
23年最新:シンガポールでのスマホの使い方 SimカードやWifiを徹底解説
ここ数年の間で、海外旅行に欠かせなくなったものといえば間違いなくスマートフォンだと思います。
翻訳に支払い、Grabに地図など、とにかくシンガポールではあると無いとでは旅行が雲梯の差に。スマートフォンがない旅行は本当に考えられません。
ただ、いざシンガポールで使うとなったら結構困りごとも多いです。そこでここでは、そんなシンガポールでスマホを使う場合のやり方をまとめました。皆様のお役に立てれば幸いです。

私はシンガポールでは、毎回現地の事業者を使っています。
ただ現地事業者の利用は年々面倒になっていくので…。自信がない方はWifi使うのがおすすめです。
シンガポールでスマホを使うための方法


シンガポールでスマホを使うために考えられるのは、大体以下のパターンです。
docomo au softbank Rakuten | レンタル Wifi | シンガポール 通信会社 | |
---|---|---|---|
言語 | 日本語 | 日本語 | 英語 |
設定 場所 | 日本で設定 | 日本で受取 | 現地で購入 |
価格 | (一部無料) | 基本は高いやや安い | 安い |
初期設定 | アプリなど | 繋ぐだけ | Wifi設定が必要 | 一部
このあと、それぞれ詳しいパターンをご紹介していきます。
docomo、au、softbank、rakutenの海外プランを使う
以下に、代表的な通信会社の通信プランについて、海外プランの状況をまとめました。
事業者 | プラン | 追加料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|
docomo | docomo | 1日980円 5日3,980円 など | 海外でスマホを使う |
ahamo | 不要 (15日以上は 通信制限) | 海外データ通信 | |
OCNモバイル | 海外データ通信不可 (通話のみ別途申込) | プラン一覧に記載あり | |
au | au | 1日980円~ | 世界データ定額 |
UQ mobile | 1日980円~ | 世界データ定額 | |
povo1.0 | 1日980円~ | 世界データ定額 | |
povo2.0 | 海外データ通信不可 | 公式サイト記載あり | |
Softbank | Softbank | 1日980円~ | 海外あんしん定額 |
Y!mobile | 1日980円~ | 海外あんしん定額 | |
LINEMO | 1日980円~ | 海外あんしん定額 | |
Rakuten | Rakuten | 追加料金不要 (月2GBまで) | 海外ローミング |
もしこれ以外の、MVNOを利用されている場合は海外では使えない場合がほとんどです。あきらめた方がいいでしょう。
こちらはやはり楽なのがうれしいですね。Wifiレンタルだと充電や紛失の心配がありますが、こちらはそういった心配なく設定さえしてしまえば日本と同様に使えます。
デメリットは単純に高いです。ahamoは素晴らしいですし、rakutenも2GBまで無料、追加は1GB500円なのでまあまあといったところですね。それ以外は単純に高いです。
ただ事前にアプリのインストールが必要だったり、設定が必要だったりと携帯電話会社によりやり方が違うのでご注意を。
日本でモバイルWifiルータを契約する


一番無難な方法になります。悩む場合はこちらがおすすめです。日本の空港でWifi機器をレンタルして、それを海外で使う方法ですね。手軽でコスパも良いと思います。
事業者はどこでもいいと思いますが、シンガポールでの利用だと「GLOBAL WIFI」が安いのでこちらがおすすめですね。
Simロック解除して、現地の携帯電話会社を使う


そしてここからが本編です。チャンギ国際空港で、現地事業者のSIMを購入して、それを指してそのまま使います。難易度が高いため、ある程度自分で対処できる方向けです。ただ値段は一番安いです。
ご利用のスマホのSimロックを携帯電話会社で解除(もしくはSimフリーの携帯電話を利用)し、現地の携帯電話会社を利用します。
慣れてしまえばそこまで難しいわけでもないのですが、最初はいろいろとトラブルになりがち。1度分かってしまえばあとは楽なので、チャレンジしてみてもいいと思いますが、すべて自己責任になるので要注意。
あと、私は2022年12月に行った際、シンガポールのSim開通手続きがかなり面倒になっていました。東アジア・東南アジアだと一番面倒ですね。要注意です。この後説明します。
シンガポールのトラベラーズSimについて


では早速、シンガポールの現地携帯電話会社のトラベラーズSim事情についてご紹介します。私自身何度もシンガポールいってますが、1年~2年ぐらいに1回は何かが変わってます。細かい所から大きい所までなんかしら変わっていることが多いので、最新情報には注意してください。
参考に公式サイトへのリンクは以下です。一次情報はこちらをご覧ください。
ざっくり言うと、Singtelが元国営の携帯電話会社でシンガポールのNo.1シェア。日本で言うNTTドコモ。StarHubとM1は2番手3番手で、日本で言うauとSoftbankみたいなものです。なお、加入者数のシェアは、総務省の世界情報通信事情によると、Singtelが約50%でシェアトップ。 StarHubとM1が25%前後のようです。もっと詳しい事情は総務省がシンガポールの通信事情をまとめています。StarHubは日本からNTTコミュニケーションズが出資していたりと、いろいろプチ情報があるので、興味がある方は。
これら3社が提供する、トラベラーズSimの料金もまとめてみました。パンデミック前よりかなりコスパ良くなっています。
事業者 | プラン | データ 通信 | 通話 | 有効 期間 | 海外 利用 |
---|---|---|---|---|---|
Sing tel | $12 | 100GB | 500分 | 14日 | 3GB(4ヵ国) |
$15 | 100GB | 500分 | 28日 | 3GB(4ヵ国) | |
$30 | 100GB | 無制限 | 28日 | 5GB(4ヵ国) | |
$50 | 120GB | 無制限 | 28日 | 10GB(4ヵ国) | |
Star Hub | $12 | 100GB | 1000分 | 10日 | 1GB(17ヵ国) |
$32 | 100GB | 3000分 | 30日 | 3GB(17ヵ国) | |
M1 | $12 | 100GB | 500分 | 15日 | なし |
$14 | 100GB | 1000分 | 120日 | ? | |
$30 | 150GB | 3000分 | 30日 | 3GB(5ヵ国) |
パンデミック前の料金表を見る
- Singtel
- 15ドル:100GBデータ通信、7日間有効、海外ローミング1GB
- 30ドル:100GBデータ通信、12日間有効、海外ローミング3GB
- 50ドル:100GBデータ通信、15日間有効、海外ローミング5GB
- StarHub
- 12ドル:100GBデータ通信、7日間有効、海外ローミング1GB
- 32ドル:100GBデータ通信、12日間有効、海外ローミング3GB
- StarHub
- 12ドル:100GBデータ通信、7日間有効、海外ローミングなし
- 30ドル:100GBデータ通信、12日間有効、海外ローミング3GB
- 50ドル:100GBデータ通信、14日間有効、海外ローミング5GB
前はSingtelが割高だった印象だったのですが、今一番おすすめなはSingtelの$12ですね。14日使えるので、ほとんどの人はこれで十分です。
日数増やすならSingtelの15GB、28日間ですかね。それ以上だとM1の$14の120日がすごそうなのですが、割安すぎてちょっと不安になるんですが…。私は使ってないので何とも言えないのですが、詳細は公式サイトで確認してください。
対応bandについて
シンガポールの通信会社が使用しているbandは3、7、8の3種類。各社ごとの対応は以下の通り。また、これらの周波数帯を国内の通信事業者がサポートしているかどうか、総務省資料より引用してまとめています。
band3 | band7 | band8 | |
Singtel | 〇 | 〇 | 〇 |
StarHub | 〇 | 〇 | - |
M1 | 〇 | 〇 | - |
NTT Docomo(参考) | 〇 | - | - |
au(参考) | - | - | - |
Softbank(参考) | 〇 | - | 〇 |
上記の通りとなります。
ひとまず、iPhoneはiPhone6以降であれば、band3、7、8に対応してます。そのため、Simロック解除済みであれば使えます。
Androidに関しても、普通はband3は対応しているはずです。
ここ数年の間に販売されたモデルであれば、Docomo、およびSoftbankのモデルであればband3が使用できます。(一部のガラスマ、らくらくホン等を除く)なので基本的には問題なくつながるかと思います。auに関しても( 一部のガラスマ、らくらくホン、タブレット等を除いて)、基本的には大手メーカーの製品はband3には対応しているので使用できるはずです。
この辺りの事情はメーカーによって異なりますので、Docomoの機種別対応周波数、auの機種別対応周波数、Softbankの機種別周波数を参照し、ご利用になる端末の周波数を確認してください。
販売場所について


続いて購入場所ですが、普通はチャンギ国際空港で買おうと考えますね。そう考えて、トラベラーズSim売ってそうなところに行くと思いますが、先ほどご案内した一番安いSimは売ってないです。
売ってるのは$30のSimばかり、なんで!?という感じになります。
まあでもそういうものなのです。2018年ごろまでは買えたと思います。2019年ごろから買えなくなりました。まあ儲からないんでしょうね。
で、買い方ですが、コンビニで買ってください。前まではセブンイレブンだったのですが、パンデミックのせいなのかcheersにかわっているので、こちらで買ってください。私は第3ターミナルで買いました。
チャンギのcheersの一覧はこちらから見てください。
なんか不安だな…という方。実は、ネットで事前申し込みしておけば、チャンギの両替店(UOBとかTravelex)などで普通に受け取れるので、そちらもおすめです。申し込みは以下からできます。
Singtelでいいと思いますが、StarHubやM1も対応してます。しかもこちらから申し込むと割引もきいて20%OFFぐらいになることもあるためおすすめです。
Simカードの購入上限について
なお、シンガポールではSimカードの購入上限が定められています。1人3枚以上のSimカードを保有することは出来ないので、ご注意を。
このあたり有効期限さえきれていれば発行できるのか、とかのルールが詳しくわからないので…。あまりうかつに買い過ぎない事をおススメします。何かあると面倒なので。
購入後のアクティベーションについて【パンデミック後の変更点】
以前は購入後、パスポートの登録やアクティベーションは、店員さんがやってくれていました。ですが今は購入後、ネットで自分でアクティベーションしないといけません。Singtelはイメージ映像までありますね。
登録のマニュアルは以下です。
Starhubは見つけられませんでした…。StarhubのTravelSimのページには、「Simply register your prepaid SIM card with your passport during purchase. Registration is quick and easy.」と記載がありますが、これが何を指しているのかよくわかりませんでした。
ここからは私が登録したSingtelの際の流れをご説明します。2か所ほどはまって、30分ぐらい登録にかかりました。隣の外国人も同じぐらいかかってたので、結構はまるのはあるあるっぽいです。要注意。
- 「hi!App」アプリをスマホにインストール
- アプリでパスポート番号を入力
- アプリでSimカードの情報を入力 ここではまる
- アプリでパスポートをスキャンして登録 ここではまる
- アプリで顔認証する
で、はまりポイントが3か所あります。
Simカードのレジストレーションにはネットが必要
一つ目。まず、レジストレーション前は使えません。そのため、すぐ使いたいならチャンギのフリーWifiのエリア内で登録が必要です。一度外に出ちゃうとWifi使えるところまで登録ができないです。
Simカードは登録が終わるまで開封しない
二つ目。Simカードは顔認証が終わるまで開封しないでください。何故かというと、Simカードはシールで封されているのですが、その封されているシールに、「③アプリでSimカードの情報を入力」のときに必要な情報が書いてあるのです。
つまり、開封しちゃうとシールがびりびりに破れているので、最悪読めません。



私は何も考えず、開封してSimさしてから登録したので、大後悔しました。びりびりでした。
パスポートスキャンの精度が悪くてなかなか登録できない
三つ目。「④アプリでパスポートをスキャンして登録」が必要なのですが、アプリの精度が悪いのかぜんっぜん読み取ってくれませんでした。ここで15分ぐらいトライしていました…。
これはもういろんな取り方するしかないです。光の当たり方とかもあるので、場所変えたりとか向き変えたりとかいろいろ変えながらトライしてみてくださいとしか言えないです。本当ぜんっぜん読み取ってくれませんでした。なんかいろいろ頑張ったら通りました。



同じタイミングで買っていた外国人の方も、登録時間かかっていました。たぶんみんな手間取ると思います…。
ここではまると思ってなかったので、結構面倒でしたね…。わかってれば注意してやるのですが。ということで、手間になるかも、というのは覚悟してください。



シンガポールあるあるになってるみたいで、買ったときコンビニの店員さんも念押しで超注意してやってね、って言われます。
…私は英語あんまわかってなかったので適当に流してしまって、そういうことね、と思いました。
さいごに
以上、シンガポールでのスマホの利用方法についてまとめてみました。
正直、慣れてある程度分かっているなら現地の携帯電話会社からSimカードを購入するのが一番手っ取り早いです。
ただトラブルったときを考えるとなかなか難しいですね。一番無難なのは、「GLOBAL WIFI」とかのWifiレンタルだと思います。この辺りは、正解はないので、ご自身が何に自信があるかで決めて頂ければいいかと思います。
皆様の旅行のお役に立てれば幸いです。