海外旅行で今必須なもの。昔はパスポートと航空券でしたが、今は航空券すらスマホでなんとななる時代のため、パスポートとスマホになったと言っても過言ではないでしょう。現地で様々な情報収集のためにも、スマホは今や必須です。
ただ、そんな中でも、「スマホって海外でどう使ったらいいの?」という疑問は割とありがちだと思います。ここでは、一般的な3つの方法に関して、費用と使う上でのポイントをまとめました。海外でスマホを使う上でのお役に立てれば幸いです。

もくじ
海外でスマホを使うための方法まとめ/値段比較


海外旅行でスマホを使うためのポイントは主に3つあります。
- ①海外旅行用WiFiルーターをレンタルする
- メリット:複数人でシェアするとかなりお得に使える
- デメリット:紛失や破損した場合、実費精算が必要
- ②海外現地の携帯電話会社を契約(SIMフリーのスマホ使用)
- メリット:使用可能容量が大きい、国によっては安く上がる事も
- デメリット:トラブルは自分で解決しないといけない、利用日数はプランの中から選ぶ必要がある
- ③国内携帯電話会社の海外プランを使う
- メリット:スマホにアプリを入れれば使える、使うときだけ課金
- デメリット:お値段は比較的お高め
で、細かいことはおいといて具体的にいくらなのよ?となると、②も携帯電話会社によって違いますし、③も時期によってやっているキャンペーンによって値段が異なるため比較しにくいのです。ただ、2019年12月時点での各社料金をまとめると、以下のようになりました。(全て総額で記載)
韓国 2泊3日 | 台湾 3泊4日 | シンガポール 5泊6日 | |
①海外用WiFiルータレンタル (1人利用の場合) | 1,020円 | 2,160円 | 3,715円 |
①海外用WiFiルータレンタル (2人で割り勘する場合) | 510円 | 1080円 | 1857円 |
②現地携帯電話会社 | 約1800円 | 約1100円 | 約2560円 |
③海外プランを使用 (ドコモの例) | 2,480円 | 3,480円 | 4,980円 |
という事で、記載した例だと全て、①海外用WiFiルータを2人でシェアして割り勘した場合が一番安いという事になりました。
今回の調べてみて、特に安さが目立ったのは
日本で手続きできて安心&かつ安いという事で、やはりWiFiルータをレンタルするのが無難なのかな、という感想です。
お値段に関しては本当に時期によって違うので、
ただ1人利用だとそうもいかないので、その場合には②現地携帯電話会社を契約するのほうが安い場合もあります。ただこちらは注意事項もありますので、その点も含めて後述してご案内します。
①海外旅行用WiFiルーターをレンタルする


まずは海外旅行用WiFiルータをレンタルからご案内します。こちらが一番一般的だと思います。
料金はプランによりけりですが、複数人でシェアするなら結構安くなります。国や期間よっては現地の携帯電話会社を使用するより安くなることもありますね。
まず、で、各社いくらなの?というのをご案内します。
2019年12月時点での各社料金比較
料金比較の前提は以下の通りです。
- 各社、容量が一番小さいプランで比較しています。
- グローバルWiFi:300MB/1日
- イモトのWiFi:500MB/1日
- jetfi:350MB/1日
- 速度は高速プラン(4G LTE)のものを使用しています。
- グローバルWiFIのみ、台湾とシンガポールで中速プラン(3Gでやや遅め)があるため、その料金も併記しています。
- 各社が提供する盗難・紛失保険無しでの料金を記載しています。そのため盗難・紛失時には全額費用弁済をする必要があります。
- 記載は各種手数料も含めた総額の料金です。
調査は2019年12月時点で実施し、各社が実施しているキャンペーンなども調査時に実施していたものを適用しているので、時期によってキャンペーン等が異なり、料金が変わる可能性があります。そのため、ご自分の旅行の際にいくらになるかは、ご自身で各社のサイトにてご確認ください。
いくつかレンタル会社があり、それぞれ特徴があるのでご案内します。
イモトのWiFi
今回かなりやすかったのはこちらの
これは申し込むと、料金が50%OFFになって、空港受け渡し手数料が500円⇒0円になるキャンペーンなので、かなりお得になります。特に韓国・台湾・タイあたりの料金はかなり安くあがるのでおススメです。ただ、これ以外の国だと後程ご案内しますが

- 年間100万人以上が利用する大手のサービス
- 使用可能容量が標準プランで500MB/1日となっており、他社と比べると多い
- 現地での容量チャージに他社に先駆けて対応
- お客様満足度も高く、トップページにアンケート結果が非常に良かった事が掲載されている
jetfi

続いてお得だったのはこちらの
こちらの特徴は以下の通りです。
- 料金プランがシンプルで選びやすい
- 標準プランで、複数の国で使用する事ができる
- 15時間の稼働が可能な大容量バッテリーを採用した機器が標準となっており、この機器からスマホの充電も可能
- お得な料金で海外から日本の一般・携帯電話と通話ができるプランも提供している
- 空港での返却ができない(郵送返却のみとなる)点は注意
こちらに関しては特に、バッテリーが大容量なのは便利だよなーと思いますね。他社のでもモバイルバッテリーをつなぎっぱなしにしておけばいいだけの話なんですが、邪魔にならないのは助かるところです。
グローバルWiFi

利用のポイントは以下の通りです。
- 海外WiFiご利用者数、3年連続No.1
- 「2016年~2018年海外用レンタルWi-Fiサービス(国内→海外)」ののべユーザ数、売上高調査(東京商工リサーチ、2017年~2019年各年調査)によるとの事
- 国内18空港で機器の受取/返却が可能と、かなり多い。
- LINEやSkypeでもサポートを受けられる
- 一部の国で、中速(3G)プランを提供しており、これを利用した場合に最安値になる事も
海外WiFiレンタル利用のメリット・デメリット
上記の通りお安いのでおススメな海外WiFiレンタルですが、利用にあたってはメリット・デメリットもあるので、こちらにまとめました。
- メリット
- 複数人でシェアすると割安に使える
- 費用の詳細はこの後ご案内しますが、例えば2人でシェアすると1人あたり200~300円/1日ですむことも。もちろん人数が増えればもっと安くできます。
- 複数人でシェアすると割安に使える
- デメリット
- 紛失や破損した場合には料金が必要
- 現地で紛失や破損があった場合には、費用弁済を行う必要があります。会社によって異なりますが、数万円単位での費用になります。
- 各社は保険を提供しているため、保険にはいっておけば費用の一部もしくは全額が免除されます。但し、1日当たり数百円を支払う必要があるため、費用との相談ですね。
- 返却を忘れないよう注意が必要
- 疲れて帰ってきて返却忘れる、というのは割とありがちです。その場合延滞料金等も発生する場合もあるので、返却を忘れないよう注意しましょう。
- 紛失や破損した場合には料金が必要
使用容量について
1日当たりの容量を気にする方も多いかな、と思います。少ない会社だと300MBとかですからね。
ですが、正直外出先だとそこまで使わないかなーと私は思っています。外出先でYoutubeを見まくる、とかなると別ですが、実際そんなことはしないかなーと…。で、一番使うのって宿泊先のホテルだと思うんですよ。ただ最近のホテルであれば無料でWifiが使えるようになっている事が殆どです。
なので、ホテルのWifiと組み合わせレンタルWiFiを使えば、実際容量が気になる場面はそこまで多くないのかな、と思います。
②海外現地の携帯電話会社を契約(SIMフリーのスマホ使用)


まず、「SIMフリーって何?」「聞いたことあるけどよくわからない」という方は、正直やめておいたほうがいいかな、と思います。それほど難しいわけでもないのですが、使えなかった場合は自己責任ですべて解決しないといけないためですね。もし今SIMフリー等の携帯を既に使用していて、格安SIM等も国内でご利用になっている方であれば使い方は同じなので、それほど難しくはないかなと思います。
ただとりあえずまずお値段いくらなの?となりますが、これも国によってまちまちなので何とも言えないところ。人気の国のお値段の例を以下にまとめてみました。
- 台湾(Taiwan Mobile)
- 3Days:280元(1000円程度)
- 5Days:300元(1100円程度)
- 10Days:500元(1800円程度)
- 15Days:700元(2500円程度)
- 韓国(SK telecom)
- 1Day:6,600ウォン(660円程度)
- 3Days:18,000ウォン(1,800円程度)
- 5Days:27,500ウォン(2,750円程度)
- 10Days:38,500ウォン(3,850円程度)
- 20Days:60,500ウォン(6,050円程度)
- 30Days:71,500ウォン(7,150円程度)
- シンガポール(StarHub)
- 12Days:32シンガポールドル(2560円程度)
利用のメリット・デメリットを以下にまとめました。
- メリット
- 使用可能容量が非常に大きい。
- 例えばシンガポールでは各社100GBが相場。
- 韓国・台湾では無制限が相場。
- ただ実際は無制限ではなく、あまりにも多く使いすぎると制限がかかるため注意。(とはいえ、普通の旅行者がいくら使いまくっても使いきれない容量です)
- 国によっては安く上がる事も
- 台湾等物価が安い国では、5日間300元~(1100円程度)とかなり安い。
- シンガポールの場合、12日間32シンガポールドル~(2560円程度)、韓国の場合5日27500ウォン(2750円程度)。 国によって値段は違うため、それほど安くならない事も。
- 使用可能容量が非常に大きい。
- デメリット
- トラブルが起きても自己責任で解決しないといけない
- ある程度詳しい方であればかなりおススメなのですが、設定とかが苦手な方の場合にはトラブルが起きたときの対応を全て自分でしないといけないのは要注意。
- 今現在、格安SIMをSIMフリーのスマホで使っている場合には、使い方は同じなので使うイメージが付きやすいと思います。
- 利用日数は、携帯電話会社が決めたプランから選ぶ必要がある
- シンガポールの場合、空港では12日間プランからしか販売していなく、割高に
- 台湾等一部の国では、3日、5日、7日、8日、10日など細かく提供してもらえることも
- トラブルが起きても自己責任で解決しないといけない
実際に使う場合の流れ
もし実際に使う場合の流れを以下にまとめました。必要な対応は3段階です。
1.SIMロックを解除
まず、以下の通り携帯電話各社のサイトの手順にのっとって、お使いの携帯電話のSIMロックを解除します。
SIMロックを解除したら、可能であれば他社製のSIMカードを誰かに借りて、本当にSIMロックが解除されているかを事前に確認できるとなおベターです。現地いって設定漏れがあったらやなので…。
また、自分が使っているスマホが、行き先の国で使えるかは確認が必要です。といっても最近流通しているiPhone等の世界的に使われているモデルは、ほとんどの国で使えます。使えない事があったのは昔の国内メーカー製のスマホぐらい。
最近の新しいモデルであれば、ほとんど世界的に使える事が多いです。ただ、世界中どこでも100%使えるとはもちろん言えないので、トラブルを避けるためには行き先の国で(特にその国でメインとなっているbandに、使用しているスマホが対応しているか)使えるかどうかは確認しておいたほうが良いです。
2.現地携帯電話会社と契約
SIMロックを解除したら、あとは現地の携帯電話会社と契約します。
契約するといっても、大体の国で旅行者用の契約カウンターが空港にあります。特に書類等も記入することも無く、パスポートを見せてお金を払うだけの事がほとんどです。


例えばシンガポールのチャンギ国際空港であれば、12日間100GB利用可能で、32シンガポールドル~(2560円程度)になります。市街地のコンビニにでるともっと安いプランも売っていますが、空港だとこのくらいのお値段になります。


韓国の仁川国際空港の場合、1日6600ウォン(660円程度)、5日27500ウォン(2750円程度)になります(使用容量は無制限)。韓国は物価も近年かなりあがっているので、これぐらいのお値段になってきます。


台湾の場合、物価も安いのでぐっとお手頃になってきて、5日無制限で300元~(1100円程度)に。このように、国によってお値段は結構違うので、お得になるのかはきちんと下調べしておく必要があります。
3.SIMをスマホに指して使う
あとは購入したSIMをスマホに指すだけ。最近の新しいスマホで、世界的に使われているモデルであれば刺しただけで設定なしで使えるようになることが多いです。反対に古いスマホの場合には、自分でAPN等、通信会社を利用するための設定が必要になる場合もあります。
いろいろ書いたのですが、新しいスマホを使ってきちんとSIMロックさえ解除できていれば、現地のSIMを指せばぱっと使える事も多いです。正直、拍子抜けにあっさりとつながる場合も結構あります。ただ、もちろんトラブルが起きる可能性もあって、トラブった場合には自己責任で解決しないといけないので、そこが難しい所ですね。
あと日本の携帯電話会社のSIMは無くさないように管理する必要もあります。なくした場合はショップで再発行となるので、手数料を取られてしまいます。
③国内携帯電話会社の海外プランを使う


一番面倒じゃない方法はこちらになります。携帯電話会社の海外パケットプランを使うことですね。利用のメリット・デメリットを以下にまとめました。
NTTドコモ、auの場合
NTTドコモか、auを利用する場合は意外とお手軽に利用できます。
細かい料金体系は違いますが、どちらもざっくり一日980円で使えます。事前にアプリのダウンロード等がどちらも必要になるので、詳しくは携帯電話会社のサイトをご覧ください。
対象の国は限られる…とはいえ、普通に日本人が観光に行く国は殆ど対応しているので問題ないと思います。くわしくはサイトで確認してください。利用のメリット・デメリットを以下にまとめました。
- メリット
- お手軽に使えて空港でショップのサポートも受けられる
- ドコモは成田・羽田・関空・セントレアに専用の窓口(ドコモワールドカウンター)があり、使い方を教えてもらってから出国が可能。
- auは成田、羽田のみ。(公式サイト参照)セントレア、関空の窓口は2019年クローズとなったため注意。
- 使ったときだけ課金できる
- 利用のON、OFFがアプリからできるため、使わない日は課金されない。
- 行きや最終日の航空便が変な時間になる場合は、使わなければ課金されないので安く上がる事も。
- お手軽に使えて空港でショップのサポートも受けられる
- デメリット
- お値段はややお高め
- だいぶ安くなったが、それでも1日980円~。
- 容量は、日本で契約しているプランから消費されるため、使い過ぎた場合にはそちらの費用がかかる事も。
- お値段はややお高め
これのネックは安くなったとはいえ、一日980円という料金ですね。モバイルWiFiルータを複数人でレンタルしてシェアするとそちらのほうが安いので、あとはお値段との相談です。反対に1人で行く場合はそこまでお値段変わらないので、こちらでもよいかなと思います。
Softbankの場合
あとSoftbankだけは特殊で、アメリカ行く場合でiPhoneかiPadを利用している場合は、アメリカ放題が対象になります。この場合無料なので、これを使わない手は無いです。絶対これ使ってください。
反対にアメリカ以外もしくはandroidを利用している場合は、海外パケットし放題になって、段階性になっていますが実際は1日2980円かかってきちゃうと思います。このお値段の高さだとちょっと海外で使うのは厳しいので、他の方法のほうがいいかな…という感じですね。
さいごに


と、いろいろとまとめました。
結局大体の場合は海外は複数人以上で行くことが多いので、そうなると割り勘でかなりお値段が抑えられるWiFiルータのレンタルになるのかな、という印象です。現地のSimも行き先によるのですが、そこまで徹底的に安くなるわけではない事が多いですからね。
これに加えて、特にドコモの場合には1時間から利用できるプランも提供していたりします。別行動する場合には、ドコモの人はその時だけ1時間プランを使ってもらえれば完璧でしょうか。もしくは、最近は割とカフェとかでも普通にフリーWiFiとんでいるので、うまくフリーWiFiを活用して連絡を取り合うのが良いのかなと思います。
皆様の旅が楽しいものとなりますように。