子連れで海外旅行に行きたい、とって、真っ先にあがるスポットと言えばやはりグアムではないでしょうか。近い、リゾート、暖かいと子連れが楽しみやすい条件が詰まっており、比較的手ごろに訪れる事ができる海外旅行先です。
お値段はそこそこはしますが、ハワイよりはまだお手頃という事もあり、やはり実際子連れにはかなりグアム人気は高い様子です。
ハワイとグアムでは結構迷われる方も多いかとは思いますが、完全に好みの問題だとは思います。ただもし子連れ海外が初めてなのであれば、グアムのほうが近くてお値段もお手頃なのがあり、条件的に訪れやすいのは正直な所ですね。アクティビティは少ない感はありますが、小さいお子さんだとそこまで気にならないと思います。なので最初のとっかかりとしては訪れやすいな、というのが正直な感想です。
ここではそんな子連れでのグアム旅行に関して、ポイントをまとめてみています。子連れで訪れる皆さんのお役に立てれば幸いです。
子連れでグアムってどうなの?
おすすめポイント
圧倒的に近い&時差も少ない
まずグアムが素晴らしい点は、圧倒的に近くて時差が少ない所。
成田からだと片道3時間45分前後、関空からでも片道3時間30分前後。かなり近いです。
例えば東京の場合、韓国だと片道2時間45分前後。台北だと行き4時間15分前後、帰り3時間5分前後。ハワイだと行き6時間45分前後、帰り9時間前後。韓国だと片道2時間45分前後。
韓国よりは遠いですが、台北と同じぐらい、ハワイよりは断然近、といった感じですね。実際やはり子連れだと飛行時間は気にされる方が多いので、断然グアムが人気になる理由もわかります。
近いので時差も1時間だけ。グアムのほうが1時間進んでいて、例えば日本が朝8時なら、グアムは朝9時になります。1時間だけだと時差ボケを感じる事も無いので、かなり快適な滞在ができます。
子連れに重要な近くて時差が無い、という条件を満たしているので、リゾートだと断然グアムが人気になるのはわかりますね。
常夏で時期を選ばず楽しめる
グアムはバンコクと同じ程度の緯度。なので一年中暖かい常夏の南の島です。
ビーチリゾートであるグアムだと、やはりこの点は重要ですね。1年中最高気温は30度を超える事が多く、非常に暖かい気候です。ビーチやプールを楽しむのに最適。1年中半そでです。
いつ海外に行けるタイミングがあるかは人によって異なりますが、いつ訪れても楽しめるっていうのは非常に重要ですね。一年中楽しめるため、金額も年間通じて落ち着いているのもうれしい所です。
英語圏で安心
これも重要、英語圏です。
ただグアムは日本人観光客が非常に多いため(観光客の4割が日本人)日本語もかなり通じる事が多いです。通じない場合でも英語なので、まったくわからない他の国の言語よりはまだ助かります。
なのでトータルでやはり子連れに条件が良いのはグアムなのかな、と感じますね。
いまいちポイント
ビーチリゾート以外の楽しみは無い
グアムは面積549K㎡。人口は16万人程度。海外からの観光客数は100万人。観光を中心とした島です。
一方同じく子連れ向けの観光地として有名なシンガポールと比較すると、面積741K㎡、人口561万人。観光客数は1850万人。
全体的にこじんまりとした数字になりますね。
で、この差がどういうところに出るかと言うと、グアムは基本的にビーチや、リゾートホテルを楽しむ島。観光客向けのショッピングモールはありますが、あまり著名な観光スポットらしいものは無いですね。
なので基本的にはビーチリゾートを楽しむことになります。なんか遊園地とか世界遺産とか行きたい!となると、そういった楽しみ方は出来ないのでこの点はご注意を。
ビーチリゾートでまったりのんびりが、子連れグアムの基本的な楽しみ方です。
お値段はややお高めになりがち
グアムはアメリカの海外領土。通貨はドルですし、お値段も基本的にはアメリカに準じるものとなります。
ハワイと比べるとやや安い傾向にはありますが、それでもアジアリゾートと比べるとやはりお値段は全体的にお高めになります。このお値段をどう見るかですね。
LCCは関空からのみ就航(韓T’way航空)しているためお値段は全体的に高くなりがち…と思いきや、米ユナイテッド航空はかなり弾力的な値段設定をするため、時期によってはLCCより安い値段を出してくるため油断ができません。
とはいえそれでも、まあまあのお値段はどうしてもしてきてしまうので、この辺りは仕方ない所ですね。
台風は来る
あと要注意ポイントは、台風は来ます。グアム。この点だけはご注意を。
基本的に雨季や台風シーズンは日本と同じになるので、特に7月~9月ぐらいは要注意な時期になります。夏休みと被っているのは痛い所です。このあたりは東南アジアは共通なので、フィリピンやベトナム、台湾当たりだと覚悟しないといけない事ですね。
反対にタイやシンガポール、マレーシアは台風は上陸しません。これは緯度や地理上の条件によるものです。なので、確実性を求めるならこれらの国に出発したほうが、台風には悩まされる事はないでしょう。
子連れグアムのモデルコース
グアムは時間帯もまあまあ選べるので、日程が組みやすいのが助かりますね。ただいい時間の便はやはり人気でお値段も高くなりがちなので、このあたりはご予算とプランに応じて決めて頂ければいいかなと思います。
モデルコース案
1日目 出発&チェックイン
05:50 東京駅発(高速バス)
07:00 成田空港着
09:30 成田空港発(JAL)
14:15 グアム国際空港着
15:30 ホテルニッコーグアム チェックイン
(初日はホテルでのんびり)
2日目 イーパオ・ビーチ&アウトレットショッピング
(午前中はホテルでのんびり)
13:30 Proa Restaurant
15:00 イーパオ・ビーチ&Gov. ジョゼフ・フローリーズ・ビーチ・パーク
16:00 グアムプレミアアウトレット着
18:00 チャッキーチーズ 夕食
(アウトレットでショッピングしながら子供はここで遊ぶ)
19:30 ホテルニッコーグアム 着
3日目 マクロネシアモールでショッピング&恋人岬
(午前中はホテルでのんびり)
13:00 マイクロネシアモール フードコード ランチ
(子供達は屋内の遊び場で遊びながら、大人はショッピング)
16:30 恋人岬
18:00 メスクラドス 夕食
19:30 ホテルニッコーグアム 着
4日目 大型プール&ショッピング
(午前中はホテルでのんびり)
12:00 California Pizza Kitchen
13:00 Tarza Water Park or UnderWater World
16:00 T Galleria By DFSでショッピング
18:00 Vitale’s Italian Restaurantで夕食
19:30 ホテルニッコーグアム 着
5日目 帰国
(午前中は最後にビーチやプール等)
12:00 ホテルニッコーグアム チェックアウト
12:15 ホテルランチ
13:30 ホテルニッコーグアム 発
14:15 グアム国際空港着
16:25 グアム国際空港発(JAL)
19:05 成田国際空港着
20:30 成田空港発(京成スカイライナー)
21:14 日暮里駅着
想定予算
以下、航空券とホテルだけでまずおいくら想定でしょうか。
- 航空券
- JAL大人2名子供1名:170,000円前後
- ホテル
- ホテルニッコーグアム4泊:120,000円前後
ざっくり30万円前後が目安になってくるのかな、と思います。
ただこれは大分お値段に余裕みたものなので、たとえば航空券をユナイテッド航空にして時間帯を選ばなければ、時期によってもう3万円くらいはおとせる場合もあるかもしれません。あとはホテルのランクで工夫する感じでしょうか。
それでも下限は25万円ぐらいになってきます。まあただこれ以上はさすがに厳しいかな…といった感じですね。
同じ金額でより良い設備の整ったホテルに泊まりたい、という希望があるのであれば、ダナン等もおススメです。ただダナンの場合、遠いのとLCCの時間がめちゃめちゃなのと市街地は全然子連れで遊ぶところが無いのと、と、結構欠点も目立ちます。この値段で無難に遊ぶ、っていう事を考えると、やはりグアムでこの程度のラインになってくるのかな、と思います。
子連れグアムのおすすめホテル
公式Youtubeがあるホテルは公式Youtubeでご案内します。
定番ホテル(タモン周辺)
アウトリガーグアムリゾート
超中心部にある随一の有名ホテル。お値段も結構します。タモンビーチが目の前、T Galleria By DFSはすぐとなり、Tarza Water Parkもすぐとかなり便利な立地で楽しめるホテル。
ウェスティン リゾート グアム
アウトリガーよりやや北に立地しますが、ほぼアウトリガーと変わらない立地のホテル。こちらもかなり中心部のため便利。
ハイアット・リージェンシー グアム
アウトリガーよりはやや南。フジタ・ビーチが近く、こちらは落ち着いた雰囲気のビーチのためせっかくならこちらも利用するのがおススメ。
ホテル・ニッコー・グアム
中心部からは1キロほど離れた日系ホテル。日系なので日本語が通じやすいのが安心。やや離れている分落ち着いてはいます。
定番ホテル(やや郊外)
ヒルトン グアム リゾート アンド スパ
透明度の高いイーパオ・ビーチがすぐ近くにあるため、こちらもおススメ。中心部からは3キロほど離れおり、めぼしい施設はすぐの所にはないためその点は不便。PICのウォーターパークがすぐ近くなのでこちらも使いたいところ。
シェラトン ラグーナ グアム リゾート
ビーチは無いためその点は要注意。映像で雰囲気はきちんとみといたほうがいいです。ただその分プールはしっかりしています。子連れ向きにはリゾート・オンワード・ウォーターパークも近いので、こちらもセットで。
プールに定評のあるホテル
グアム プラザ ホテル
「Tarza Water Park」が人気。特にスライダーが人気。中心部に立地しており便利。
パシフィック アイランド クラブ グアム
「泳げる水族館」などの、様々な種類のプールがあるのが人気。立地的にはやや不便だが、そこまで遠いわけでもない。透明度の高いイーパオ・ビーチも高い。
オンワード ビーチ リゾート
立地は郊外なのでやや不便。ただ施設内にあるプールは大きく、人気が高い。子供向けプールもあり。
子連れグアムのおすすめ観光スポット
観光
恋人岬
グアム随一の絶景スポット。ガンビーチ、タモンビーチ、フジタビーチといった中心部にあるビーチや、タモンの中心市街地が一望できます。子連れがどうってわけではないですが、景色はいいので子供は喜ぶのではないでしょうか。
フィッシュアイマリンパーク
ビーチリゾートならではの観光スポット。小さい子向けにはこちら特におススメ。グアムのビーチのやや離れたところに建物があり、下の部分が水族館のようになっています。透明度の高い海の様子が、建物の中から見れるので、海に潜るのが苦手な人でもこういった施設は楽しめるかなと。子連れで安心して楽しめるのは良いですね。
アンダーウォーターワールド
規模は小さめ、でもお値段は結構する水族館。観光地の水族館なので仕方ない所はありますね…。ただポイントは、The Plazaのショッピングモール内にあるところでしょうか。なので、どちらかが子供と一緒に見ながら、どちらかはショッピングモールでショッピング、という使い方が正しい気がします。
Tarza Water Park
かなりしっかりしたプール。大きいお子さんのほうが楽しめると思います。106cm以上の制限が多いので、このラインが目安になってきますね。こちらもタモンの中心部にあり、T Galleria By DFSも近いです。こちらも子供とどっちかが遊びにきながら、どちらかはゆっくりショッピングのほうが良いですかね。お好みに応じて。
デデドの朝市
ローカルの雰囲気溢れる朝市。土日限定、6:00~9:00で子連れで行くにはやや厳しい時間帯かもしれませんが、近くならチャレンジしてみてもいいかも。子供が喜ぶには若干微妙ですが、社会体験ですね。おみやげとかも売っているので、そういうのが面白がるお子さんならいいかも。
ビーチ
グアムでアクセスが良い、比較的評判の高いビーチをまとめました。
タモンビーチ
グアムで一番賑やかでメインとなるビーチ。アウトリガー、ウェスティン、ハイアットと名だたるホテルが並んでいるのも迫力があります。有名ショッピングモールもあるエリアなので、一緒に訪れる分には一番訪れやすいビーチです。
イーパオビーチ
中心部からはやや離れた場所にありますが、透明度が高いので定評があるビーチ。近くに有名レストラン「Proa 」もありますし、公園にはすべりだいとかもあったりするので、子連れだと結構楽しめるのではないでしょうか。ビーサン必須なのでこの点ご注意を。
ガンビーチ
中心部のビーチではもっとも北にあるビーチ。比較的落ち着いているのも特徴。名前の由来となった旧日本軍の灯台も、割と行きやすい場所にあるので、歴史を振り返るのにも良い場所です。
ショッピングモール
マイクロネシアモール
グアム島内では最大となるショッピングモール。お買い物するならこちらが定番でしょうか。子連れ的には大型のフードコートがあるのが助かるところ。子供も大人も好きなものが食べれるのは素晴らしいですね。
また、屋内遊園地があるのも助かるところ。乗り物やゲームセンター、プレグラ等が併設されています。さらにおやつも食べさせられるので、どちらかが面倒をみながらどちらかがショッピング、といった楽しみ方ができるのは有難い所ですね。
子連れでいくのがこちらが一番無難に楽しめるかな、と思います。ロスドレスという定番のアウトレット的な激安店もありこちらもおススメ。
グアム プレミアアウトレット
お値段お手頃に行きたいならこちら。日本でも有名な各種ブランドのアウトレットがそろっています。ただ正直店舗数はそんなに多くは無いです…。どういったものがあるのかは、事前にグアムプレミアアウトレットの店舗一覧できちんと確認してからが良いでしょう。 キッズコーナーもあります。
こちらにもロスドレスがあります。ロスドレスが一番人気なんですよね、結局。こちらのほうが1号店なので、ロスドレスにとにかく行きたいなら。
こちらはこちらで、Chuck E. Cheeseというごはん屋さん兼遊ぶ場所みたいなところがお隣にあるのがポイントですね。子供たちは食べて遊んでができるので、やはりこちらも子供のガス抜きがしやすいのがポイントです。
T Galleria By DFS
中心部にある、グアム随一の高級店。高級です。免税店でもあるので、免税品でほしいものがある方は、という方向けです。子連れ向きではあまりないかな、というのは正直な感想です。
The Plaza
こちらも割と高級店中心ですが、こちらのほうがまだお手頃なお店も入ってますね。アンダーウォーターワールドもこちらの中にあるので、子連れで訪れるのであればこちらのほうが良いでしょうか。
さいごに
以上、子連れグアムについてまとめてみました。
ハワイと比べるとやっぱり観光が弱いのは正直な所…全体的にこじんまりとしていますね。これはもう仕方のない所です。
ただ実際、子連れだといろいろ想定外の事も多いですし、大人の思い通りにいかない事も多いです。予算がかなり必要となるハワイだと、思い通りいかない事で親がストレスをためてしまうと意味がありません。
その点、グアムぐらいだとスポットも少ないですし、あきらめもつきやすいですし、お値段も比較的お手頃、といった所があります。そろそろ子連れでも海外にいくか!というときのとっかかりとしてはちょうどいいのかな、と思います。
皆様のお役に立てれば幸いです。