台湾での旅行には、現地通貨の台湾ドルへ両替する必要があります。ただ、いざ両替するとなると、いろいろと疑問があるのではないでしょうか。
- 両替はどこでできるの?レートはどのくらい違うの?
- 両替はどのくらいすればいいの?物価は?
- 台湾の通貨は?注意点は?
このページでは、これらの内容についてまとめています。

台湾は土日や夜に安い両替店がお休みになったりと、結構不便な点も多いです。
日本国内でも台湾と同じぐらいのレートで両替できるので、不安な方は事前に両替しておくのをおススメします。
なおこの記事では、円を台湾ドルに両替する方法をまとめています。反対の、台湾ドルを円に両替する方法は以下の記事でまとめています。
【台湾ドル→円】台湾ドルから日本円の両替
本日の台湾ドル為替レート
2022/08/11 21時現在
1台湾ドル = 4.408円
前年比(2021年08月末):1台湾ドル= 3.975円(+0.433円、1.11倍)
台湾ドルの為替レート詳細は以下の記事をご参照下さい。
上記のレートは、外国為替市場で取引されているレートです。実際に現金で両替する場合は、このレートに各種手数料が上乗せされます。結果、両替場所によってレートが異なるため、どこで両替すればお得なのかをこれ以降でご案内します。
台湾ドルを両替するためのポイント





台湾ドルを両替できる場所は、主に以下の4か所です。
おすすめは、①③の両替所です。
台湾ドルを両替できる場所は、主に以下の4か所です。
おすすめは、①③の両替所です。
- 【日本】ネット通販で台湾ドルを購入 ★おすすめ★
- 【日本】銀行・空港での両替
- 【台湾】現地空港での両替 ★おすすめ★
- 【台湾】現地市街地での両替
①③の両替場所がおすすめな理由は、この2か所の「両替レート」と「利便性」が良いためです。
この後ご説明します。
(なお、国・通貨によりおすすめの両替場所は異なるためご注意ください。)
台湾ドルの両替レート



上記4か所の、代表的な両替所のレートを以下にまとめました。
レート比較は、2021/2/12時点のものです。最新のレートは公式サイトで確認してください。
場所 具体的な両替所名 | 10,000台湾ドル の価格 (最安値との差額) |
---|---|
①【日本】ネット通販 外貨両替ドルユーロ | 38,930円 (-35円損) |
②【日本】銀行・空港 GPA(成田空港が運営する両替店) | 42,451円 (-3556円損) |
②【日本】銀行・空港 関西国際空港直営外貨両替 | 41,900円 (-3005円損) |
②【日本】銀行・空港 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 41,900円 (-3005円損) |
③【台湾】空港 台湾銀行 | 38,895円 (最安値) |
③【台湾】空港 兆豐国際商業銀行 | 38,834円 (-61円損) |
④【台湾】現地市街地 台湾銀行 | 38,895円 (最安値) |
④【台湾】現地市街地 台湾郵便局 |
以上から、レートが良いのは「①【日本】ネット通販」「③【台湾】空港」「④【台湾】現地市街地」である事が分かります。
但し「④【台湾】現地市街地」は、利便性が低いため要注意です。理由は以下の通りです。
- 市街地に、レートが良いお店が少ない
- 市街地の、レートが良いお店の営業時間は、多くが平日の日中帯のみ
- 市街地の普通のモール等で両替すると、10000台湾ドルあたり1000~1500円損する
このため、「④【台湾】現地市街地」はおすすめしていません。
(さらに詳しい情報は、のちほどご案内します)



以上から、台湾ドルのおすすめの両替方法は
・①【日本】インターネットから郵送の両替申込
・③【台湾】現地空港での両替
この2か所になります。
台湾ではクレジットカードが使えない事も多いので要注意
クレジットカード使えばいいんだから、現金はいらないのでは?と思う方は多いと思います。
ですが、台湾はびっくりするくらいクレジットカードが使えません。例えば使おうとすると以下の事を言われたりします。
- 私の体験談(あくまで一例です)
- トイザらスでおもちゃを買おうとしたら、一定金額以上の決済でないと使えないと言われた
- タクシーで使おうとしたら、クレジットカードは上乗せ料金がかかると言われた
- スーパーではVisaやマスターが使えず、台湾ローカルのカードでないと使えないと言われた
このため、屋台等で使えないのはもちろんですが、現地のローカルなレストランでも基本的には使えないですし、現地スーパーでも使えません。
使える場所は、ホテルや高級百貨店、ショッピングモールぐらいですね。
このため現金は結構使います。この点は十分注意してください。



ただ上記は2019年の話。
現在は様々な事情から、QRコード決済の利用が増加しているのだとか(日本人が現地のQRコード決済を使うのは、ハードル高そうですが)
台湾ドルを両替する具体的な場所について
ここまで、台湾ドルを両替するためのポイントをまとめました。
この上で、それぞれについて、具体的な両替の方法をご紹介していきます。
①【日本】ネット通販で台湾ドルを購入


日本で両替するのであれば、インターネットでの郵送の両替申込がお勧めです。
その中でも、外貨両替ドルユーロは信頼性が高くレートが良いのでおススメです。
…というか、ここ以外はレートが悪すぎます。両替レートを他の場所と比べると、以下の通りです。
- 日本国内だと空港や銀行と比較して圧倒的に安い(10000台湾ドル当たり3000円前後安い)
- 台湾現地と比較すると、レートが良い台湾銀行や台湾郵便局とほぼ同じレートで両替できる
外貨両替ドルユーロを利用する上での、利用上のポイントは以下の通りです。
- 設立から5年以上と運営歴が長く、年間取引高80億円以上と取扱い実績が豊富。利用者の口コミも多い。
- 最低利用額は30,000円以上であり、小額から両替対応が可能。(2019年6月1日以降)
- レートは国内最安値クラス。
- 銀行振込の場合、両替額が10万円以上で送料無料、10万円未満で送料400円。
- 郵便書留での受け取りになるため、自宅か郵便局窓口で受け取りが必要。
実際こちらは私も何度も使っていますが、毎回トラブルなくスピィディーに対応を頂けるのでおススメです。実際に利用した際のレポートはこちらにまとめています。





個人的には、出発前に台湾現地とほぼ同等のレートで両替ができるため、外貨両替ドルユーロが一押しです。
ただし、こちらは郵送での両替となるため、出発直前や出発後には両替できない事がデメリットです。
今時点で、出発直前だったり出発後だったりする場合には、これ以降の場所で両替するしかありません。
②【日本】銀行・空港での両替


台湾ドルの場合、ここでの両替は一番おススメできません。
理由は単純に、レートが非常に悪いから。
10000台湾ドル(日本円換算で34,000~38,000円前後)の両替毎に、3,000~3,500円損する、というのは、かなり悪いレートですね。
ここで両替するのはおススメしませんが、それでもどうしても日本の空港で両替したい、という方へ。
店舗によって両替レートはまあまあ違いますので、せめてその中でもお得な場所で両替してほしいです。詳細は空港別に、以下の記事でまとめています。



個人的には、日本の空港で両替するくらいなら、台湾についてから現地の空港で両替するのがおススメです。
③【台湾】現地空港での両替


繰り返しますが、台湾の市街地に入ってしまうと、レートが安いお店は場所が限られるうえに、営業時間も平日日中帯のみの事が多いため、両替が不便です。
このため、もし台湾現地で両替するのであれば、空港でまとめて両替するのがベターです。
その場合、以下の点に注意して下さい。
- 台湾での両替は、必ずパスポートを提示する必要がある
- 空港で両替する場合は、1回あたり30台湾ドルの手数料が必要
一番利用される方の多い、台北桃園国際空港での両替は、以下の記事にまとめていますのでご参照ください。
両替所の場所に関しては、各空港の公式サイトに記載があります。台湾桃園空港の銀行の場所案内はこちら、台北松山空港の銀行の場所案内はこちらです。こちらは公式ページですが、全部日本語で案内があります。ありがたいですね。どちらも営業時間まできっちり書いてあります。台湾桃園空港の場合には24時間の両替所もあるので、現地空港の両替も特に不便はないかな、と思います。



深夜~早朝に到着する場合、閉まっている両替所があります。営業している両替所は事前にチェックしておきましょう!
④【台湾】現地市街地での両替
台湾は、町中にあまり両替店が多くありません。
近隣の東南アジアだと、市中に両替店があふれている事が多いです。
ですが、台湾がそれと同じと思っていると、痛い目を見るので注意して下さい。



更に、両替の際はパスポートが必ず必要になるので、持参を忘れないように注意してください。
台湾市中での両替は、以下の場所でできるので、利用する場合のポイントをまとめました。
両替場所 | レート | 営業時間 |
---|---|---|
台湾銀行 | 〇 | 平日日中のみ |
台湾郵便局 | 〇 | 平日日中のみ (一部土曜午前も営業) |
お茶屋さん | 〇 | 土日も営業 営業時間も長い |
空港 | 〇 | 土日も営業 営業時間も長い |
高級百貨店・モール | △~× | 土日も営業 営業時間も長い |
ホテル | △~× | 原則24時間対応 |
ざっくり書くとポイントは以下の通りです。
- 台湾銀行や台湾郵便局
- レートは良好
- 日本の銀行や郵便局と同じように、待ち時間がかかる事も
- 営業時間が平日日中帯のみの事が多い
- 空港(台北であれば松山空港が近い事も)やお茶屋さん
- 営業時間も長く、土日も営業している
- レートも良い
- 場所がかなり限られるため、行きにくい場合がある
- 高級百貨店・モールやホテル
- レートが悪い
- 土日もやっている
基本的には、平日の営業時間内で両替できる場合には、台湾郵便局や台湾銀行での両替が、店舗数が多くレートも安いためおススメです。
ただ平日の営業時間に両替ができない場合には、空港やお茶屋さんでの両替を狙いながら、遠すぎて使えない場合は高級百貨店・モールやホテルといったところでしょうか。
とはいえ、ホテルは大手でも両替できない場所は結構あるので、この点は要注意です。
更に具体的な両替の方法は、以下の記事でご紹介していますのでこちらをご参照下さい。
- 台北市内での両替まとめ
- 台湾郵便局の両替まとめ(台北・台中・台南・高雄の店舗の地図付き)
- 台湾のショッピングモールの両替まとめ



平日日中帯から外れるととたんに両替が面倒になります。
台湾の土日祝に入る前には、現金の残りをチェックしましょう!
番外編:どうしてももっと安く両替したい場合
台湾では、銀行ごとの両替レートが比較されている有名なサイトがあります。
どうしても最安値にこだわる場合は、こちらを参照して安い場所で両替するといいでしょう。但し、以下の点に注意して下さい。
- 「手数料」欄に要注意。これが銀行によって異なるためややこしいです。
- 「免手續費」というところは手数料がかかりません
- 「每筆NT$100」は1回あたり100台湾ドルかかります
- 「台幣總額之1%」は、台湾ドルの総額の1%の手数料がとられます
- このサイトの情報も、最新化されていないものが一部あります。
- そのため、手数料ないと書いてあったので行ったら、手数料が導入されていた事もあるようです
- 場合によっては、行ったら外国人の両替がお断りだった事もあるようです



現地に長く滞在して時間があるのであれば別ですが、短期の観光旅行であれば時間のロスは痛いです。
そのため、あまりにも最安値を求めすぎるのはおススメしません。
台湾ドルはどのくらい両替が必要なの?


では、台湾に訪れる上で、どのくらい台湾ドルは両替しておくとよいのでしょうか?
基本的に台湾の物価は比較的お手頃です。概ね日本の半値近いお値段となるので、それくらいもっていけば十分でしょう。
イメージとしては以下ぐらいのお値段ですね。
節約するなら : 1人1日当たり750台湾ドル~
快適に過ごすなら : 1人1日当たり2000台湾ドル~
ショッピングに行きまくるなら : 1人1日当たり3000台湾ドル~
だいたいこのくらいが目安の金額になってくるかなぁと思います。
節約しだおすとどこまでか、というのはありますが、安いお店も多いので750台湾ドルあればそこそこ節約しながら過ごせるのではないでしょうか。ただあまりお高いお店は行けないのでお手頃なお店中心になります。
ある程度のランクのお店にいきたいのであれば、2000台湾ドルは1人1日でみておきたいところ。これくらいあるといい感じのレストランも割と行けたりします。
もし何か色々買ったり遊んだりいろいろしたい、となってくるともう少し予算が増えて3000台湾ドルかな、と言うところですね。
基本的に台湾の場合、クレジットカードが使えない場所も結構多いです。チェーン店やスーパー等でも使えなかったりするところが多いのが困りどころ。基本的に使えるのはホテルぐらいになってるので、このあたりは要注意です。
台湾現地の代表的なもののお値段について、以下にまとめます。レートは平均的な、1台湾ドル3.5円で計算しています。
- ペットボトル飲料(コンビニ価格) : 25元(87.5円)前後
- タピオカミルクティー : 40元(140円)前後
- 庶民向け飲食店 : 1品50元(175円)前後
- ハンバーガーセット(マクドナルド) : 125元(437円)前後
- 観光客向けやや高級飲食店 : 1品200~400元(700~1400円)前後
- 電車(MRT): 片道35元(122円)前後
- エアポートトレイン(桃園空港~台北) : 片道160元(560円)前後
- エアポートバス(桃園空港~台北): 片道140元(490円)
- タクシー(桃園空港~台北) : 1300元前後(4550円前後)
大体桃園空港から台北駅までが45キロ程度。若干遠くはありますが、成田空港が65キロ程度ですね。日本だとバスが1000円。電車だと(日本と同じ一般電車だと)1270円なので、大体半分ぐらいっていう感覚はあたってくるのかなあ、と思います。
台湾の物価は全体的にお安めなのはポイントです。
例えば高級クラスのお店として、マンダリンオリエンタル台北にあるミュシュラン認定店、yageの中華料理はアラカルトメニューで1品580~1380元(2030円~4830円)ぐらいのものが多いです。
もちろん高いのはもっとするのはあるのですが、平均するとこれくらい。トップクラス店としてはお値ごろなのではないでしょうか。ランチコースは1580元~(5530円~)。日本の同クラスのお店と比べるとかなり手ごろなので、せっかくなら是非チャレンジしたいところ。
物価に関しては以下の記事でも詳しく紹介しているので、ご参照下さい。
台湾の通貨、台湾ドルについて
台湾の通貨に関して、知っておきたいポイントは以下の通りになります。
- 台湾の通貨単位はドル。硬貨は1元、5元、10元、50元。紙幣は100元、500元、1000元が一般的な通貨。
- 現地での表記は「元」。もしくは「$」「NT$」など。漢字表記の場合は元が多い。他国通貨と明示的に比較する必要がある場合は「TWD」の表記が多い。
台湾ドル紙幣


台湾ドル硬貨




まとめ


以上、台湾の両替事情についてまとめました。
台湾は基本的に市中の両替が使いにくいです。
市街地で両替が必要にならないよう、おすすめしたいのは、日本で外貨宅配を利用して両替しておくか、現地の空港到着後まとめて両替してしまうかをおススメします。
あわせて、市街地で追加両替をするポイントをきめて、旅行プランに組み込んでおきましょう。
具体的にはだいたい旅行が半分ぐらいが終わった段階で両替できる場所へ行ける旅行プランを立てて、その時点で実際に使った金額をみながら、追加両替が必要かどうかをその場で判断できるようにしておくのがおすすめです。



足りなくなった時考える、はおススメできません。
特に週末は、場合によっては近くに両替できる場所がない事もあるので…。