横浜ベイホテル東急。人によってはパンパシフィック東急といったほうがピンとくる方も多いのかもしれません。2013年に日本からパンパシフィックの名前は無くなり、現在は「横浜ベイホテル東急」として運営されています。

パンパシフィックのほうがピンとくる方にとっては、ここはハチクロで野宮さんが山田さんを連れ込んだホテル、と言うとよりピンとくる方も多いかもしれません。観覧車が見えるバルコニーをバックに泣いている山田さんの話を、野宮さんがうなずいて聞いているシーンのアレです。個人的にはかなり「あそこね!」となるんですが、人によるとは思います…。あの漫画、横浜のシーンがかなり多いので、個人的にかなりツボです。(私自身が学生時代こっちのほうで過ごしたので)
さてそんな話は置いておいて、映画化もされてドラマ化もされるような、有名な漫画で使われるぐらいのド定番で有名なホテルなのは間違いないです。
ただとはいえ、近隣には横浜ロイヤルパークホテルや、横浜グランドインターコンチネンタルといった著名ホテルもあります。これらのホテルはみなとみらい3大ホテルとして、全てド定番のシティホテルなのですが、どこに泊まるか悩まれる方も多いはず。私自身は全部宿泊した経験があるので、独断と偏見で選び方をまとめてみました。皆様のお役に立てれば幸いです。
横浜ベイホテル東急の宿泊ポイントまとめ
では最初に、横浜ベイホテル東急に宿泊する上でのポイントをかいつまんでご説明します。ご案内するのは大きく3点。
- パンパシフィックからの名称変更となった経緯
- 横浜ベイホテル東急からの眺望
- 立地について
それぞれご案内いたします。
パンパシフィックから名称変更となった経緯

元々、パンパシフィックは日本の東急が運営するホテルでした。主に海外ホテルの運営を行っており、1976年からアジア、オセアニア、北米を中心に展開しています。日本では1997年に開業したパンパシフィック横浜が唯一の展開になります。
しかしパンパシフィックは2007年に、シンガポールの不動産会社、UOLグループに売却される事となります。この際、横浜以外のすべてのホテルが売却されました。ただ横浜だけは東急が手放さず、2007年からは「パンパシフィック 横浜ベイホテル東急」として名称変更され、パンパシフィックの名前だけを継続利用する事に。ただそれも、2013年の名称使用の契約終了をもって、これ以来「横浜ベイホテル東急」として運営されています。
なので実態としてはずーっと東急運営のホテルで何ら変わりはないのですが、裏で経営上の問題がいろいろあったために、名前がころころ変わっているという感じですね。
個人的にはやっぱりパンパシのイメージってすごい良かったので、無くなったのは残念なのですが、仕方ない所ですね。
横浜ベイホテル東急からの眺望について
では続いて、横浜ベイホテル東急からの眺望について。これは泊まる上で一番気にする方が多いでしょう。まずはホテルの構造から。

ホテルの構造は大きくこんな感じ。角部屋はスイートですね。角部屋泊まれるなら眺望はもちろん一番良く、特に真ん中のお部屋は観覧車も海もなんでも見えるとんでもない眺望なので一番理想的…ですが、もちろんお値段もするのでこの辺りは予算とご相談です。
図の左側がパークビュー、下側がシービュー、反対側の何も見えなさそうな場所に配置されているのがシティービューです。お値段はシービューが一番高く、次いでパークビュー、その次がシティービューですね。
個人的にはパークビューとシービューは完全に好みなので、もう好きなほうを選んでください、っていう感じです。シービューだとベイブリッジとか見えます。個人的にはシービューは夜景あんまり見えないので、みなとみらい!っていう感じがするパークビューのほうが好みです。ただ、ここらへんはもう完全に好みの話ですね。
という事で、パークビューのお部屋の眺望をご案内します。まずはこちら。

もうね、これを見るために来てますよね。がっつり観覧車ビューです。素晴らしい。お部屋のソファーも、観覧車がしっかり見えるように配置されています。もうこの景色を見にこのホテル泊まったといって良いくらい。

ちょっと引くとこんな感じ。みなとみらいが一望できます。観覧車、コスモワールド、馬車道…。これぞみなとみらい!って感じですね。完璧です。ただ遊園地は平日8時頃に終わっちゃうので、終わっちゃうとライトアップもおわっちゃって、こんな感じでちょっと寂しくなります。それは残念。

なお、観覧車のライトアップ終了時刻は24:05なので注意。この時間を過ぎるとこんな感じで、大分光は無くなってきますね。まあそりゃそうなんですけどね、深夜なので。

昼間の眺望はこんな感じ。これもみなとみらい!って感じですね。ただ人によっては横浜港がきれいに見えるベイビューのほうが好きな方もいらっしゃると思います。これはもう完全に好み。

なお、エレベーターホールから見えた景色はこんな感じです。シティービューだと、これの写真右側のほうが正面になるので、パシフィコ横浜ビューだなー、という感じになると思います。
ちなみに周辺ホテルの眺望はこんな感じになります。まずインターコンチネンタル。

こちらは部屋によって観覧車の角度が難しい所ですね。ただ観覧車とランドマークタワーがセットで良く見えるのはこちらなので、そういった眺望を求めるならこちらでしょうか。
続いてロイヤルパークタワー。

こちらは高さがまったく違いますからね。海も市街地も見える景色は美しいですが、高すぎてちょっと遠い感じはあります。高い場所から景色を一望したいならロイヤルパークですが、より近い距離で横浜の市街地を見たいならインターコンチネンタルか横浜ベイホテル東急ですね。
立地について
あとはざっくりと知っておきたい、立地について。
おそらくみなとみらいで一番便のいいホテルはここだと思われます。何故かといえば、みなとみらいに直結しているクイーンズスクエア横浜内にあるホテルだから。
みなとみらい駅降りて、エレベーター上ったらすぐの場所にあり、外に出る事なくアクセスができます。ホテルすぐ近くにはファミマや各種カフェ店も多く、モールも隣接なので立地的には申し分ないです。
ホテル真正面の入り口からは、横浜コスモワールドも利用できます。夜のコスモワールドは夜景がかなり綺麗なのでおススメ。またそのままコスモワールド近辺のモール、ワールドポーターズやもう少し歩けば赤レンガ倉庫くらいまでだったら全然いける距離です。大変便利。
横浜ベイホテル東急の様子
外観・フロント
まずは外観から。

昔は上のほうに「パンパシフィック」ってでかでかと書いてあったんですけどね…。今はホテル名表示無し。ホテルブランドの運営って難しいですよね。

正面入り口側の車止め。こちらからも普通に入れます。遊んでからだとこっちのほうが使いやすいかも。

フロント。人はかなりいます。時間ギリギリにチェックアウトしたのですが、割と並んでいたものの回転はかなりよかったです。このあたりはさすがですね。

エレベーターホールはこんな感じ。雰囲気ありますね。やっぱり。
お部屋
今回宿泊したのは「エグゼクティブツイン パークビュー」。フロアは運よく22階へ。これより上は全部クラブフロアになるので、一般のお部屋の中では最上階になりますね。

入って思うのはお部屋が広いという事ですね。このクラスだと39.6㎡以上になるようで、かなり広く感じます。横浜インターコンチネンタルのダブルが31㎡~、ロイヤルパーク横浜のダブルが27㎡~なので、このゆとりのあるお部屋サイズは素晴らしく感じますね。かなり快適です。お部屋も内装が新しいので良い感じ。

眺望の写真は既にご紹介したので割愛しますが、カーテンをあければこんな感じでバルコニーがあるので夜景を楽しめます。これは素晴らしいですね、本当に。雰囲気でます。

お部屋はこんな感じでひろびろーっとしてます。かなり快適でした、本当。

反対側から。いいですね、このくらいの広さ。素晴らしい。

ベッドの大きさは標準的なダブルベッドが二つ。キングが良かったのですがパークビューにはキングが無いようなので仕方なし。

無料のお水がついてくる…そして無料ですと書いてある。日本だと確かに珍しいですね。ただ外国人の方はいや水ぐらいタダで出すだろ、と思われるとは思いますが…。

入り口側はこんなかんじ。バスルームはこっちですね。

テレビの下には冷蔵庫。お値段もちろん高め。エレベーターで1階までいけば、ホテル出てすぐファミマがあるので、使う人がどれだけいるかはよくわかりません。

ケトルは引き出しの中に。コーヒーは無料かと思ったらテプラでお値段のシール張ってありました。まあ普通サービスかと思いますよね、これは…。

お茶系のアメニティはそんなにですね。国内ホテルなのでこのくらいでしょう。お水がついてきただけ感謝。

バスルームは広々。さらにこちらで別にシャワーがついているので良いですね。バスソルトもあります。

シンク周りはこんな感じ。十分ですね。

アメニティはタルゴジャポン。必要なものは一通りついています。

お手洗いはパーティション別なのも大事ですよね。

シャワールームも別にあって、良い感じです。

もちろんクローゼットにはバスローブ。

セキュリティボックスもありますし、浴衣もありました。
朝食

朝食はロビー階にあるカフェトスカで頂けます。
朝食はちょっと品数少なめですね。日本のシティホテルってこのクラスでも、品数はこのくらいだと思うので、標準的ではあると思います。インターコンチネンタルでもこのくらいだったな、という印象。会場の雰囲気はかなり良いので、どちらかというと雰囲気重視です。
ただもちろん味は美味しいですし、ジュースはフレッシュジュースでパンもメゾンカイザーでした。質は高いです。

雰囲気良いのは素晴らしいですね。

広々としてます。
朝は8時~9時あたりが混みあうとの事。9時過ぎにいったら落ち着いてました。ただ10時には料理の提供は終わってしまうようなのでご注意を。

こちらは横浜グランドインターコンチネンタルビュー。反対側からは観覧車が見える場所もあります。

こういう広々としたフロアはいいですね。

天井もかなり高かったので、開放感がありました。

ジュースがフレッシュジュースだったのは良いですね。

コーヒースタンド。

フレークもあります。

フルーツも。

パンケーキや食パン。

あとはパン類ですね。

パンの種類が多いのは嬉しい所ですね。

サラダやチーズ系。

ベーコンソーセージポテト。

パスタ。

もちろんごはんにお粥も。

和食的なラインナップも多数。

味噌汁も具を選べます。

和食。肉じゃがでした。

エッグステーションもあります。
さいごに

と、いう事で、やっぱり眺望重視のホテルだよなあ、という印象です。
トータルでハード面の満足度が高いのは良いですね。内装も新しいですし、バルコニーありますし、景色が素晴らしい。またみなとみらいで遊び倒すには、駅直結、モールも直結、申し分ない立地です。
インターコンチネンタルやロイヤルパークと比べると、やはり内装が新しくてお部屋が広いのが選ぶポイントになるでしょうか。眺望もそれぞれ違いますが、インターコンチネンタルとの比較だと個人的にはこちらのほうが好みです。ロイヤルパークは高さがかなり違うので、ここは好みですね。
あとは「横浜ベイホテル東急」という名前があんまり浸透してない事ですかね…。これはもう長期的な課題ですね。私元パンパシって言いますもの。そちらのが未だに通りがいい気がします。
皆様の旅が素敵なものとなりますように。