ランカウイ島はアクティビティ自体がそれほど多いわけではありません。
ですが、このマングローブカヤックツアーは、ランカウイ島に限らず、私がマレーシア旅行で体験した中で一番面白かったといっていいくらい満足度が高かったツアーです。
ランカウイ島のマングローブ林の中を、カヤックで進んでいくだけのツアーではあるのですが、やはりこの南の島の独特の大自然が驚きと癒しを与えてくれます。
このツアー内容についてまとめました。
どのツアーにいったの?
私はこちらのツアーに参加したので、このツアーの解説になります。
マングローブツアーがお勧めな人
このツアーを楽しむためのポイントは次の3つです。
大自然(特に川と森)だけをを全身で体感したい
観光客がそれほど多くないランカウイ島の、さらに奥へ奥へと進んでいくカヤックツアーです。
どうなるかというと、誰も人がいません。
入口付近では観光客がいましたが、ツアー中はコースで人を見かけることはほとんどありませんでした。
日本ではこういったツアーはお値段がするのと、どうしても人が多いところになってしまいがちです。
これだけ人がいない中をカヤックでずんずん進んでいく、いるのは野生の動物ばかり、といった経験はなかなかできないもの。
360度見渡す限り自然だけの環境に身を置いて、自らの手でカヤックを漕ぎながら川を進んでいく。
とても貴重な経験ができたと思います。
カヤックに抵抗がない
カヤックにのったことがある人はどれだけいるのでしょうか。
ボート等、多少は漕いだことがありましたが、本格的なカヤックは漕いだことがありませんでした。
最初に練習の時間が置かれますので、ちょっと漕いでみるとコツはつかめると思います。
そこまで難しいものではありませんでした。
また、全行程がカヤックというわけではなく、最初等一部をボートで移動しながら、楽しめるポイントを中心にカヤックで巡ります。
正直自分も体力に自信は全くない感じですが、体力は確かに使いますがちょっとした運動のレベルでしたので楽しめました。
また、泳げないので落ちた時不安というのもありますが、救命胴衣着用なので落ちても大丈夫です。
水の中でもぷかぷか浮くので、自分も泳げませんが不安はありませんでした。
多少濡れるくらいなら(水着持参+レンタルウェットスーツでの参加です)むしろテンションがあがる
まず、参加は水着着用で上に普通の服を着てくるよう指示されます。
現地では更衣室(というか小屋ですが)では、ウェットスーツを借りて水着の上にそれをきる形になります。
さらにその上から救命胴衣を着用します。
カヤックは漕ぎ間違えると転覆する可能性もあるので、この点濡れてもいい対策はばっちりです。
その上で、次の話になります。
マレーシア独特なポイントとして、天候がなかなか読み切れないことがあります。
日本と違って終日雨が降っていることは少ないですが、どれだけ晴れていてもスコールは突然やってきます。
特に自分が行ったときはどんよりとした曇り空で、スコールが途中2回も3回も降ってきました。
ですが逆にツアーの方もスコールには慣れたもの。
多少のアクシデントはむしろより楽しめるよう工夫されます。
弱めのスコールの中カヤックを漕ぐのもむしろ楽しかったですし、
かなり強いスコールの中ボートを吹っ飛ばすのは逆に楽しくなってきました。
それはそれでなかなか経験できるものではありませんからね。
スコールもむしろ自然のアクティビティと捉えて望めれば、個人的にはスコールが降ってよかったかなと思っています。
確かに天候が悪い事で、夕日が見れないなどのデメリットはあるのですが、
スコールが降ったことによる最大のメリットは、動物が一時的にいなくなる事ではないかと思います。
スコールのあと、ボートとても広い水場に出たのですが、この時音という音は本当に一切ありませんでした。
完全な静寂です。
その中ぽつんと佇んでいるのは、楽しいような怖いような、不思議な感覚に襲われます。
この時だけでもああ来てよかったと思えました。
そのためスコールがふったらふったでその時しかできない体験が、降らなければ降らないでまた違う体験ができますので
ある意味全天候型で楽しめることはメリットなのかなあと思っています。
ツアー体験記
15:00 ランカウイ島 ダタイ 出発
宿泊のホテルまで迎えがあります。(ダタイのためかなり遠かったことから早めの時間です)
ドライバーは現地の方ですが、とても明るい方でした。
英語が片言でしたがこっちも片言なのでむしろ楽しく話ができたのかなあと思います。
15:45 ランカウイジオパーク 現地着
ランカウイジオパークのここが中心部になるので、到着した時点では人が結構多めでした。
ひとまずボートにのれるようになるまでのんびり待ちます。
16:00 ランカウイジオパーク 出発
この時点でだいぶん天気が悪い。
若干不安でしたが取り合えず出発です。
カッパが借りれたのでとりあえずそこまで濡れはしなかったです。
本来、ほかの参加者がいることもあるツアーのようなのですが、
自分たちが行った時には自分たちだけの貸し切りツアーでした。
16:15 小屋到着
ツアー専用の小屋に到着
こちらで荷物を置いて、ウェットスーツに着替えます。
水着は下に着てきたので上にウェットスーツを着るだけ。
ここでトイレにはいけますが、この後トイレ休憩は無いので、
あまり水分は過度にとらないようにしてくるのが良いでしょう。
16:30 カヤックスタート
ボートでいい感じの場所に移動しながら、カヤックスタートです。
しかしこの時点ですでにスコールが降ったりやんだり。
なかなか自然は難しいもので。
まずは練習から。
最初はうまい事動かせないんですが、ちょっとやるとすぐコツがつかめます。
もちろんボート選手のようにガンガンいこうとするのはできないですが、
なんとか前後移動と停止くらいはおぼつかないながらもできるように。
操作に慣れた段階でスタートです。
17:00 リバークルーズ
とにかく自然。
人がいない。
聞こえるのは動物の音や森の音だけ。
そんな中で人力でカヤックで進んでいく。
なかなかできない体験だと思うんですよね、本当。
すごい神秘的な気持ちになります。
コタキナバルだと他の観光客集団とすれ違ったりしたんですが、
(それが悪いわけではないんですが)
ランカウイ島では特にカヤック中はすれ違うことはありませんでした。
これはランカウイ島ならではと言えるんじゃないでしょうか。
川完全貸し切りみたいな感じだったので、気持ちよかったです。
あとはひたすら川下り。
いろんな自然の紹介を日本人の方から聞けるので、やはりわかりやすいですよね。
天気は確かにあまりよくなかったのですが、
この大自然感はたまりません。
カヤックのいいところはやはり高さが低い所でしょうか。
様々な自然にとにかく近い。
手を伸ばせば触れる。
自分の好きなところに行ける。
こういった場所ではこれがすごい楽しくて仕方ないんですよね。
鷲。
ランカウイ島のシンボルですね。
こういうのをさっと見つけるのはさすがだなあと思います。
18:30 ボート移動
スコールの気配をうまい事みながら、最大限いろんなことができるようプランを変えつつ対応いただいたと思います。
スコールはカヤックではなくボートの上で受けるようにしていただけましたが、
移動途中に一度かなり強いスコールに見舞われることに。
そんな時でもとにかくボートを全力でいきますが、カッパ+ウェットスーツなので雨はあまり気になりません。
むしろ雨の中最高速のボートでかけぬけていくのはなんだか快感ですらありました。
これはこれで楽しかったです。
18:45 川幅が広い所へ移動
このかなり強力なスコールのあと、ツアーの最後の川幅が最も広い所へ。
本当にかなり強いスコールだったので、動物が一斉にいなくなっています。
スコールがあがり、川幅の広い場所で、訪れるのは本当にただの静寂。
何一つ音がしない中で、ボートだけが浮かんでいます。
ちょっと怖い。
でも美しい。
なんというか、とても神秘的で、ああランカウイ島に来てよかったなあと、一番思った瞬間です。
確かに夕日は見れませんでしたが、この薄暗い景色と静寂は、スコールが降らないと味わえない景色。
この時はむしろ、スコールが降っててよかったなと思いました。
それだけこの水上での静寂は、とにかく神秘的で美しかったです。
マレーシア旅行に行った中では、この時の記憶は一番といっていいくらい鮮烈に残っています。
とにかく圧倒される光景でした。
19:15 小屋へ
ツアー全行程が終了です。
小屋で水着を脱いで普通の服へ着替えます。
この後お食事をいただきました。
のんびりとした田舎のマレー料理。
こういったのもなかなかいただけないですよね。
その後最初の出発地点へ戻ります。
深夜で真っ暗な中のボート移動も迫力があります。
20:30 ランカウイジオパーク 出発
行きに乗った車で帰りも送っていただきます。
21:00 ザ・ダタイ 到着
時間的には6時間と結構長いプランです。
お値段は確かに日本円に直すとそこそこしはしますが、
送迎付きなおかつほぼ貸し切りでこれができる事を考えたら十分かなあと思います。
まとめ
とにかく大自然を近い所で、全力で楽しむことができるツアーです。
マレーシア行くならランカウイ島へ是非行っていただきたいですし、
ランカウイ島へ行ったならばこのツアーは是非行っていただきたい。
非常に満足度が高いツアーなのではないかなあと思います。
内容に関しては、実はだいぶ省略しています。
あんなことやこんなことも実はまだあったりします。
それもなかなかの大物を伏せてます。
ですがそれは行ってからのお楽しみかなあと思うので、ぜひぜひ体験してみてください。
とにかくこの貸し切りの自然を味わえることは、ランカウイ島でしかできない経験なのではないでしょうか。