レビュー:トーストボックス(Toast Box)
この記事では、シンガポールのカヤトースト店、「トーストボックス(Toast Box)」についてご紹介します。
Toast BoxのYoutube動画
シンガポールで定番のローカルレストランについては、Youtube動画も作成しています。この中で、1分程度で簡潔に料理の様子をご紹介しています。再生ボタンで直接Toast Boxが再生されますので、併せてごらんください。
カヤトーストの紹介部分はこちら。
ラクサの紹介部分はこちら。
トーストボックス(Toast Box)ってどんなお店?
カヤ(ココナッツジャム)をトーストで挟んだ、「カヤトースト」が人気
カヤとは、ココナッツジャムのこと。カヤをがっつりとしたバターを添え、焼いたトーストで挟み込んだ料理がカヤトーストです。シンガポール・マレーシアではかなり定番の料理になっています。
シンガポールのカヤトースト店、というとまずヤクン・カヤトーストが出てくる場合が多いのかな、思います。ですが、トーストボックスもヤクンと同じぐらい店舗数がある、かなりの定番店です。
実際どのくらい人気があるか、ということで。こちらはマリーナベイにほど近い、ブギスエリアにある店舗の、開店直後の様子です。
席がらがらなのでわかってもらえると思いますが、開店直後でこれです。かなり大人気。なんとなくローカルの方が多そうで、ほとんどがテイクアウトの方でした。なのでこの列ですが座席は朝は割と座れる感じでした。
朝これだけの方がテイクアウトしていくので、シンガポールでは本当になじんだ定番店なんだと思われます。
実際、観光客にもかなり人気のある店舗なので、マリーナベイサンズなど中心部にある店舗では割とどの時間帯でも席が埋まっていることが多いです。この点は注意してください。
2005年と比較的新しく、20年で一気に店舗を広げた人気店
トーストボックスは2005年10月にオープン。そこから20年前後でこれだけ多くの店舗数になったことからも、人気の高さがうかがえると思います。
国外でも、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、台北に店舗があります。
運営は「BreadTalk」という会社が行っており、BreadTalkはシンガポールに数多くあるベーカリー店ですね。こちらの会社は、シンガポールの鼎泰豊も運営していたり、あとはシンガポール中でものすごいたくさん見る「Food Republic」というフードコートも運営している、かなり実績のある会社です。
実際問題、「ヤクンのパクリでは…?」という印象はまああるにはあるのですが。とはいえ、ヤクンも2店舗目が開業したのは1999年と比較的最近です。そのため、ヤクンとトーストボックスの2つが、シンガポールのカヤトースト文化を定番化させていった、といっても良いでしょう。
観光客目線で見た場合には、やはりマリーナベイサンズに店舗があるのは大きいですね。いつもここは混んでますが。中心部の店舗はToast Boxのほうがおおいのかな、というぐらいわりとどこでも見かけます。
実際に食べてみた
では、実際の食事の様子をご紹介します。
店舗の様子
こちらは実際の店舗の様子ということで、皆さんが一番行きそうなマリーナベイサンズ店。
もうこんな感じです。がっつり満席。マリーナベイサンズの店舗は、どの時間でもいつも混んでいる印象があります…。ということで残念なのですが、こういう観光客に行きやすい店舗は避ける事をお勧めします。
なめてかからないでください。この店、かなり人気です。
じゃあちょっと離れたところいけばいいのか?という事で、ブギスのほうの店舗に3時ごろいってみてもこんな感じです。ただまあここはまだマシなほうで、ちょっと待てば座れましたが。
とにかくこんな感じで人気店なので、座席が無い可能性はきちんと考えることをお勧めします。
となるともう開店直後しかないんですよね…。さすがに開店直後だとすわれますが、これも30分ぐらいしたら結構席がうまってきていたりしたので、油断はできません。
確実にゆっくりたべるなら開店直後に朝ごはん代わりに、といった感じでしょうか。
ただ割と回転はいいほうだとは思うので、様子見ながらいけそうだったら覗いてみる価値はあると思います。
オーダーはカウンターにて
オーダーはカウンターで行い、呼び出し用のベル(日本でもフードコートとかによくあるアレです)をもらって、なったらカウンターで受け取るスタイルです。
席はセルフサービス。片づけもセルフサービスのお店が多いですね。
メニューはそこまで多いわけでもなく、上に表示されているので事前に決めてオーダーがおすすめです。
ここらへんの作法はヤクンと同じですね。
トラディショナル・カヤトーストセット
今回は「TRADITIONAL KAYA TOAST SET」を注文。お値段5.9シンガポールドル。エリアによってお値段は違います。都心部の店舗の方がお値段高いのでご注意ください。
メニューの構成は完全にヤクンと同じですね。朝食として考えた場合、女性だとこのぐらいの量でも良いのかもしれませんが、男性だとちょっと物足りないと思います。追加もできるので追加したほうが良いかもしれません。
セットのコーヒーは、基本的に普通に注文すると甘々のシンガポールスタイルのコーヒーです。東南アジアではもうとにかく甘い時は徹底的に甘いです。砂糖に、ミルクではなく練乳が入るというとんでもない甘さが東南アジアです。
甘いものに甘いものを合わせる感じですが、個人的にはせっかくのシンガポールなのでぜひそのスタイルがおすすめではあります。
ただどーしてもブラックがいい方へ。シンガポールスタイルのカフェは注文方法が独特なのでご注意ください。シンガポールスタイルのカフェのオーダー分類がシンガポール政府観光局のサイトにあるので見ておきましょう。日本でいうブラックは「Kopi-O-kosong(コピ・オー・コソン)」と頼みます。。標準の「コピ(kopi)」だと、練乳に砂糖が入った激アマコーヒーの提供になります。
これはシンガポールと、マレーシアスタイルのカフェだと共通の注文方法です。スタバやコーヒービーン等では通じないのでこの点はご注意を。
カヤトーストはこんな感じ。ヤクンと比べると、パンがこちらの方が厚めで、枚数的にはヤクンが4枚、こちらは2枚なのでやや少ない印象ではあります。
で、このパンの中がポイントです。
はいこれ。たっぷりバターとカヤジャムです。このパンのボリュームに対して、これだけバターが入るのは日本だとあまり見ない気がしますが…。もちろんおいしいです。甘じょっぱい感じですごいおいしいんですが!
カロリーが!高そう!
…まあ観光でそれを気にするのはやめましょう。歩いて取り返せばいいのです。実際ここまできてこれを食べないとかありえないですね。
続いてラクサセット。9.1シンガポールドル。かなりがっつり目のメニューで、これはカフェメニューなのか…?と個人的には疑問になりますが、ラクサはおいしかったので気にしないことにします。
これはセットメニューなのでこれで提供されるのですが、麺にコーヒーとさらにケーキがつくというのは個人的には違和感がすごいのですが…。これがご当地流なのでしょう。
普通にコーヒーは甘いし、ケーキも甘いので、ラクサをしっかり食べた後に頂きたい感じですね。
シンガポールでラクサを食べたい!という方も多いと思います。
ただラクサは、カトンラクサとも呼ばれていて、名前の通り「カトン地区」が本場になるのですが、これが観光客にはものすごい行きにくい立地にあるんですよね。
なので、そこまで本格的でなくても手軽にラクサを食べたいな…という時には、こちらのトーストボックスのラクサはおすすめです。店舗数が多いので。味も癖が少なく感じたので、日本人にはむしろこちらのほうが合うかもしれません。
店舗の場所について
ではざっくりと店舗の場所をご紹介します。
シンガポールの店舗
シンガポールはこんな感じになっています。一番正確なものはトーストボックス公式サイトの店舗一覧を参照してください。
観光客的にはマリーナベイサンズに店舗があるのでここに行きたいところなのですが、前述の通り激コミなんですよね…。個人的にはサンテックシティの店舗に良く行きます。ただお泊りになっているホテル次第ですが、店舗が多いのでホテルの近くにもある可能性は高いので、そちらも是非みてみてください。
ピークタイムに限らず、一日中混んでいる印象ですが、やはり午前中が比較的利用はしやすいですかね。夜も割と混んでいる印象です。店舗によるとは思うのですが。
シンガポール外の店舗
シンガポール以外にも、多数の国で店舗を出店しています。
ヤクンはマレーシアだとクアラルンプール国際空港位にしかお店がないのですが、トーストボックスはクアラルンプール中心部にも出していたりします。
あとは香港や台北にもあったりしますね。
クアラルンプール
以外と店舗数があります。パビリオンが一番利用しやすいでしょうか。お値段はシンガポールのだいたい半額ぐらいが目安ですね。
香港
こちらもそこそこ店舗数があります。お値段はシンガポールよりがっつり高めな印象です。
台北
少ないですが出店しています。信義エリアが利用しやすいですね。シンガポールと同程度のお値段です。
さいごに
以上、トーストボックスについてご紹介しました。
ヤクンとどっちがいいの?といわれると、個人的にはどっちも同じかな…という印象です。ただ、ラクサも食べれるので。個人的にはカヤトーストだけだと物足りないのでラクサセットにカヤトースト追加でちょうどいいぐらいかな、と思うタイプなのでトーストボックスのが良く使いますね。
ただどちらもおいしいお店なので、その時に使いやすいお店にいければいいのかな、と思います。