東南アジアの熱帯の国、マレーシア。名前は聞いた事があれど、具体的なイメージがある方はあまりいないかもしれません。
最近はテレビでもマレーシア特集を見かける場合が多く、その場合はその物価の安さと、設備の豪華さにスポットが充てられている事が多いですね。実際その通りだと思いますし、少し古い調査にはなりますがエクスペディアの観光コスパランキング調査ではクアラルンプールが一位になっています。非常に安く、でも良い旅ができるのは、マレーシアならではと言えるのではないでしょうか。
そんな近年注目を集めているマレーシアについて、観光をする上で必要となる基本的な情報をまとめました。私自身は、マレーシアへは個人的に7回入国しており、マレーシアの主要都市(クアラルンプール、ランカウイ島、ペナン島、ジョホールバル、マラッカ、ボルネオ島)へは全て観光で訪れています。在住者にはかなわないですが、観光客の目線で皆様のマレーシア観光にお役に立てる情報が提供できれば幸いです。
マレーシアってどんな国なの?
まずマレーシアといえば、こちらですね。


有名なのはやはりこちら、ペトロナスツインタワー。私が最初にマレーシアに行った時の理由は、妻が「ペトロナスツインタワーが見たいね」の一言だけを発して、残り全ての新婚旅行プランと手配を丸投げされたからです。正直その時私はこのタワーを見た記憶があったものの、そこがどの国なのかはかなりおぼろげな記憶でした。
最初はそんな理由でマレーシアに行ったのですが、ただそんな状態からマレーシア行ってみて「あれ、この国結構面白いぞ」と何回も何回も訪れる事に。そんな私自身が、今までの観光してきた経験から、ここがおすすめだよ!と思ったポイントと、ここはいまいちだな・・・と思ったポイントをまずご案内します。
おすすめポイント
独自のマレー文化が魅力的


マレー文化はとにかく独特で面白いです。この国はいろんな場所で「異文化」を感じられるのがポイントですね。
やはりイスラム教国という事もありますが、植民地時代はイギリスの支配下にあったため、イスラム文化とイギリス文化が混ざった独特のオリエンタルな様式が魅力的。クアラルンプールの中心部にのこる、多数の植民地時代の建造物は見応えがあります。


そしてポイントは世界遺産認定された、ペナンやマラッカ。イギリス・オランダ・ポルトガルの植民地時代から残る、多数の建造物は当時の時代を感じる事ができ、非常に魅力的です。マラッカにはかのフランシスコザビエルも訪れており、日本との歴史のつながりも感じさせてくれます。
おいしい食事も多い


マレーシアは食も楽しめます。たとえば写真のカヤトーストはマレー半島独特の料理。あまーいあまーい「カヤ」というペーストが間に挟まれたトーストを、更にまたこちらもあまくて仕方ないコーヒーで食べるのがご当地流。甘さと甘さで口の中が大忙しですが、なぜか病みつきになって激太りすることは間違いなしです。


あとは日本人、口に合いやすいのは中華料理だったりします。ただマレーシアは人口の三割近くを中華系民族が占めている多民族国家。中華料理もラインナップが豊富で、更にマレーシアの中華系民族の間で独自に親しまれている料理も多いです。チキンライスは有名ですが、ほかにもバクテーやクレイポットチキンライス等、おいしい中華料理が盛りだくさん。
もちろんマレー料理として、鉄板のナシゴレンや、ご当地焼き鳥サテーも外せません。また、インド系も多いマレーシアでは、ご当地でナン替わりに親しまれている、「ロティチャナイ」があります。こちらも独特の触感が非常においしくおススメです。
安く豪遊できる


とにかくマレーシアは、物価が安い。そのため、安く豪遊できるのが特徴です。
例えばクアラルンプール。ここは高級ホテルが乱立するため、価格競争となっています。超高級ホテルで有名な、リッツカールトンやマンダリンオリエンタル。お隣シンガポールなら4万円前後のこれらのホテルが、クアラルンプールなら2万円を切ることも多いです。もう少しランクを落としてウェスティンなら、1万円ちょっとだせば宿泊できます。非常にリーズナブルです。
もちろんリゾートホテルも安いです。ランカウイ島のマリオット系列の高級リゾート、ウェスティンやアンダマンは2万円ちょっとだせば宿泊できます。ペナン島のシャングリラなら、1万円中盤からとまれる事も。これらのホテルは設備も非常に整っており、大型プールでのんびりした時間がすごせる上級リゾートばかり。


そして食。さすがに高級ホテルのビュッフェは、日本円で6千円ぐらいからとお値段的にはそこそこします。このくらいのお値段だと、大体日本と同じぐらいなのですが、種類が圧倒的に豊富なのに質も良いのが特徴。
たとえば上記の写真は私もみて圧巻されました。カニ、エビ、カキ食べ放題です。びっくりしました。もちろんこれだけじゃなく、肉も目の前で焼いてくれて食べ放題、その他にも数々の料理があり、デザートもアイスからクレープからフルーツから何でもあります。寿司までありました。本当、とんでもない種類と質です。
もちろんお安いプランもあります。有名なのはクアラルンプール・リッツカールトンの中華レストラン。こちらのランチはお値段が東京の普通の中華料理店ぐらいで、リッツカールトンの超高級中華が味わえる恐ろしいランチです。味は絶品、接客レベルはお茶を飲み切ったら即ついでくれるレベルです。
とにかく圧倒的にコストパフォーマンス良く豪遊できるのが特徴ですね。
時差が少なく英語圏


そして地味に助かるのがこのポイント。
まず時差は-1時間。日本が朝8時なら、クアラルンプールは朝7時です。一時間しかないので時差ボケの心配はありません。ついてからも帰ってからも安心できるのはポイント高いですね。
そしてなにより英語圏。しかも場所によっては日本語の案内も良く見かけます。例えば写真はクアラルンプールの中心駅、KLセントラルなのですが、案内表示はマレー語と英語と日本語。中国語とタミル語を差し置いていいのか、っていう感じはありますが・・・。とはいえさすがに、日本語はこういった大型の公共施設や、あとは観光地の案内文として見かける感じですね。
基本的に表記はマレー語と英語の併記が標準なので安心。マレー語もアルファベットが基本なので、読めなくはないのが助かります。
治安はそこそこ良い


治安はそこそこいいです。
特に最近はスマホが非常に便利になりました。マレーシアで一番注意が必要だったのは、非常に悪評高い事で定評のあるタクシーでした。それもタクシー配車アプリGrabの登場により、一変。Grabはとにかく評価が高く、安全かつ安価で目的地まで連れて行ってくれます。必須アプリです。まずなによりGrabが必要です。Grabさえ使えればマレーシア旅行はなんとでもなります。
あとは、例えばもちろんクアラルンプールは、人の多い首都。マレーシアの中でも治安は比較的悪いです。ですが夜のブギッビンタンでも、写真の通り人々が街を楽しんでいます。観光客が訪れるエリアは人も多いですし、一般的な海外での注意事項を守っていれば、そこまで不安になる事もないかなと思います。私も滞在中、きちんと注意していたという事はあると思いますが、何か怖い思いをしたことはありません。
いまいちポイント
若干遠い


行きは成田から7時間30分、関空から7時間。とはいえ、帰りは1時間前後早く帰ってこれます。
この時間をどう見るかですね。地味に遠い。近くは無いですね。台湾までいってやっと半分かー、といった感じになります。とはいえ、タイやベトナムより少し遠い程度ですし、このくらいならまあそんな騒ぐ時間ではないと個人的には思います。ぎりぎりまだなんとかなるぐらいの時間ですね。
治安はあくまで「そこそこ良い」レベル


治安はなんとかなる、レベルで、日本人感覚からしたらそこまで良いものではないですね。
写真はチャイナタウン。当たり前のようにリーバイスや各種時計の偽物が並べられて売っています。こんだけ堂々としてるのはさすがアジアといった所。
細かい治安はぽろぽろ悪さを感じたりはします。具体的には、タクシーは本当息を吸うようにぼったくってきます。超高級ショッピングモール併設のタクシー乗り場とかでもぼったくってきます。ただ、観光客狙いに多少上乗せする程度なので、個人的にはそれも含めて楽しめばいいかなと思います。せいぜい30~50リンギット(900円~1500円程度)上乗せされるくらいですね。奴らも賢いので、こっちの相場観が分からないのをいいことに、ぎりぎりのラインを攻めてきます。
あとはクアラルンプールのブギッビンタンだと、ホームレスが屋根があるところに割といます。あと物乞いも、観光客の多い中心部に非常に多いです。昔より増えたんじゃないか、っていう印象はあります。かなり小さい子供も多く、ちょっと心に来るものがあります。一度、花を売っている少年に声をかけられたこともあります。こういった問題にどう向き合うべきか、もう一度考えてみる事も大事だと思います。
マレー料理は口に合わない人もいる


正直に言えば、マレー料理は結構癖があるんですよね。あまり日本人だと合う人は限られるかも、というのは正直な感想です。合う人にはいいんですけどね。
何故かはわからないんですが、どっかの統計だとオーストラリア人にはマレー料理の評価が非常に高いみたいです。なのでオーストラリアだとマレー料理店が多く出店しています。ただ日本人にはあまり合わないのかなーと・・・。このあたりは好みなんですけどね。
とは言え、先述したマレー系中華料理なら口に合う人も結構多いです。いろいろと選べるレパートリーが多いのが、マレーシアの魅力。マレー料理は一度本気で体験してみて、合えばどんどん食べればいいですし、合わなかったら違うジャンルの料理を食べてみればいいですし。どうとでもなるのがマレーシアのいいところですね。
シンガポール行ったことある人なら、なんか隣にあったな、くらい。多少詳しい人でもツインタワーがあるよね、とか、イスラム教なんだよね?とか、そのくらいだと思います。
マレーシア観光のポイント


ではざっくりマレーシアのいい所・悪い所が分かった所で、具体的な観光スポットをご案内していきます。マレーシアの代表的な観光都市と、観光のキーワードをまとめてみました。
都市名 | キーワード |
クアラルンプール | 都市・文化 |
マラッカ | 世界文化遺産 |
ペナン島 | 世界文化遺産・リゾート |
ランカウイ島 | リゾート・自然 |
ボルネオ島 | 世界自然遺産・リゾート |
ジョホールバル | 子連れ天国・シンガポール |
ざっとこんな感じです。ここでは、それぞれのキーワードに従って、各都市の観光のポイントと、主要な観光スポットをご案内します。
クアラルンプール
より詳しいクアラルンプール全体の案内はこちらの記事でまとめています。こちらでは概要をご案内します。


観光のポイント


首都クアラルンプールには超大型の高層ビルが林立しています。例えば有名なペトロナスツインタワーは当時世界一の高さを誇るビルでしたし、今もなおツインタワーとしては世界一の高さを誇っています。現在では、中国の上海中心を抜いて東南アジア最高峰の高さを誇る予定のビル、KL118が現在建設中。このKL118よりも大きいビルも現在計画中です。
そんなクアラルンプールの観光キーワードは、「都市」と「文化」です。
- 都市
- 中心部のツインタワーと周辺のKLCC公園
- ブキッビンタンにはショッピングモールが集結。日本最大のイオンレイクタウンより大きいモールも
- 超高級ラグジュアリーホテルが集結
- 文化
- 宗主国のイギリスが色濃く残る、官公庁エリアは建築物が魅力
- 郊外のバトゥ洞窟はヒンドゥー文化の迫力満点
マレーシアのシンボル・ツインタワー&KLCC公園


クアラルンプールの象徴といえばやはりペトロナスツインタワー。1998年の完成時から2003年に台北101に抜かれるまで、世界一の高さを誇ったビルになります。現在でもツインタワーとしては世界一の高さを誇るこのビルは、クアラルンプールの象徴として市民の間でも親しまれています。
そのツインタワーのお膝元に広がる、KLCCパークはとにかく気持ちのいい広い公園。ランニングをしている人も多く見かけます。子供向け遊具やプールも完備されていて、まさに市民の憩いの場、といったところ。
マレー文化を感じる街並み


クアラルンプールは「泥が合わさるところ」という意味があります。写真の泥川が合わさったこの場所を中心に市街地が形成されたので、この名前になったのだとか。中心にはモスク、マスジッドジャメが建設されている由緒ある場所です。
この地域ではほかにも、独立記念公園や旧連邦事務局などのイギリス植民地時代から残されている多くの建造物を楽しむことができます。ヨーロッパ様式にイスラム様式が合わさった、当時独特のオリエンタルな建造物が多く立ち並ぶその姿が圧巻です。更には旧中心駅のクアラルンプール駅、国立モスクのマスジッドネガラ、博物館、大型都市公園等があります。


また、クアラルンプールの郊外から少し離れた場所にあるのはバトゥ洞窟。ヒンドゥー教の寺院で入口にある巨大な神様の銅像と、極彩色に塗られた独特の建造物や階段は必見のスポット。
マレーシア最大のショッピングストリート・ブキッビンタン


ブキッビンタンは、ショッピングモールが集結しているエリア。高級ショッピングモールから、庶民派モールまで、いろんなジャンルのお店がそろっているのがポイント。そしてなによりクアラルンプールには巨大モールが集結していて、ブギッビンタンのベルジャヤタイムズスクエアは、世界14位の大きさを誇るモールです。日本最大のショッピングモール・イオンレイクタウン(世界28位)よりも大型です。
ちなみにクアラルンプール郊外には、更に大きい世界5位(1ウタマ)と7位(ミッドバレーメガモール)と8位(サンウェイ・ピラミッド)のモールがあります。どんだけあるんだって感じですね。 全体的にとんでもなく広いです。・・・広すぎて、店舗が埋まりきってないのはご愛敬です。海外だとそんなもんですね。とはいえ、埋まっているところだけでも、お店はたくさんあります。
超高級ラグジュアリーホテル


日本にも超高い事で名をはせている、超高級ラグジュアリーホテルがクアラルンプールにはそろい踏みです。
超高級どころで言えば、フォーシーズンズ、マンダリンオリエンタル、W、セントレジス、リッツカールトン等々・・・。他にもヒルトン、メリディアン、JWマリオット、ウェスティン、インターコンチネンタル・・・あげていったら本当きりがないぐらいたくさんあります。
ただこれ、全部日本と比べたら破格に安いです。一番高いフォーシーズンズですら、25000円程度から。Wやセントレジス、リッツカールトンが2万円前後から。日本だったら普通に3~4倍します。超高級ホテルがそろい踏みで安いのは、クアラルンプールの魅力ですせっかくなのでゆったりシティホテルライフを、というのも楽しめるでしょう。


マラッカ
観光のポイント


マラッカは歴史が古く、1600年代のオランダ植民地時代、そしてそのあとのポルトガル植民地時代、そしてイギリス植民地と欧州列強3か国の植民地支配を受けてきました。それぞれの時代の建造物がマラッカには残っており、ヨーロッパとアジアの歴史が混ざった都市です。
この界隈の海峡に、「マラッカ海峡」という名前がついている通り、地理的には重要な港町で、海運の街としてマレー半島の中心的な都市でした。とはいえ現在はクアラルンプールが首都のため、観光都市として発展を遂げています。3か国の文化が未だ残る数々の観光スポットが魅力で、これらの建造物はペナンとともに、世界文化遺産に指定されています。
クアラルンプールから車で片道2時間ちょっとと比較的近いため、クアラルンプールとセットで訪れるのがおススメです。
オランダ教会


まずはオランダ教会。この周辺にマラッカの観光スポットが集中しており、よく写真などで掲載される場所が多い所ですね。独特の色で塗られた教会が特徴的。
セントポール教会


続いてセントポール教会。日本でも有名なキリスト教宣教師フランシスコ・ザビエルは、日本より前にここマラッカで宣教師として活動していました。ザビエルはここ、マラッカで、日本で犯罪を犯したため流れてきた日本人の懺悔を受けたことから、日本を目指す事になります。そんな当時の日本とのつながりを感じられるスポットとしても人気です。
チェンフンテン寺院


海運の拠点であったここマラッカを、商売人の中華民族が見逃すわけがありません。この界隈には非常に中華系が多く、移民たちの間でコミュニティの中心となっていたのがここ、チェンフンテン寺院です。
ペナン島
より詳しいペナン島全体の案内はこちらの記事でまとめています。こちらでは概要をご案内します。


観光のポイント


個人的におススメはペナンは一度に色々と楽しめるためおススメです。ペナンはイギリスの植民地支配を受けていた都市なのですが、非常に美しいイギリスの建造物と、アジアらしい混沌とした建造物が混在している独特の街並みに圧倒されます。当時からの歴史ある建造物は、世界文化遺産に認定されています。
また、有名リゾートホテルも多く、リゾートも世界遺産も一度に楽しむことができるお得な都市です。
- 世界文化遺産
- 中心部のイギリス風が使用していた建造物の数々が今も残る
- マレーシアらしい独特の建造物も多く建立されている
- ストリートアートの街として様々なスポットがある
- リゾート
- シャングリラリゾートがとくに有名。お値段も比較的お手頃。
- 全体的にビーチは整備されてないので要注意。
ペナン市庁舎


まずは19世紀頃の建築であるペナン市庁舎。お隣にはペナン市議会も建てられています。こちらは現在では使用されていないのですが、建物の美しさが非常に人気で、観光の目玉スポットの一つとなっています。
また周辺にはセントジョージ教会などの、ヨーロッパ風の美しい建造物がこの周辺に林立しています。歩いているだけで楽しめるエリアです。
観音寺


一方、やはり同じ時代に中国系移民によって建立された寺院、観音寺。このいかにもアジア!といったたたずまいで、ヨーロッパ風の建築物が続いていたエリアからほんの100メートルも離れていない場所にこれがあるのがペナンです。
スリマハマリアマン寺院


そして先ほどの観音寺からまた100メートル前後の場所にあるこちらが、ヒンドゥー教の寺院、スリマハマリアマン寺院。このいろんな文化の建物のごった煮感が激しい町並みは、ペナン独特で魅力的ですね。こちらは入口に「Welcome」と書いてあるあたり、かなり暖かい雰囲気を感じます。中も入口から想像つく感じの雰囲気で、一見の価値ありです。
シャングリラ・ラササヤン・リゾート


ペナン島にはほかにも、ハードロックホテルやパークロイヤルリゾートといったリゾートホテルがありますが、この島のリゾートホテルの代表格といえば、こちらのシャングリラ・ラササヤン・リゾートですね。シンガポールでも世界中の要人が宿泊する事で有名なシャングリラリゾートが、ペナンにもあり、大人気のホテルです。


お部屋も広々リゾートで大変快適です。しかもこちらのホテルはお値段も比較的リーズナブル。ペナンの世界遺産観光と合わせて、リゾートもセットで楽しめる、大変贅沢な旅が過ごせます。
ランカウイ島とペナン島の選び方ですが、ランカウイ島はリゾートに偏っており、基本的はリゾートホテルに籠りきりになります。同じリゾート地でも世界遺産観光など、市街地でもアクティブに過ごしたいのであれば、ペナン島がおススメです。


ランカウイ島
より詳しいランカウイ島全体の案内はこちらの記事でまとめています。こちらでは概要をご案内します。


観光のポイント


マレーシアのリゾートといえばやはりランカウイ島。フォーシーズンズ、リッツカールトン、セントレジスといった超有名リゾートホテルが数多く林立する島ですが、島自体は非常に落ち着いた田舎の島で、そののんびりした島の空気感に魅了される方は多いのではないでしょうか。
また島の豊かな自然は、ユネスコから世界ジオパークに認定されています。この事業自体があまり有名ではないのですが、「地質学的な遺産を保護し、自然と人間とのかかわりを理解する場所として整備がなされ、教育の場や観光資源として生かされている」場所が認定されている事業です。日本だと洞爺湖や阿蘇山等が認定されています。
観光のポイントは以下の通りです。
- 自然
- 開発が制限された島のため、島全体の緑が非常に豊か
- リバークルーズのカヤックは、大自然を感じれておススメ
- 特に郊外は明かりが全くないため、星空が非常によく見える
- リゾート
- ナショナルジオグラフィックが世界Top10に選ぶほどのビーチ
- 数々の有名リゾートが選び放題
ケーブルカー


自然を生かした島のため、ランカウイ島には目立った繁華街がない落ち着いた田舎の島です。ただその自然を生かした多くの高級リゾートや、落ち着いたビーチが大変観光客に人気です。まず代表的なスポットはケーブルカー。ランカウイ島を見下ろせる展望台は、ランカウイの雄大な自然を感じられるスポットとして人気です。


こちらなかなかの距離を結構速い速度で駆け上がります。風が強い日は結構揺れますし、そんな時は乗り合わせた乗客は無言になぐらい、ケーブルカー自体もちょっとしたスリルがあります。とはいえ本当にまずい強風の場合は、運転自体を止めますのでご安心ください。
マングローブ・リバーカヤック


私自身はこちらのランカウイの川をカヤックでこぎながら進むツアーに参加しましたが、こちらは非常に興味深いツアーでした。面白い。特にランカウイ島の最奥部は、大型の生物が一切いないこともあって、自然の中なのに物音一つしなくて静かなんですよね。この独特の自然が楽しめるのが、ランカウイの良さなんだなと思います。
夜の星空


そして何よりこの星空。ランカウイ島は夜は本当に真っ暗なので、星空が非常に美しく見えるのです。雲がかかってしまったときは残念ながら見えないのですが、雲が消えたときの星は非常に圧巻。是非見てほしいスポットです。
南国のリゾートホテル


私自身のおすすめは、やはり島の最奥部に位置するホテル。ダタイとジ・アンダマン。どちらかというとダタイがよりラグジュアリーなホテルで、アンダマンがカジュアルなホテルになります。とはいえ、そのアンダマンでもロビーは写真の通り、非常に高さと広さのあるロビーに圧巻されます。もちろんこちらでウェルカムドリンクのサービスも受けられます。


そして最奥部、夜には非常に光が少なくなります。海辺からは天気さえよければ、非常に美しい星々が見られます。この満天の星空は、マレーシアの中でも奥深いランカウイの、さらに奥深いこのエリアだからできる景色ですね。


もちろんビーチはプライベートビーチ。どちらかというと泳ぐというよりかは、落ち着いてのんびり過ごすためのビーチですね。ビーチには数多くのビーチチェアが並べられていて、タオルを引いてのんびりごろんと過ごす落ち着いた時間は、まさに南国のリゾート、といった感じで落ち着けます。ランカウイは透明度はそこそこですが、 その非常に落ち着いた雰囲気と美しい白砂が評価され、ナショナルジオグラフィックの世界Top10ビーチにも選ばれています。
ランカウイの自然を全力で感じたいならダタイかアンダマンがおススメ。ほかにも市街地に近く、街中に出やすいウェスティンや、超高級リゾートの定番フォーシーズンズ、最近新しくできた高級リゾート、リッツカールトンリゾートやセントレジスリゾートもおススメです。


ボルネオ島
より詳しいボルネオ島全体の案内はこちらの記事でまとめています。こちらでは概要をご案内します。


観光のポイント


ボルネオ島と聞くと、何となく大自然をイメージする方が多いのでは。イメージ通りやはり自然が多い島で、人口が最も多いコタキナバルでも人口は50万人程度。おちついた自然の島、といった所がびったりです。
マレーシアの世界自然遺産は、ボルネオ島の二か所が指定されています。「キナバル公園」と「グヌンムル国立公園」です。うち「グヌンムル国立公園」は、コタキナバル国際空港から更にプロペラ機で山中の空港に降り立ち、本気のボルネオ島の奥地に飛び込むかなりトリッキーな公園。大変魅力的な自然が美しいのですが、体力的な挑戦も必要で一般的ではないので省略します。
ここでは人気の高い「キナバル公園」と、その周辺部にあるおススメスポットをご案内します。
- 世界自然遺産
- キナバル山を中心とした世界遺産
- こちらのリバークルーズも自然が豊かでおススメ
- リゾート
- シャングリラリゾートが2か所あり、どちらも大人気
キナバル山


富士山より高い東南アジア最高峰、4095メートルを誇るキナバル山。その周辺部に広がっているのがキナバル公園です。周辺の高所から眺めるキナバル山の景色は圧巻。ふもとに広がる公園では、自然を生かしたキャノピーウォークを楽しむことができます。


そして好き嫌いはかなりあると思うのですが・・・。ここでしか見られない世界最大の花、ラフレシアもあります。人工的に咲かすことはできないようで、天然物が咲いているのを見れるのは運がいいのだとか。このため日本では模型展示はあれど、本物はどうがんばっても日本では展示ができないため、大変貴重な花です。 地元の人たちが一生懸命探したお花を、一人30リンギット(900円程度)払って見に行くことになります。結構高い。
リバークルーズ


また世界遺産ではありませんが、ボルネオ島の中心都市・コタキナバル周辺ではリバークルーズも人気です。ボルネオ島の大自然を眺めながらのリバークルーズは、時折テングザル等の野生動物が眺められることも。


特に川から見る夕焼けは非常に美しく、圧巻の一言です。ボルネオ島にきたらこちらも是非訪れてみてほしいですね。
リゾート
ボルネオ島にも数多くのリゾートがあります。一番人気なのはやはり郊外にある、シャングリラ・ラサリア・リゾートでしょうか。写真の通りボルネオ島の奥深くにあるリゾートで、広いプライベートビーチが魅力的な美しいリゾートです。
他にも市街地にほどちかいシャングリラ・タンジュンアル・リゾートや、TPP交渉等世界の要人がそろう時に使用されるステラハーバーリゾート等もボルネオ島にあります。


ジョホールバル
観光のポイント


ジョホールバルといっても、日本人には「ジョホールバルの悲劇」ぐらいしか思いつくものが無い気がしますが・・・。場所も、国も怪しい人が多いと思います。シンガポールとの対岸、国境を渡った先にあるのがマレーシア・ジョホールバルです。
ここはマレーシア第二の都市なのですが・・・正直中心部に行く人は少ないと思います。日本人で訪れるのは、レゴランドなどのテーマパーク狙いの人が多いのかなと。なので基本的には子連れ向けです。大人は正直今までご案内した都市をまずいってからかな、と思います。ジョホールバルのポイントは以下の通りです。
- 子連れ向けスポット
- レゴランド・マレーシア
- キティランド&トーマスタウン
なお、こちらはマレーシアですがお値段が完全にシンガポール価格になります。この点だけは注意して下さい。たとえばレゴランド。全施設入れる一日入場券は、313リンギット(9390円程度)します。東京ディズニーランドより高い、強気の値段設定です。
そもそもこの辺り一帯、シンガポールからの観光客を当て込んで作られているので、値段もそこにあわされてています。ただメリットもあって、これだけ高いのでかなり空いています。遊び倒せるのは嬉しい所ですね。
レゴランド
レゴランドは、別途記事も記載していますので、ご参照下さい。




日本だと名古屋が有名なレゴランド。ただマレーシアのレゴランドはかなり規模が大きいので、こちらは非常におススメできます。遊園地だけでなくプールや水族館まで完備されていて、平日はすごいすいているのでアトラクションもプールも遊びたい放題。これだけの規模の施設で、待ち時間をあまり感じることなく遊び倒せるのは魅力的です。
規模的にはユニバーサルスタジオジャパンより大きい広さがあるため、かなり広く感じます。アトラクションも結構種類が豊富で、待ち時間が少ない。南国なので暑いのはネックですが、水のアトラクションも多いですし、並ばないので存分に楽しむこともできます。


レゴランドホテルも隣接しており、1泊2日程度で2日とも遊び倒すのがおススメです。特に小学生以上のお子さんであれば、プールもアトラクションも最大限に楽しめるので喜ぶかなと思います。
キティランド&トーマスタウン


こちらは屋内遊園地。大きなプレグラや、屋内向けの乗り物などがあります。どちらかというと、幼稚園児くらいの小さめのお子さん向きですね。マレーシアもシンガポールも暑いので、屋内の子供が喜ぶ施設はありがたい所。平日だとこのすきっぷりです。
写真はキティランド。サンリオピューロランド行けよ、って感じはあるかもしれませんが、こちらも平日だとかなり空いていてありがたいです。これだけ空いているので、子供がキティちゃん好きならゆっくり写真をとってあげられるのは結構魅力的だと思います。


また隣接する、シャングリラ系列のホテルジェンでは、キティルームがあったりします。こちらもお子さんによっては非常に喜ぶとおもうのでおススメです。
マレーシアで楽しめる料理
海外旅行といえば、個人的には食事は非常に重視したいところ。マレーシアといえばまずナシゴレン等のマレー料理をイメージしますが、多民族国家のマレーシアでは、中華料理やインド料理も独特の進化を遂げていて、マレーシア発祥の中華料理がインド料理があるのが特徴です。代表的な料理をご案内します。
ナシレマ


まずは定番ナシレマ。ナシはマレーシア語で「お米」、レマは「ココナッツミルク」を意味しています。その名前の通り、ココナッツミルクで炊いたご飯に、様々なおかずを付けたものをナシレマと言います。ちなみにゴレンは「揚げる」という意味で、なのでナシゴレンの場合には揚げたごはんがでてきますね。
バクテー


ちなみにマレー料理を食べてみて、あまり口に合わない・・・という方。これはもう好みの問題なので仕方ないです。ただちょっと待ってください!そういった方におススメできるのが、マレーシアの中華系民族の間で独自に発展した中華料理。代表格はバクテーですね。独特の香辛料で煮込まれた豚肉は、柔らかくて絶品です。こういったものを試してみるのもおススメです。
クレイポットチキンライス


また個人的におすすめなのはクレイポットチキンライス。あまり出しているお店は多くないのですが、クアラルンプールのお店の物は非常に人気が高く、シンガポールはセントーサ島に支店を出すほど。土鍋で煮込まれた鶏肉とごはんの組み合わせは、日本人には非常にとっつきやすいのではないでしょうか。
鼎泰豊


それでもだめなら鼎泰豊はいかがでしょうか。こちらはもちろん台湾のお店なのですが、マレーシアの鼎泰豊は台湾本国より安く、おそらく世界一安く小籠包を楽しめるお店です。クアラルンプールやペナンにお店があるので、一度訪れてみる事をおススメ。
ホテルビュッフェ


また他にも高級ホテルのディナービュッフェ等もおすすめ。写真はペナンのシャングリラリゾートのものです。お値段は概ね日本と同じ、1人5000円~10000円程度の間が多いため、お値段的にはそこそこはします。ですが、日本とは比べ物にならないくらい圧倒的に多くの種類の料理が出てきて、そして質も圧倒的に高いため、非常におススメできます。
また他にも、リッツカールトン・クアラルンプールの中華レストランは、ランチタイムには非常なお手頃なお値段で楽しめ、こちらも絶品です。こちらもおすすすめですね。
カヤトースト


そしてマレーシア定番の朝食といえばカヤトースト。シンガポールでもおなじみで、この界隈では鉄板の朝食です。独特の甘いカヤと呼ばれるクリームが塗られたパンは、食べた瞬間直感的にカロリーがどのくらいあるのか気になるくらい甘い魅力的なパンです。非常にリーズナブルなお値段で楽しめますので、おススメです。
南国ドリンク


またこちらも甘々な、マレーシアはイポー発祥のホワイトコーヒー。マレーシアローカルのコーヒーチェーンとして非常に有名である、オールドタウンホワイトコーヒーにてお手軽に楽しむことができます。是非こちらは甘いまま楽しんでほしいところ。カヤトーストとセットで食べてしまいましょう。旅行中はカロリーの事なんて忘れてしまいましょう。


tealiveもマレーシアでは欠かせないですね。有名な台湾ティーショップで、タピオカドリンク等も売っているのですが、それ以外にも様々な果物やお茶をベースにしたドリンクを売っているのでおススメ。とくにマレーシア、暑いので、飲み物は定期的に補給して熱中症にならないように注意しましょう。
マレーシア基本情報
ここまでマレーシアの観光情報をお伝えしたところで、ではマレーシアが具体的にどんな国なのか、基本情報をご案内します。
基本情報は外務省公表のデータを確認頂くのが一番正確です。以下、適宜補足を入れます。
場所・地図
このあたりです。
大きく東側のマレー半島側と、西側のボルネオ島側に分かれます。
マレーシアは大きく、マレー半島とボルネオ島に分かれます。
下図左側、マレー半島となっている箇所がマレー半島です。
サバ州、サラワク州となっている箇所がボルネオ島のマレーシア領域です。


名称・国体
正式名称は「マレーシア」。漢字での表記は「馬来西亜」。日本との二国間関係は、「日馬関係」等と表記される事もあります。
13州と、3連邦直轄領からなる連邦国家です。
但し、ボルネオ島側に所在する2州は物理的にも歴史的にも隔たりがあるために、マレー半島側の11州と比べ高度な自治権が認められています。
マレーシア連邦と表記されることもありますが、正式な国名には「連邦」の表記は含まれません。
旧イギリス植民地であり、旧イギリス植民地下にあった国々で構成されるイギリス連邦の加盟国です。
面積
33万平方キロ。
日本列島から、九州と四国を差し引いた面積に近いです。
人口
3119万人。
一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の人口(3487万人)よりやや少ない程度です。
首都
現在の首都はクアラルンプールです。
1896年のマレー連合州成立の際に首都となって以来、マレー半島の中心都市の座を保ち続けています。
場所は以下の地図に示します。
但し、クアラルンプール中心部の人口過密に対する懸念から、首相官邸や連邦裁判所等一部の首都機能はプトラジャヤへ移転されています。
プトラジャヤはクアラルンプールの南25キロ程の場所にあります。
また、旧都は歴史的にマラッカ(ムラカ)とされることが多いです。
マレーシア首都の歴史に関しては、以下記事にまとめています。


国旗
名称は「Jalur Gemilang」。Jalurは14本のストライプの模様を指し、Gemilangには荘厳、豪華、雄大といった意味があります。
なお、ストライプ数の14本は、マレーシア成立当時の14州を意味していましたが、途中でシンガポールが独立します。
国旗は変更せずそのまま使っていましたが、新たにクアラルンプールが連邦直轄地として指定されたため、現在は13州+連邦直轄地、という意味合いになっているようです。
(連邦直轄地は現在、ラブアンとプトラジャヤが増え3つあるのですが、まあ国旗を変えるのは大変ですからね・・・)
月と星はイスラム教のシンボルですね。
元首
アブドゥラ第16代国王陛下(パハン州スルタン)
マレーシアは連邦国家で、各州ごとに国王(スルタン)がいます。(いない州もあります)マレーシア全体の国王はこの各州のスルタンから選ばれる決まりになっています。現在の国王陛下は2019年1月に就任され、任期は5年です。
首相はマハティール・ビン・モハマド閣下。1981年~2003年まで首相を務めていましたが、2018年に再度首相へ就任しています。
言語
公用語はマレー語です。
但し、その民族構成から中国語、タミール語も多く使われるため、町中でも見ることは多いです。
またイギリスの植民地であった影響から英語は1967年まで準公用語となっていたため、英語も非常に広く使われています。
概ねの人が(綺麗かブロークンかの違いはあれど)簡単な英語でのコミュニケーションが取れます。
感覚的に、街中歩いていて見るのはまずマレー語、次に英語、次に中国語といったところでしょうか。
タミール語は見かけますが頻度は高くないです。
中国語は都市部ほどよく見かけます。
マレーシアの言語事情については、次の記事でまとめています。


天候
- 天気
- 熱帯性のため、年間通して日本の8月(29度前後)です。台風は無く、スコールが発生するのが大きな違いでしょうか。
- 雨季
- 場所により異なるため、後述する別記事でまとめています。なお、雨季でもスコールの多少が異なる程度で、一日中雨が降り続くような状態はあまり多くありません。
- ベストシーズン
- ヘイズが発生せず、かつ雨季ではない時期に訪れられればベストですが、そこまで強く気にするほどではないでしょう。
- 服装
- 日本の真夏の恰好で良いです。但し、蚊による感染症対策のため、肌の露出は避ける事をお勧めします。またショッピングモールはかなり冷房が強いため、冷え性の方は上着を持ち歩くことをお勧めします。
お天気に関する各種情報は、こちらにまとめています。


時間・時差
マレーシアが日本より1時間遅れています。
時差についてはこちらの記事でまとめています。


民族構成
マレーシアは多民族国家。民族構成は以下の通りとなっています。
- マレー系(約67%)
- 中国系(約25%)
- インド系(約7%)
但し都市によって民族構成は異なります。
概ね都市部になるほど中国系は増える傾向にあります。
宗教
国教はイスラム教ですが、それ以外の信者も多いです。
- イスラム教(61%)
- 仏教(20%)
- 儒教・道教(1.0%)
- ヒンドゥー教(6.0%)
- キリスト教(9.0%)
- その他
近年、イスラム教はいろいろありました。
ですが、ブルカ(厳密には多くのマレーシア人が着用しているものはヒジャブと呼ぶ)をかぶっている以外は普通です。
何ならこのヒジャブ、ファッション誌でどう着こなすか特集されていたり、町中には非常にカラフルなヒジャブが売っています。
またクリスマス時期にはクアラルンプールのショッピングモールにはクリスマスツリーが出現します。
そもそもクリスマス、マレーシアの祝日です。更に、仏陀の誕生日も祝日になっています。
街中にいる分には、ヒジャブを被っている人が多い以外の差を感じることは多くありません。
そんなマレーシアの宗教事情については、別時期でまとめています。


物価
概ね三分の一程度とされていますが、物によります。
物価についての詳細は次の記事で詳しくまとめています。


マレーシアの観光について
行き方・アクセス
マレーシアへは、クアラルンプールへの直行便が国内各空港から出ています。
またボルネオ島・コタキナバルへの直行便も週2便のみですが成田空港から出ています。
行き方についてはこちらの記事でまとめています。
飛行時間は飛行機の出発地にもよりますが、東京からだと大体行き8時間前後、帰り7時間前後を見る形となります。


出入国
基本的には出入国で特別な手続きは不要です。
ビザは、観光・商用目的で90日以内の場合には不要となっています。
但し、パスポートの残存期間が6か月以上必要です。
なお、出入国カードは2012/6/1より廃止となっており、何も書かなくてOKです。
また、同じマレーシア国内でも、マレー半島側~ボルネオ島の行き来には、パスポートでの手続きが必要です。
ご注意下さい。
このあたりの情報は、マレーシア政府観光局のページが詳しいですのでご参照下さい。
公共交通機関
タクシー利用が一般的
基本的にはマレーシア国内、タクシー利用が最もメジャーです。
ただマレーシアのタクシーは質が良くない事で有名です。
場合によっては犯罪に巻き込まれたなんてこともきくので油断はできません・・・。
特に女性の夜のタクシー利用は基本的にしないよう言われることも多いです。
またクアラルンプールだと、ビジネスアワー前後は渋滞しまくってて使い物にならないので要注意です。
安全&ぼられないのは、たとえば空港であればチケット制の乗り場があるのでこちらを使う事。
またホテルのタクシー等は、最初から料金が高いですがやはりその分安全性が高い&快適です。
高級なショッピングモールであれば、専用のタクシー乗り場があったりします。こちらも高級タイプであることもあります。
こういったタクシーを優先で使うほうが安全に旅をできるでしょう。
流しのタクシーを使う場合は、事前に料金を交渉してから乗るのがお勧めです。
相場はわからないでしょうが、乗った後にもめるのは防げるのでまだましです。
基本的に市内の移動であれば5~25RM程度でしょう。
タクシーのレートはこちらを参照。
車のランクで異なりますが、一番安いクラスでは3Kmが3RM、そのあと200m毎に0.25RMというのが相場になるのは頭に入れておきましょう。
また最近はタクシーはアプリ利用も一般的です。UberやGrab等ですね。
近年、マレーシアの法律改正によりどちらも合法になったようです。
ただどちらも、非合法時代に利用者に犯罪被害が発生したことが、法律改正の機運になっています。
利用に当たってはいずれにしても警戒が必要です。
電車・バスはあまり多くない
電車は長距離用途ではあまり使われません。
電車が使われるのは、クアラルンプール市内の移動ぐらいでしょうか。
クアラルンプール市内の鉄道模様については以下にまとめています。


比較的利用者が多い、クアラルンプール国際空港からクアラルンプール中心部まで等は、バス便も豊富。
10RM程度から利用できるので、安くあげたいときはお勧めです。
お土産
マレーシアの特産品は胡椒、紅茶や、代わり処ではなまこ石鹸等。
結構都市により特色もあり面白いです。
おもなお土産や、お勧めのお店等はこちらの記事でまとめています。


空港
マレーシアの各空港については、次の通り記事でまとめています。






モデルコース
マレーシア訪問のおすすめモデルコースは、次の記事でまとめています。




費用
私自身が行った際の費用と、安くするために頑張ったことは次の記事でまとめています。


チップ
基本的にはチップ文化はありません。
ホテルやレストラン等でも、すでにサービス料が含まれていることは多いですね。
但し、欧米人観光客は非常に多いため、彼らはチップを渡しているでしょう。
この辺りのバランス踏まえて、ご自身で決めてください。
私自身はなんか外れるのがいやなので頑張って渡したりもしましたが、やっぱりよくわかりませんでした。
日本にない文化ですよね、チップ。ほんと困ります・・・。
治安
世界的に見た場合には比較的安全とはされますが、日本よりは犯罪発生率は高いため注意は必要です。
治安についての詳細は次の記事で詳しくまとめています。


クレジットカード
特に治安上気を付けたいのがクレジットカード。
マレーシアではクレジットカード犯罪の専門的な集団を国内に抱えているため、クレジットカード犯罪が非常に多いです。
このクレジットカード犯罪集団は、日本に出張に来ることもあり、日本で摘発されていることもしばしば。
とは言え、1点だけ気を付けたい事があります。
殆どのホテルでは、チェックイン時にデポジットとしてクレジットカード提示が必須になっています。
クレジットカードを提示しない場合、高額の現金(宿泊料金の数倍)をデポジットとして出す必要がある事がほとんどです。
(もちろん使ってない分はチェックアウト時に戻ってきますが)
これは海外だと普通なので気を付けましょう。日本でも外資系だと、最近はチェックイン時の提示求められる事がほとんどです。
ただクレジットカード犯罪の多いマレーシアだとこれも悩ましい所。
ある程度信頼のおけるランクのホテルに宿泊することを基本的にはお勧めします。
そんなマレーシアのクレジットカード事情は次の記事でまとめています。


インターネット利用
最近は海外旅行でもスマートフォンを活用したくなります。
そんなマレーシアのインターネット利用の事情については、次の記事でまとめています。


コンセント形状・電圧
こんな形です。
詳細はこちらの記事でまとめています。


トイレ
場所によります。大型ショッピングモールの有料トイレなどを普段は使うのをお勧めします。
かなり入り組んだところにあるようなところのトイレは、相当覚悟して利用してください。
空港ぐらいならまだ使えるレベルです。
なお、こちらの国だとホースの水でいろいろ洗うのが当たり前なので、シャワー的なホースがついています。
このため床びちょびちょになっていたりして、かなりえげつないことになっていることもあります。
本当、入り組んだところでのトイレ利用は覚悟してください。
さいごに
以上、マレーシアに関して当サイトで扱っている情報を掲載しています。
各都市に関しては、また各都市のページがありますのでそちらでさらに詳しい情報を掲載しています。
実際に何度も行ってみて、こうして記事にまとめてみて思いましたが、マレーシア、非常に面白い国です。
日本にないものがいっぱいある国だなあと思いました。
日本にいて当たり前だと感じていたことが、世界で見てみて違うんだな、ということを実体験で感じさせてくれます。
それでも比較的、日本人にはなじみやすい国かなと思います。
特にコスパ良く豪遊したい方、自然がたくさんの場所でホテルおこもりのリゾートを楽しみたい方、ボルネオ島の大自然を全身で楽しみたい方。
この辺りのピンときた方には非常に楽しめるのではないでしょうか。
マレーシア、魅力ある国です。
是非皆様も一度、体験してみてください。