
海外旅行の両替は、どこでするのがレートが良いのでしょう?地味に困る両替ですが、何も考えず空港で両替する方も多いのではないでしょうか。
最近はインターネットでなんでも確認できる世の中です。ニューヨークやロサンゼルスで評判のいい両替店は、ネットで両替レートを公開しています。そしてもちろん、日本の銀行や空港の両替店も、ネットでレートが公開されています。ここでは、各地の評判のいい両替店のレートの比較結果と、オンラインでの確認方法をまとめました。
先に行ってしまうと、ドルに関しては日本国内の両替レートが圧倒的に良いので、必要な分すべてを日本国内で両替するのがおススメです。ここでは、具体的なレートの差をご案内します。皆様の旅のお役に立てば幸いです。
アメリカと日本のレートの差について
では実際、アメリカ現地と日本ではどれくらいレートが異なるのでしょうか。
ここでは、日本の両替店として、三菱UFJ銀行と、成田、関西の両空港の直営両替店、そして外貨両替ドルユーロのレートを比較しています。アメリカは現地を代表して、ニューヨークとロサンゼルスで評判のいい両替店と、ハワイの銀行の両替店のレートを比較しています。比較は2019/6/7に実施し、比較結果は以下の通りとなりました。
ご案内している「外貨両替ドルユーロ」には、100円の割引クーポンがあります。購入時、「クーポンコード」の欄に、以下のコードを入力すると割引となります。
店舗名 | レート | 1000ドル 両替時の金額 |
LA currency ロサンゼルスで高評価の両替店 | 111.835 | 111,835円 (基準値) |
Territorial Savings Bank ハワイローカルの銀行 | 117.082 | 117,082円 (+5,248円高い) |
GPA外貨両替専門店 成田空港直営両替店 | 111.03 | 111,030円 (-805円安い) |
関空直営両替 関空直営両替店 | 111.02 | 111,020 円 (-815円安い) |
三菱UFJ銀行 日本の大手都銀 | 111.32 | 111,320円 (-515円安い) |
外貨両替ドルユーロ 日本の外貨宅配専門店 | 110.96 | 110,960円 (-875円安い) |
ここまでの事から、アメリカへ行くにあたっての両替の傾向は以下の通りになります。
- アメリカ現地の両替レートはかなり悪い。日本と比べた場合、一般的な両替店では1000ドルあたり5248円程損をする事も。
- 日本国内のレートは基本的に良いため、現地の両替は最小限にして国内で両替するのを推奨。
- 日本国内では外貨宅配が最安値。事前にドルが準備できるのでオススメ。
こんな所でしょうか。なお、ニューヨークではA&S Foreign Exchangeというお店のレートの評判がいいのですが、ロサンゼルスのLA currencyよりレートが悪い事が多いですね。
オススメの両替方法
上記で分かる通り、基本は日本での両替がオススメです。
ニューヨークやロサンゼルス等、大都市であればもちろんレートが安い店もあります。ですがそれでも日本のお店とせいぜい同じ程度。日本より安くなることはほぼありません。
しかもせっかく観光で訪れたのに、時間をロスしながら一番安いお店を探して訪れて両替するのももったいないです。かといってそこらへんのお店だと、上で出した例の通りかなりレートは悪めです。時間もお金も有効に使うためにも、日本で両替するのがオススメです。
特にアメリカ現地の空港での両替は一番オススメしません。直接参考にできるレートがないのですが、たとえば外国でよく見るTravelex。アメリカの空港だとたいだいここですが、レートは激悪です。ネットではドルを日本円に変えるレートしか出てないですが、参考までにそちらを比較してみてください。上でご案内したTerritorial Savings Bankよりも更に悪いレートとなります。
ただここはアメリカなので・・・。基本的に両替レートは手数料が上乗せされてます。アメリカでは全通貨の両替が高いのです。
と、いう事で、とにかくアメリカでは両替するなが基本です。
日本で両替する場合


ご案内している「外貨両替ドルユーロ」には、100円の割引クーポンがあります。購入時、「クーポンコード」の欄に、以下のコードを入力すると割引となります。
日本で両替する場合には、外貨両替ドルユーロがおススメです。上記の通り、インターネットで申し込むと、書留で外貨を自宅まで送付してくれるサービスです。利用のポイントは次の通りになります。
- 設立から5年以上と運営歴が長く、年間取引高80億円以上と取扱い実績が豊富。利用者の口コミも多い。
- 最低利用額は30,000円以上であり、小額から両替対応が可能。(2019年6月1日以降)
- レートは国内最安値クラス。
- 銀行振込の場合、両替額が10万円以上で送料無料、10万円未満で送料400円。
- 郵便書留での受け取りになるため、自宅か郵便局窓口で受け取りが必要。
実際こちらは私も何度も使っていますが、毎回トラブルなくスピィディーに対応を頂けるのでおススメです。実際に利用した際のレポートはこちらにまとめています。
事前に自宅で両替できるのはかなり便利です。空港で両替するとなると、混んでいる時間帯はレートの良いお店は結構並んでいることもあります。スムーズに出国するためにも、事前に必要な準備は済ませておけると楽になります。
また、日本円で50万円相当以上、200万円相当以上のドル通貨を両替する場合には更にレートが良くなります。高額の場合、対面での販売もあるため、長期滞在等を計画されているかたは確認いただくと良いかもしれません。
アメリカで両替する場合
ただどうしてもアメリカで、ドルがなくなった等で両替しないといけなくなった場合。諦めるしかありません。安いお店はもちろんあるのですが、限られるのはネックですね。市街地の両替だと高いお店と安いお店で、10000円当たりでも500円前後は変わってくるので・・・・。少額なら割り切ってもいいですが、多くなってくると少し考えちゃいますね。
とりあえず言えることは、Travelexとかはそこらじゅうにあるのですが、相当高い事を覚悟してください。まとまった金額を両替するのであれば安い所へ訪れたほうが良いでしょうね。値段の判断がつかない場合は、上記でご案内した通りインターネットでレートが参照できるので確認してみてください。その上で、比較して妥協できるラインなら、諦めるのも大事です。
また、現地の場合には治安にも要注意です。多額の両替をした場合には、現金も多く持ち歩かなくてはいけなくなります。例えばロサンゼルスのダウンタウンにほど近い、Central City East(SKID ROW)エリア。リトルトーキョーにもほど近いこのエリアは、かなり治安が悪い事でも有名です。薬物中毒者やマフィアも多いとか・・・。きちんと危ないエリアがどこなのかを抑えておくことが重要ですね。
以下で、ハワイ・ニューヨーク・ロサンゼルスで評判のいい両替店をまとめてみました。ここであればある程度損は抑えられるかな、と思います。
アメリカ国内の両替所
ハワイ(ホノルル)・ニューヨーク・ロサンゼルスでおススメの両替所はこちらです。
ハワイ(ホノルル)
ハワイのホノルルでは、Tギャラリア ハワイの周辺に両替所が多く、このあたりのお店は両替レートが良いと評判です。この近辺はショッピングモールが多くあるショッピングエリアなので、ついでに訪れて両替するのがいいでしょう。
レートはどのお店でもインターネットで公開していませんが、比較的日本に近いレートで両替してくれます。レート的には「LA currency」より若干良い事が多いでしょうか。
比較的無難なのはこちらのTギャラリアの中にある両替店。ショッピングモールの中のお店なので安心できますし、レートも比較的良い事が多いです。
あとはこちらのR money exchange。レート自体はこちらのほうが良い事も多いようです。このあたりはお好みで。但し土日は定休日のようなので注意してください。
ニューヨーク
ニューヨークだと「A&S Foreign Exchange」がおすすめですね。マディソンスクエアガーデンやエンパイヤステートビルといった、観光客に人気のスポットにほど近いです。比較的観光上、おとずれやすいのではないでしょうか。近くに訪れる場合には、お財布の中身も考慮していっておくといいかもしれません。
外観はこんなんですが、レートは安いので観光客には人気です。
ロサンゼルス
ロサンゼルスはかなり安いお店が一つあります。おすすめしているのは「LA currency」。ビバリーヒルズやハリウッド等にも支店があるため、比較的使いやすいのがありがたいですね。こちらのお店は現地でもかなり安いと評判のお店です。
店舗一覧はこちらを参照してください。ダウンタウンにほどちかいのはこちらの店舗でしょうか。ただ近隣には治安のかなり悪いエリアも多いので、十分注意してください。
また、「Foreign Currency Express」も評判のいいお店です。こちらは場所が限られるのがネックですが、観光地にも近いため、訪れやすくはあると思います。
アメリカ現地情報
ここではアメリカ現地でドルを使うにあたって知っておきたい、基本的な情報をまとめました。
ドルの基本情報
名称・種類について
項目 | アメリカ | 日本(参考) |
通貨名 | ドル | 円 |
補助通貨 | セント | 銭(流通無し) |
英語表記 | United States Dollar | Japanese yen |
省略表記 | USD | JPY |
通貨記号 | $ もしくは US$ | ¥ |
紙幣


ドルは、紙幣として以下の6種類が流通しています。
- 1ドル紙幣
- 2ドル紙幣
- 10ドル紙幣
- 20ドル紙幣
- 50ドル紙幣
- 100ドル紙幣
日本ではなじみの少ない、2ドルや20ドルといった2刻みの紙幣が多く出回っていることが特徴でしょうか。(とはいえ、2ドル紙幣はあまり見る機会は無いですが・・・)また、アメリカドルはすべての紙幣が同一のサイズとなっている事も特徴ですね。
硬貨
- 1セント硬貨
- 5セント硬貨
- 10セント硬貨
- 25セント硬貨
- 50セント硬貨
- 1ドル硬貨
実際50セント硬貨や1ドル硬貨はあまり流通していないため、多く見かけるのはこれ以外の硬貨ですね。
アメリカ物価事情
続いて、アメリカの物価事情についてまとめてみました。マクドナルド、鼎泰豊、スーパーの値段で比較してみています。なお、価格は1ドル=110円で計算しています。
マクドナルド
- ビックマックセット:$8.19(約900円)
- クオーターパウンダーセット:$7.89(約867円)
- フィレオフィッシュセット:$7.69(約845円)
まずは本家アメリカのマクドナルドのお値段。こうやって比較すると全体的に日本よりお高めな印象ですね。お隣カナダに入ると1~2割お値段が落ちる印象があるので、アメリカの物価は高めなのだなあと感じます。
鼎泰豊
- 小籠包10個:$10(約1100円)
- 青菜のニンニク炒め:$9.75(約1072円)
- 海老チャーハン:$10.5(約1155円)
つづいて本家が台湾でおなじみ鼎泰豊。こちらはその国のちょっとお高めのレストランが大体これくらいだよ、というのが参考になるので見ています。国によって大幅に値段が異なるのもポイントですね。ちなみに日本だとそれぞれ籠包6個入り908円、青菜炒め864円、海老チャーハン1188円です。こうやって見るとそれほどお値段が変わらないどころか、むしろ小籠包だけ異常に日本が高いので、値段を高く感じてしまいますね。
スーパー
アメリカでは定番のネットスーパー、FreshDirectが人気。気になる方はこちらでお値段が見れるので、物価を見てみるのもいいかもしれません。代表的なもののお値段は以下の通りです。
- コカ・コーラ(2リットル)$2.19(240円)
- ボルビック(1.5リットル)$2.99(328円)
- Budweisera(355ml18本入り)$19.99(2198円、単価122円)
- オレオ(400g)$4.99(548円)
全体的にお値段高いな・・・という所ではあるのですが、ビールだけやたら安かったりするのはお国柄なのでしょうか。
さいごに
以上、アメリカドルの両替についてでした。
現地のが圧倒的に高いパターンというのは結構珍しいです。アメリカとあとは一部ヨーロッパ諸国ぐらいですね。ここまで現地が高いパターンというのはそうそうありません。
ということで、まとめて日本で両替していくのをオススメします。アメリカも場所によっては治安が不安なエリアもあります。個人的には事前に自宅で準備できる最大のメリットは、現地通貨が事前に手に入ることですね。かばんのなかにいろいろ分散しておいたり、持ち物の中にも分散しておいたり。
治安対策を事前にした上で訪れる事ができるのが一番メリットかなと思います。
皆様の旅が良いものとなりますように。