
シンガポール・チャイナタウンの歩き方 観光・お土産・食事と楽しめる場所
シンガポールといえば、最近はここ10年程度で新しく開発されたエリアの人気が非常に高いです。2010年にユニバーサルスタジオ、2011年にマリーナベイサンズ、2012年にガーデンズバイザベイと、立て続けに新規の新しい観光名所がオープンし、今観光客に最も人気があるのはこのエリアとなっています。
このため旧来からある、オーチャードやリトルインディア等のエリアは人気が下火傾向。雑誌などをみても、マリーナベイとセントーサ島がまず取り上げられ、次に動物園が来てやっとその次に旧来からの市街地が入ってきます。
ただ旧来からの市街地も、もちろんシンガポール観光に欠かせないエリアです。様々なエリアがありますが、観光客向けに欠かせないのはやはりチャイナタウンではないでしょうか。
このエリアは各種文化財に、お土産屋さん、そしてミシュラン店が立ち並ぶレストランと、このエリアさえ回っておけば一通りのシンガポール文化を味わう事ができます。マリーナベイやセントーサ島は現代的でかなり無国籍風です。せっかくシンガポールに来たのであれば、こういった分かりやすいシンガポール文化のエリアを訪れてみるのもよいのではないでしょうか。
ここでは、そんなチャイナタウンについて、観光のポイントをまとめました。
アクセス
そもそもチャイナタウンはどこにあるのでしょうか。
マーライオンからは1.5キロほど、クラークキーからは1.0キロほどの市街地中心部にあります。地下鉄でチャイナタウン駅から降りればすぐという立地面ではかなり恵まれ場所にあり、クラークキーからもマリーナベイからもリトルインディアからも一本でこれるのでかなりアクセスはしやすいです。
観光のポイント

東南アジアのチャイナタウン、と聞くと、若干ダーティーなイメージがありますね。例えば隣国マレーシアのチャイナタウンは、偽物とかが半端なく、あやしげなリーバイスや怪しげなアディダス等、明らかな偽物がガンガン当たり前に売られている怪しさ満載のエリアになっています。そういう雑多な雰囲気が好きな人もいますからね。
ただここはシンガポール。正直、東南アジアのチャイナタウンを想像してくるとあまりにも落ち着いています。ここには怪しげなものは一切なく、純粋なお土産と名物の食べ物があるエリアです。
なのであの混沌とした雰囲気が好きな人はシンガポールのチャイナタウンはあいません。ただシンガポールらしいきれいで落ち着いたチャイナタウンを期待している人には向いています。
そんなチャイナタウンの観光のポイントは大きく3種類に分けられます。
安くておいしいミシュラン認定店が集結

どの国でもチャイナタウンといえば、まずおいしい中華料理。シンガポールのチャイナタウンには、格安でしかもミシュラン認定まで受けるお店が集結しています。
例えば、シンガポール名物のチキンライスだけでいっても、一つ星認定店が1つに、ビブグルマン認定店が2つ。他にもバクテーやクレイポットチキンライス等のローカルフードでビブグルマン認定を受けたお店があり、それぞれ料金も非常にお安く食べることができます。
お店によりかなり混雑具合は違うので要注意です。ですが是非シンガポールに訪れたのであれば、これらの格安ミシュラン店を楽しんでみてください。
具体的なお店は後程ご案内します。
安いお土産屋さんがたくさんある

お土産は、チャイナタウンで買うのが安くてよいです。
TWG等の本気のお土産を買うのであればまた別ですが。そういった本気のものではなく、ばらまき用のチョコレートといった安いおみやげや、マグカップやキーホルダーといったべたべたなお土産を買いたいのであれば、チャイナタウンはお店も多く非常におすすめです。
お値段は大体$1~、かなり安めなので思わず手が動きます。見てるだけでも結構楽しいですね。こういった分かりやすいかつ安いお土産屋さんはマリーナベイやセントーサ島ではなかなかないんですよね。なので、実は結構ありがたかったりします。
各種寺院等の文化物

チャイナタウンでは観光らしい観光ももちろんできます。特に各種の寺院などの文化物は豊富です。主に華人系に親しまれている仏教寺院であるシンガポール仏牙寺龍華院、主にマレー系住民が信仰しているイスラムモスクのジャマエモスク、主にインド系住民が信仰しているヒンドゥー教のスリ・マリアマン寺院などなど。
多民族国家らしい様々な寺院が、チャイナタウンには集結しています。それぞれかなり趣が異なるため、文化的な違いがはっきりしていて面白いです。
おすすめスポット(食事)
なにはともあれ、まず食事のおすすめスポットをご案内します。ミシュラン認定店とその他有名店について、シンガポールのローカルフードを提供しているお店をかたっぱしからご案内していきます。
より詳しい内容はこちらの記事にもまとめていますので、ご参照ください。

香港油鶏飯面(チキンヌードル)

激安ミシュラン店として名高い香港油鶏飯面。Chinatown complexにある本店はミシュラン一つ星の認定を受け、お値段も$2とめちゃくちゃ安く、かなり大人気なお店です。
・・・ただ本店は時間などで制約のある観光客が訪れるのはちょっと大変です。そのため、こちらの支店をおすすめしています。こちらの支店もミシュランビブグルマン認定店。お値段は少し高くなり$3.8なんですが、お店も広く比較的訪れやすいため、観光客には非常におすすめです。
1点だけ注意なのは、人気なのはチキンヌードルです。($4.8)なので人気があるのをたべたいのであれば、そちらになるためご注意を。
Tiong Bahru Hainanese Boneless Chicken Rice(チキンライス)

香港油鶏飯面から歩いてすぐの所にある、また別のチキンライス店。こちらもミシュランビブグルマン認定を受けています。
こちらはそのままチキンライスが好評なので、チキンライスを食べたいのであれば、こちらのほうがいいかもしれません。好みだとは思いますが。写真の通りチキンライスは$3~です。
松發肉骨茶(バクテー)

きりっとしたコショウが特徴のバクテー。やや辛口ですが個人的にはかなりありです。ごはんがめちゃくちゃ進みます。こちらもミシュランビブグルマン認定店です。
ただ夜とかにうっかり行くと、写真の通りめちゃくちゃこんでいます。おススメはオープン直後あたりから昼前くらいですね。比較的この時間はすいています。バクテーとライスをセットにして$8.1~。
Lian He Ben Ji Clay Pot Rice(クレイポットチキンライス)

クレイポットチキンライスっておいしいんですけどあんまりメジャーじゃないんですよね。鶏しょうゆ炊き込み土鍋ごはんです。個人的にはかなりいちおしです。
・・・なんですが、クレイポットチキンライスはごはんを炊き込む関係上、調理時間が非常にかかり、しかもこのお店はミシュランビブグルマン認定を受けてから混雑が加速して、普通にいくと2時間3時間待ちがあたりまえな感じになっています。1個$5とお値段も非常に安いですからね。
ここは正直、待ち時間がながすぎて制限が多いので、あまり観光客にはおすすめできません。どうしてもというのであれば、営業時間は16:30~以降になるので、30分前くらいから行くのがいいでしょう。木曜定休のため注意してください。
あと場所が非常に分かりにくいので気を付けてください。Chinatown Complexの2Fのフードコートで、番号が#02-199です。四隅の一番はしっこになるので、この数字に近いほうへ突き進んでください。
天天海南鶏飯(チキンライス)

ミシュランビブグルマン認定のチキンライス。チキンライスだけいくつも認定されているのは、やっぱりそれだけシンガポール根付いているっていうことなんでしょうねえ・・・。こちらは昼時はかなり混雑するので要注意です。後述しますがこちらのコックが独立したお店があってそちらは空いているので、そちらでもよいと思います。$3.5~
阿仔海南鶏飯(チキンライス)

こちらは天天海南鶏飯で長年働いていたコックが、なんかいろいろあってもめて独立して出したお店のようです。天天海南鶏飯のすぐ奥にあります。$3~。独立した経緯から味は同じなのですが、こちらのほうがすいているのでこちらのほうがおすすめですね。
こちらにはミシュラン認定は出ていないので、そこだけご留意ください。
おすすめスポット(お土産)
お土産に関しては、歩いていればお店がいっぱいありますし適当に入って適当なところで買えば十分かなあと思います。
とはいえそれだとよくわからないと思うので、自分が実際安かったり気に入ったものがあったりで買ったお店を2店舗ご紹介します。正直ここじゃなくても全然他の気に入ったお店でいいと思うのですが、ご参考までにということで。
$2 shop

チャイナタウンの駅をパゴダ・ストリート方面におりてきてすぐ。お店の名前は$2 shopなのですが、特に$2ではなく$1~$5の範囲でいろいろうってるなあ、という印象ですね。
このあたりにはこういった安いお店が並んでいるので、正直気に入ればどこでもいいと思います。

こんな感じでマグカップもあったりします。$2.9。

とにかくいろいろ雑貨から、小物がすごい多いなあ、という印象ですね。安いので自分のお土産用にもいいと思います。
The Gift Shop

そのまんまの名前のお店ですね。ここはまとめ買いのお店で、特にチョコレート等のお菓子系が豊富にあります。正直そんなにまとめ買い要らないんだけど、ってなるときがあるので、複数人で一緒にかえるとベストですね。

小物系もまとめ売りしているので必要なのがあれば。ただこんなに要らない、っていうのはあるんですが・・・。安いんですよね。
おすすめスポット(文化)
ここからは観光用にお勧めの寺院をご紹介。それぞれがらっとことなるので、かなり異文化感は感じれますね。
シンガポール仏牙寺龍華院

かなり新しい2007年に建立されたお寺です。チャイナタウンでのかなり人気観光地です。新しいお寺ですが、その分金ぴかでかなり迫力があります。これは一度訪れてみていいかと思います。入場無料ですし。

この仏像の勢いとか、すごいですよね。気合いれて最近作ったお寺を見る事ってなかなか無いので、結構圧巻です。日本人にも仏教はなじみ深いですしね。

この広いお寺と金ぴか仏像には結構圧巻されます。
スリ・マリアマン寺院

一気に様子が変わってこちらはヒンドゥー教寺院。200年前のシンガポール入植時代から続く歴史ある寺院です。かなり様子が違く、結構面白いので楽しめます。無料ですし。

・・・ただ、マレーシアとかにも結構同種の寺院はあるのですが、正直どれも一緒に見えるのは本音ですね。もちろん面白いんですけどね。こういった寺院に訪れたことがないのであれば是非、もし類似の場所に訪れたことがある場合は、お時間があれば、といったところでしょうか。
ジャマエモスク

こちらも200年前の入植時代からある由緒あるイスラムモスク。・・・なんですが、先二つに比べるとちょっと地味ですね。
そもそもシンガポールはイスラム国家ではないため(周辺にイスラム教国が多いためイスラマー自体は多く見かけますが)、落ち着いたモスクです。
お隣マレーシアのモスクは、かなり人が入れる相当大きいモスクがあったりするのですが。

ただこちらもスリ・マリアマン寺院からすぐ近くにあります。お時間に余裕があれば様子をうかがってみるとまた違った文化を感じることができるでしょう。訪れる際は、イスラマーではない場合は観光時間が限られるため要注意。また、肌の露出は避けないといけませんし、女性の場合には頭にヒジャブも着用する必要があります。
さいごに
シンガポールのチャイナタウンについてご案内しました。
これでチャイナタウンというと結構違和感がある人も多いと思います。シンガポールも昔であればかなり怪しげなものもあったようですが、今はどこも全面的に浄化されて、かなりまともな状態になっています。
混沌としたチャイナタウンを求める方には合わないかもしれませんが、落ち着いている分しつこい客引きなども見ませんし、ごはんは安くておいしいですし、会計も明朗ですし、結構観光的には訪れやすくなっていると思うんですよね。
最近はちょっと影が薄くなってはいますが、とはいえ今でもシンガポールのローカルの空気を味わいたいのであれば非常に魅力的なスポットだと感じました。