様には是非この新しいアクセス方法を活用してほしい!

というわけで、新しくクアラルンプールに開通した「MRT」についてまとめました。

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もくじ

MRTとは?

Mass Rapid Transit、大量高速輸送の略です。
マレーシアにいくと、電車にいろんな種類の名称がついてます。
普段JRか私鉄か地下鉄かくらいの区分しかない日本人にはよくわからなくなります。
種類としては、LRT(Light Rail Transit)、KTM、KLIA Ekspres/Transit、モノレールがあります。
略称ばっかりでよくわからなくなりますが、だいたいこんな感じです。

  1. 普通の電車
    • MRT:地下鉄
    • KTM:普通の電車。クアラルンプールでは日本と異なりこちらがメインではなく、走っている本数は少なめなので注意
    • KLIA Ekspres/Transit:成田エクスプレスのKLIA版(早いのと遅いので名前が違う)
  2. 少し遅い電車
    • LRT:遅めの電車。日本にはあまり走ってなく、首都圏だと江ノ電や世田谷線、日暮里舎人ライナー。関西だと嵐山線や宮島線に該当。
    • モノレール:そのままモノレール。羽田行くやつとかディズニーのやつとか、関西だと伊丹空港から出てるやつですね。

ほんとうにざっくりですが、こんな感じです。
うち、KTMは普通の電車で、KL市内にいる分には使うことはほぼありません。
KLIA Ekspres/Transitについても、空港かプトラジャヤに行くときだけですね。

ということで、普通にクアラルンプール市内を移動する上では、MRTとLRTとモノレールだけ覚えてればOKです。
地下鉄と、地下も走る江ノ電みたいなのが複数と、あとモノレールが走っています。

クアラルンプールのMRTについて

詳細な情報は、rapid KLの公式ページを参照しましょう。
ここから、観光者にとって必要そうな情報をピックアップします。

路線はどこなのか?

各種LRTやLTMとの接続状況についてはこちらを参照してください。
各駅の具体的な場所についてはこちらを参照してください。

いっぱい駅名が並んでいるので初見だとわからなくなりがちです。
観光者が一番使うことになるのは、KL Sentral駅から直結している、MUZIUM NEGARA駅でしょうか。
ここからクアラルンプール駅近辺のPASAR SENI駅、もしくはBUKIT BINTANG駅が一番使う頻度が高い駅でしょう。
正直この3つの場所さえ分かっていれば、観光客はほとんど問題ないかと思われます。

観光客が主に使う路線については、後述していますのでご参照ください。

どのくらいの間隔で電車が来るのか

細かい時刻表までは出ていませんが、一番利用頻度の高い時間帯では3分間隔。
日中帯はだいたい3~7分程度の間隔で来るようです。
23時以降は15分程度の間隔になるため注意しましょう。

運行時間はいつからいつまでか

朝は6:00から動いているようです。
終了は24:00頃までのようなのですが、駅によってもちろん異なるため、23:00には戻るようにしておいたほうが良いでしょう。

料金はいくらか

MUZIUM NEGARA駅からBUKIT BINTANG駅で1.8RM。
どれだけのっても6.4RMより高くなることは無いので、安心のお値段です。

MRTの何が便利なの?

これまでのクアラルンプール移動はタクシーが基本

これまでのクアラルンプール移動は、正直タクシーが一番楽なのが本音でした。
しかしタクシー移動には致命的欠点、「クアラルンプールの渋滞がものすごい」問題があります。
ビジネスアワー(AM9時前後、PM6時前後)のクアラルンプールの渋滞は本当お話にならないです。全然車は動きません。
タクシーをメーターで使っているとがんがんがんがん料金が増えます。全然動かないのに。

ということで、観光者に限らず、クアラルンプール住人はこの点を踏まえて移動する必要がありました。
こうなってくると、もちろんバスも使えません。そういうときにこれまで使用していたのが、LRTとモノレールでした。

ブギッビンタンに行けるモノレールは遅いし混んでいる

クアラルンプールで多くの観光客が行くのはブギッビンタンです。ここへはモノレールが走っています。
しかしこのモノレール、使い勝手があまり良くないのです。
基本四両編成が二両編成で、まず混んでいる事があげられます。
かつ、あまり本数も多くないので、時間によっては混雑もひどいです。
日本の満員電車か!ってくらい混んでいることもしばしば。
こうなってしまうと観光用途では使いづらいです。

また電車自体も遅いため、KLセントラルからブキッビンタンまで20分はかかります。
タクシーだと10分ちょっとで行ける距離です。
割とすぐつかまって短時間でいけるタクシーと、駅までいってしかも時間かかって混んでるモノレール。
正直観光用途だと、タクシーつかうのがいいというのが本音です。

MRTはクアラルンプール中心部を縦断、早くてたくさん人が乗れる

新しくできたMRTはクアラルンプールの中心部を縦断しています。
ポイントはKLセントラル~クアラルンプール~ブキッビンタンが接続されていること。
KLCCへのアクセスだけ悪いのはネックでしょうか・・・。
ブキッビンタンのパビリオンからスカイウォークがあるので、耐えられないほどではないのですが。
ブキッビンタンの駅からだと15~20分程はあるくことになりそうです。

正直観光客がいくメインのエリアはこのエリアなので、ここだけつながっていれば十分。
所要時間も15分に短縮されています。
これまで混雑に悩まされてLRT使うのに二の次を踏んでいましたが、広くて長い普通の地下鉄になったので、かなり交通がしやすくなっています。
クアラルンプールのタクシーは治安面で不安な点もあるため、公共交通機関が使いやすくなるのは大歓迎です。

観光客向けの主要利用ケース

以上、いろいろ書きましたが、観光客が主に使う路線について地図にまとめてみました。

それぞれ色別に分けています。
もし電車を使う場合には、この駅とこの路線だけ覚えておけば主要観光地には行けます。
それぞれの色は電車のラインカラーに合わせていますので、ご参考までに。
殆どの電車はKLセントラル周辺に集まります。
記載されているものを使っていただければ効率よく移動することができるかと思います。

  1. 紫:KLIA Ekspres/Transit
    • クアラルンプール国際空港駅~プトラジャヤ駅~KLセントラル駅
  2. ピンク:LRT KELANA JAYA LINE
    • KLセントラル駅~PASAR SENI駅(近くにクアラルンプール駅)~KLCC駅
  3. 緑:MRT SUNGAI BULOH – LAJANG LINE
    • MUZIUM NEGARA駅(近くにKLセントラル)~PASAR SENI駅(近くにクアラルンプール駅)~ブキッビンタン駅
  4. 水色:KTM SEREMBAN LINE
    • KLセントラル駅~バトゥ洞窟駅

この路線とこの駅だけ覚えておけば、主要な地点はおおむね回れます。

クアラルンプール国際空港からの入国時 & 出国時

これまでは、正直KLIA Ekspresでせっかく早くKLセントラルについても、そこからタクシーでブキッピンタンに移動になるので、だったら最初からタクシーのったほうがいいんじゃないか、となるパターンが多かったです。
これに渋滞がかぶさってくるとより最悪なパターンになりますね。

これが、KLIA EkspresからMRTでブキッビンタンに出れれば、そのままホテルに歩いて移動することも可能です。
が、クアラルンプール初めてであればタクシーのほうが無難かもしれません。ここらへんはお好みで。
ビジネスアワー前後じゃなければ、チケット制のタクシーのが楽には連れて行ってくれると思います。
慣れないと移動がどうしてもおぼつかないですし。

ブギッビンタンークアラルンプール駅、KLセントラル駅間の移動

こっちは無難に使える移動手段ですね。
同じくLRTだとどうしても遅いので使いにくかったのですが、この間の移動を地下鉄でできれば楽になります。
KLCC近辺で宿泊されている方は少し微妙ですね・・・。
LRTの駅だと、どちらにせよ主要なホテルからは少しあるくので、タクシーのほうが楽ではあります。

おまけ情報:プトラジャヤへ行く場合の注意

こちらは豆知識ですが・・・。
プトラジャヤ観光をする方向けです。

KLIAからKLセントラルへ直通すると、KLIA Ekspresでは55RMかかります。
ですが途中、プトラジャヤで降りる場合には、KLIAからプトラジャヤが9.4RM。
プトラジャヤからKLセントラルが14RMなので足して23.4RMとなんかお安くなります。
直行便以外に利用客を逃がしたいのでしょうか・・・。
日本円に直すと1000円いかないくらいの金額の話ではあるのですが。
もし航空便の都合でビジネスアワーにクアラルンプールについてしまうとか、ちょっと立ち寄りたい場合には安くなるのでお勧めです。
金額表はこちらを参考にしてください。

まとめ

クアラルンプール注目の鉄道、MRTについてまとめてみました。
これ一本あると、クアラルンプールの移動がかなり楽になると思います。
正直マレーシアの野良タクシーの事情はお世辞にもいいとは言えませんからね・・・。

クアラルンプールを訪れたら、是非活用してみてください。

もくじ