日本国内の両替
国別両替まとめ
一般的にシンガポールの物価は日本と同程度、とされます。
例えばマーサー発表の世界生計費調査でも、世界のランキングで1位が香港、2位が東京、4位がシンガポールとなっています。
さてそんなシンガポールなので、高いといいつつどのくらいするのだろうか、特に旅行者はきになるところ。
実際の所、ものによって結構違います。
飲料一つとっても、酒税の高いシンガポールはビール一本で300円以上したりしますが、缶ジュースなら自販機で80円ぐらいでごろごろ売っていたりします。
ここでは旅行者がきになるあれやこれやについて、シンガポールの物価がどのくらいなのかをまとめました。
高い高い言われていますが、結構安く楽しめるものも多いです。この辺りは工夫次第ですね。
Youtubeの動画でも紹介しています。よろしければこちらも是非ご覧ください。
さてそんなシンガポールの物価について。当サイトにて、日本+世界13ヶ国の、旅行者が気になる食費・交通費・宿泊費の観点から独自に集計して物価指数をまとめました。以下の通りになります。
シンガポールの物価は、大体日本の6割程度のお値段。国で比較すると、香港や韓国よりちょっと安い程度の物価ですね。
この結果だけ聞くと、「え、シンガポールは物価高いんじゃないの?」と思われる方、結構居ると思います。
実際、旅行した体感だと「高い高い言うほど高くは無くて、むしろ安い時もあるな」という感想ですね。
旅行者はそこまで高くは感じないのではないかな、と思います。日本と同じくらいかな、と思う場面が多いですね。
この物価の印象の違いを理解するために、更にもう一個別の統計を見てみましょう。
世界の物価を比較する場合、特に分かりやすいと好評なのは英movehubがだしている世界の物価の図、ですね。これは大変わかりやすい図です。
そしてこの資料の元となっているのが、世界の物価や治安などの情報をまとめているNUMBEOというサイト。
ニューヨークを100とした場合の物価指数を出しているのですが、これによれば東・東南アジアの上位は以下の国々になります。
7位:日本(87.77)
10位:シンガポール(85.59)
14位:韓国(81.20)
16位:香港(79.94)
33位:台湾(65.25)
こちらだとぐっと物価が上がり、韓国・香港より高いとなっています。この差は何なんでしょうか。
こちらの統計はどちらかというと「在住者」目線での物価になります。シンガポールだと、いわゆる「嗜好品」や「車」といったものの値段が高く、これに引っ張られている印象です。
例えばビールやワインと言ったアルコール製品は日本より税率が高いため1.5倍前後のお値段がしますし、たばこに至っては2倍ちかい値段差があります。
さらにシンガポールでは車は台数がかなり制限されており、そのため日本で200万円台の普通の車であっても、1000万円前後で取引されます。
あとはこの指数には含まれていませんが、家賃。シンガポールは日本と比べると家賃がとにかく高く、倍ぐらいするんじゃないか、と思う事も多数。
これらの事項が、シンガポールの物価統計を引き上げている印象ですね。
そのため、旅行者目線の物は、ものによって結構安かったりします。旅行者は車買いませんし家も借りませんからね。
物価を図るうえでは、シンガポールドルのレートも非常に重要です。
シンガポールドル、ここ10年ぐらいで結構レートが違っています。
ここ最近で一番安かった時期は2011年の後半ごろ。60円を切った時代がありました。
反対にここ最近で一番高かった時期は2015年の中頃。こちらは90円を上回った時代がありました。
一番安かった時期から比べると、お値段は1.5倍になっています。
100円ショップが150円ショップになってしまうと物価上がったな、と思いますね。20000円でとまれたホテルが30000円になってしまうと、ちょっと泊まるのを考えてしまいますね。
なので2015年ぐらいはレートが一気に駆け上がっていますので、このころ訪れている人は特にシンガポールの物価は高いイメージを持っている方がいます。
ただこれはレートのせいなので、現在のシンガポールの物価は(上昇傾向にはもちろんあるのですが)2015年頃と比べると、多少安く感じるはずです。
ちなみに今のレートは大体80円程度で落ち着いています。
2015年の一番高かった時期から比べるとだいぶん落ち着いてきました。
また、日本円からもお得に両替しないと意味がないので、気を付けてください。おすすめの両替方法は別の記事でまとめています。
ではここまで概念的な話が多かったので、具体的にモノの値段を比べていきましょう。
個人的にはシンガポール、高いものと安いもののお値段の差が激しい印象です。特にスーパーの安売りとかが結構えげつなかったりするので、同じものでもコンビニとだと相当お値段が違ったりします。このあたりの事情も踏まえながらご案内を。
以下、シンガポールドルは1シンガポールドル=80円として計算しています。また、シンガポールドルはS$として表記します。
最初は飲食費。こちらも当サイト独自に14ヵ国と比較しました。
主に外食費から調査をしていますが、日本と比べた場合2割引位。ちょっと安いかなーというぐうらいのお値段です。もちろんお店によって、高いお店は高かったりしますが。
値段的には韓国・香港と同程度になりますね。
分かりにくいと思うので、まず具体的なお店で見てみましょう。
最初は店舗型のお店。こちらは全体的にお高めになります。
特に鼎泰豊は東南アジアに多く、値段が比較しやすいので、こちらを重点的にご説明します。
日本でもお高め中華としておなじみですね、鼎泰豊。お値段的には大体こんな感じです。
鼎泰豊は東南アジア各国へ展開しているので、お値段の比較がしやすいです。ちなみに日本の店舗だとこれくらい。
あんまりお値段変わらないですね。小籠包がちょっとやすいかな、くらいです。ちなみにお隣マレーシアだとこれくらい。
こうやって比較するとかなり安いですね。
5年前くらいだともっと安かったので、これでもちょっとお値段はあがったかなあ、という印象です、マレーシア。
こうやって見るとシンガポール、日本と同じくらいではあるのですがやはり東南アジアとしてはかなりお値段がお高めになるのが分かっていただけるかなと思います。
ミシュランビブグルマン認定のバクテー(ポークリブの香辛料煮込み)です。こちらもなかなか絶品なのでおススメ。店舗の中では比較的安いほうだからか大人気で、夜とかだと結構行列になったりします。
シンガポールの名物、チキンライス。こちらはシンガポールの人気店、威南記のお値段です。これくらいだと食べやすいですね。ちなみにコーラは缶で普通にでてきます。
こちらのお店は近年日本にも出店しました。田町に本店があるのですが、ランチセットで1100円、ディナーだと1300円といったところでしょうか。
まあ日本のお店はすごい高級な感じで売り出しているので、ちょっとこのシンガポールのローカルな空気のお店とは比べにくいんですけどね。
こちらはシンガポールで人気の飲茶店。チャイナタウンのものが有名ですね。
値段的にはまあこんなもんでしょう、といった所でしょうか。結構おいしかったので、むしろ割安にぐらい感じましたが。
セントーサ島ど真ん中、リゾートワールドセントーサのピザ屋さん。
ユニバーサルスタジオすぐ近くという観光地ど真ん中ですが、ピザ屋さんはこのくらいの値段。
思ってるよるは高くないのと、普通にうまいんですよ、これ。
続いてホーカーズ。いわゆるフードコートですね。
シンガポールで安く、でもおいしい食事を楽しみたいのであればホーカーズです。世界で一番安いミシュラン一つ星は、ここシンガポールのホーカーズにあります。チキンライスがお値段$2で160円程度。激安です。
さすがに一つ星とまではいきませんが、ミシュランビブグルマン認定を受けているホーカーズもかなり多くあります。お安くおいしく召し上がれるのがシンガポールのホーカーズのいい所ですね。
ここではそのうち有名店をいくつかピックアップしてお値段をご紹介。
まずはチャイナタウンの超有名チキンライス店、天天海南鶏飯。ミシュランビブグルマン認定店です。感覚的には牛丼ですね、チキンライスは。そこら中にあってシンガポーリアンから愛されている感じです。安いですがやはりその分人気で、並びますね。
こちらはミシュラン認定店ではないですが、日本人に人気の真真粥品。おかゆなんですがこのお値段ですし、さらっと食べれるのが魅力的ですね。先ほどの天天海南鶏飯と同じホーカーズにあるので、一緒に食べてみるのもいいかもしれません。
ちょっと場所を変えて、こちらはセントーサ島のフードコート、マレーシアンフードストリート。こちらのお店はクアラルンプールで人気のお店のシンガポール支店です。
セントーサ島という立地なので、やはりちょっとお値段はお高めになりますが、それでもセントーサ島の外の他のお店よりは安いですね。
(ちなみにクアラルンプールのお店だと375円くらいです。やはりここは物価の差ですね・・・。)
こちらはフードコートで頂いたもの。ペッパーライスとか本当に普通のペッパーライスでしたね。日本だと700円なので気持ち安いくらい。
対抗して普通のフードコートにあるクレイポットチキンライスならこのくらいの値段です。セントーサ島の半額ですね。
続いてファーストフードやカフェ。ローカルなチェーンだと結構安めなんですが、世界中にあるようなお身は、正直、安くないです。
シンガポールといえば、のカフェ。カヤトーストもコーヒーも激甘ですが、個人的にはすごいおいしいと思います。ここは全体的に結構安い印象ですね、コーヒーもこのお値段ですしおススメです。
スタバはスタバですね。このくらいといった感じ。気持ち日本より高い気もするんですが、こっちは一番小さいサイズでトールからなんですよね。トール、グランデ、ヴェンティの展開です。そうなると同じくらいかなあ、といった所。
アメリカのコーヒーチェーンですが、シンガポール系に買収され、現在はフィリピン系になっています。ややこしいですね。
日本にも一時期増えてたんですが、現在は1店舗のみ…。お値段は大体日本と同じですね。まあこんなものでしょう。
こちらではチキンのハンバーガーが人気で、メニューもチキン中心でした。こっちのチキンのレベルは高い気はします。
マックの値段は実感あんまり変わらないですね。お隣マレーシアだと、マックチキンはドリンクポテトセットで13.7リンギット(370円)になります。
シンガポールだとこれで単品しか買えないお値段なので、やっぱり差は感じますねえ。
コンビニとか自動販売機のお値段なのは注意してみて頂きたいですが。ペットボトルは結構高いんですよね、シンガポール。
ただ缶になると、のけなみ1ドル前後になります。
これがお隣マレーシアだと、ペットボトルは2.4リンギットくらいなんですよ。ただ1リンギットは27円くらいなので、大体65円くらいですね。すぐお隣なんですが結構値段違います。
あとはシンガポール酒税が高いので、ビールはかなり高く感じます。
ただ後述しますが、スーパーで纏め売り特売しているときは結構やすいので、こちらで飲みたい方はそういうのを活用してみるといいかもしれません。
まあ、ここらへんは日本と同じぐらいですね。お菓子の値段はそんなに変わりません。
ちなみに私はtic tacが大好きで、現地で鬼のように食べるのですが。この同じtic tacはマレーシアだと2.4リンギット。65円で半額ですね。
裏のシールとかどう考えても同じものがおいてあるんですが、値段はこれだけ違います。何がそうさせるんでしょうね。
ただこれがスーパーになると、ちょっと事情が変わります。もちろんスーパーによるのですが、モノによっては、え、そんな安いの?というものも。具体的なもののお値段で見てみましょう。
スーパーだと途端に値段が下がるのは、どこの国でも同じですね。このくらいのお値段だとまあ日本と同じくらいかな、というところでしょうか。シンガポールでも大型モールならスーパーが入っている事もあるので、余裕があれば訪れて買いだめするのも良いかもしれません。
特徴としてはセット売りをとにかくシンガポールはおしてきます。セットにすると無茶苦茶安くなります。
例えばハイネケン。シンガポールは酒税が高いのですが、表記のはセール価格ですが、6本買うと1本あたり200円相当くらいの金額になります。
それでも日本と同じくらいではあるのですが、酒税が高い高いといってもセールでこのくらいまで下がる、というのはすごいですね。
またこの時は100plusの超特価セールをやっていて、24本セットではあるのですが、1本あたり30円。これはかなり激安です。どのくらいやすいかというと、これだとお隣マレーシアのスーパーと同じくらいの値段にまで落ちてます。安すぎですね。通常価格は1本64円くらいなので、セットで買うと半額以下に下げてきます。
比較しやすいので飲料で比較していますが、こういうまとめうり、シンガポールのスーパーだとよく見る感じですね。結構安くなります。こういうのをうまく使えればシンガポールでもお得に暮らせるのかもしれません。
印象的なのは果物でしょうか。ものによりますすが、グラム売りだったり10個まとめて売りだったりと、とにかくたくさん売る感じですね。日本だとこんだけたくさん買わないだろう、っていう売り方をしてきます。
またシンガポールでは農産物をあまり作っていない影響か、果物は産地が全部記載されていて、世界中から集まってきています。パキスタンのみかんとか、ちょっと気になりますね。
値段的にはざっとみてそこまで高い印象も受けないのではないでしょうか。スナック菓子も、日本のメーカーのが多かったですが、パッケージは全部英語記載されていたので東南アジアのどこかで製造されたものだと思われます。
日用品は最初高いな、とおもったのですが、よく見たらダヴとか1リットル入っていました。やたらとでかい。日本のってせいぜい500とかなので、2倍はいってると考えるとこのお値段ですね。
こんだけボリュームがあるのはやはり海外だからなのでしょうか・・・。日本のが小さいんでしょうかね。
おむつとかは、メリーズは日本のがそのまま売ってました。お値段的にも若干お高めな感じですね。現地向けのだとマミーポコが普通のとプレミアムのの2種類うっていました。普通のは結構お安いですね。プレミアムはメリーズとおなじくらいのお値段がしていました。
続いて交通費。電車、タクシー等の公共交通機関の値段を比較すると、以下の通りでした。
シンガポール、交通費はとにかく安いです。日本の3割程度。
具体的にはタクシーがかなり安い。これは実際の値段を見て頂いたほうが早いです。
ちなみに東京だと、初乗り1kmまで410円。これはそんなに変わらないですね。その後237m毎に80円。シンガポールで237mは10円くらいですね。
この料金差なので、料金の伸び方が、8倍ぐらい違うんです。全然メーターが進まない。
この結果、例えば羽田から東京駅までタクシーで行こうとすると、20キロいかないくらいで6000円します。
チャンギ空港からマリーナベイサンズまでも、同じ程度の20キロいかないくらいですが、30ドル前後が目安になります。2400円くらい。かなり激安です。
日本よりもピークタイム制度(車が混んでいる時間や深夜早朝は高い)の時間が長いので、値段はちょいちょい変わる点は注意が必要ですが。それにしてもかなりやすいお値段だと思うんですよね・・・。
シンガポールの宿泊費は大体日本の7割ぐらい。ちょっと安いかな、ぐらいのお値段ですね。
では具体的な値段を見ていきましょう。
値段は大体都内より気持ち安いくらいといったところでしょうか。ほとんどお値段は変わらない感じですね。
正直シンガポールのホテル探し、1万円を切るホテル探しがかなりむずかしいです。1人でも2人でもほとんど値段が変わらない事が多く、このあたりは注意が必要ですね。
とはいえフォーポインツバイシェラトン等、1万円ちょっとですが非常にゆっくりできたのでお勧めです。
一番やっぱり値段を感じるのはこのあたりのチケットですね。USJが大人7400円、子供5100円。
サンシャイン水族館は大人が2,200円、小・中学生が1,200円、幼児(4才以上)が700円。そう考えると、まあ同じくらいはしますよねえ。
すいません、子供服しか目にはいってこない年ごろで・・・。
お洋服系は大体日本と同じぐらいっていうところですねえ。
やっぱり外国行くと楽しいですよね。
ただ値段はまあまあ普通にします。
西松屋の値段に見慣れていると、このシンガポールプライスは重たいです。
西松屋的なものはどっかにないんでしょうかね、シンガポール。
以上、シンガポールの物価事情についてまとめてみました。
トータルで感じたのは大体一緒なんですが、ところどころ安いところもある、といった感じですね。
タクシーの値段の差は圧倒的に安いですし、外食もホーカーズか、もしくは安めのお店を選ぶと実は結構おいしくいただけます。
特にローカルっぽいところなど、安く楽しめる所も結構多いのがシンガポール。是非皆さんもいろいろ訪れて、楽しいお店をさがしてみてください。